第5話 決闘
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
「ちょっと待ってぇぇぇ!?」
はい、僕、落ちてます。
…え?なんで落ちてるかって?
んー…正直あまり意識はないんだけど事前に誰かからこんなこと言われた気がする…
『オレンジ、お前は力をつけなければいけない。そのために、別の次元のパークを仲間と協力して救ってくるといい』
…なっるほどー!理解!
…っは!やべぇ!落ちる!
「!?野生解放!」
あっぶねー!残りわずか数cmで地面に頭からぶつかってた!
「ふぅ…お兄ちゃん?お姉ちゃん?いる?」
『いるぞー!』
『もちろん私も!』
よかった…
『俺も忘れるなよ?』
「あっ…フェン…ごめん」
『いいってことよ!そんなことより後ろ気を付けろ?』
「…は?」
気がつけば後ろから人型セルリアンが襲う寸前!ナイスフェン!
「あっぶねぇ…結構危ないことしてくれるね!さぁ!ここの世界での最初の犠牲者は君だよ!ショ-タ-イ!」
すかさず大太刀を抜刀して斬りかかる!慣れたもんだよ!
「ふんっ!」
「…」ガキィン!
…へぇ…硬いね。
硬い敵なら!
「まだまだァ!聖なる加護を受けし鞭!伝家の武器!ヴァンパイアキラー!」
「…」パチィン!
…は?柔らかくなれて硬くもなれるセルリアン…聞いたことがない…さすが異次元…
でもこれは…イラついてくるね…
なんていうか…昔のお父さんを思い出す気分だよ!
でも…なんだろう…それとは別の何かを感じる。でもその正体がわからない…
「ちっ!グランドクロス×4!」
ちなみに本人は本気は全く出していません。必殺技は叫んでいますが至って彼は真面目に戦っています。
「…」
「なんだよ…なんも効いてない」
さらには体の形状を変化させてくる。なんでもありかよ。
「…くっ…やばい…!〜ッ!ムカつくんだよ…さっさと消えろ…」
こんなの…1人でなんとかできたと思ったんだけどなぁ…
だが…そこに救世主は現る。
「ハァッ!」
「!?」
その救世主の見た目は…黒い。セルリアンを倒した刀も黒。…は?同族が同族を倒す…?意味わからん…でも敵を減らしてくれたのは助かるが敵は敵だ!覚悟してもらう!
「大丈夫か…って危なっ!?」
「お前…セルリアンだな!?」
『待ってオレンジ!オレンジ!気が立ちすぎなんだって!』
『俺は何も気が立ってない!やめろ!』
『オレンジ…どうかしちゃったのか…?』
「え?」
「セルリアンだな!その見た目!セルリアンとしか見れない!」
「そうじゃないって言ったら嘘になるな…って…うわっ!?」
「仲間を倒して楽しいか…そうかそうか…つまりお前はそういうセルリアンか…興味深いがセルリアンが敵なのは変わりはない!覚悟しろ!」
「そもそも仲間じゃねぇっ!」
「…嘘だッ!その見た目は嘘をついているようにしか見えないッ!セルリアンごときが俺に勝てると思ったら大間違いだ!」
「そういうなら仕方がない…!全力で叩き潰してやる…覚悟しろ!」
「私は!?」
…ふん、護衛がいたか…気づかなかった…
「図書館へ帰ってろ!あとは俺がなんとかする!」
「わかりました…」
『…ほう?液状化して逃げるか…やっぱあいつらセルリアンじゃないかぁ?』
『おっちょっ!?フェン!?』
『どうした?セルリアンはお前の敵だろう?お前を殺した…憎き相手だぞ?まあ…俺はあいつがセルリアンとは思わないがな?潰すか逃げるかは…お前の判断に任せる』
『当たり前だ…潰す』
「お前の相手は俺だ!」
「何!?」
「いっけぇ!」
えっと…1…2…!?16!?多い多い!ふざけっ!
これはちょっと本気を出さなきゃやばい!
「仕方ないッ!
「何!?速くなった!?」
「喰らえッ!」
「グァッ!だがその手の類いなら、、、俺も使えんだよッ!!行くぞ!オーバードライブ!」
「何!?加速した!?」
おまっ!?俺より早いとか聞いてないんだけど!
「速さがお前だけの利点だと思ったら大間違いだ!ハァッ!」
確かに…十人十色って言うしね?
でも!速さならまだ上回れる!
短剣を投げて例の王のように!
「ならッ!」
「消えた!?」
「これでどうだ!」
ふふ…!後ろがガラ空き…♪残念ー♪
「だがッ!遅いッ!」シュンッ
「消えた!?」
…はい?そっちも消えれるとか聞いてないんだけど!?やばい!
「ハァッ!」
「グッ!」
どこからの攻撃ですかぁ!?全然見えないよ!?
「ッ!」
おっ…?そろそろ終わりかな?
「それで終わりかい!?」
「まだだ!」
んー…これでもまだしぶといね…
「形態が変わった!?」
これでもまだ想定内!全然頭の中で想像していたよ!でも…攻撃の機動がわからないよ?…やばいっス。
「喰らえッ!ハァッ!」
「大剣を…グァッ!」
あぶねー!ギリだよ!?ギリ!
「切りがない…ッ!」
「ハァッ!」
何か考えているのかな?そんな暇あったら戦えよ?
「ッ!!」
「行けるッ!」
とりあえず大太刀振り回しておけばいいかな?…暴になる必要も無い…フェンリルにも龍にもならなくて済んだ…無駄な体力使わなくてよかったね!
「グハッ!」
「貰ったァッ!」
終わった…
…と思えば避けられて大きく空振る。やばいよ!?体勢大きく崩れた!
そして消えるしぃ!?あいつどういう能力持ってんの!?
「何!?消えた!?」
「喰らいやがれッ!!オ”ラ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ッ!」
「グァァァァッ!」
銃弾…なのかな?久しぶりに受けたな…確か…アップルとちからくらべしている時に擬似的な銃弾喰らったのを覚えている。でもその時は龍になっていたからかゆく感じただけ!
『…ハァ…無茶するなよ?ちょっとの間は魂は封印させてもらうからな?回復するまで待ってろ?』
『うん…ありがとね?』
『オレンジはもうちょっと冷静になって?お姉ちゃんとしてちょっとだけ恥なんだから…』
『そうなの!?ごめんごめん!』
『…何故本気を出さなかった?俺はお前の体を乗っ取ろうとかこれっぽっちも思ってないぞ?まさか俺を疑ってるのか?』
『…正直ちょっとだけ』
『そりゃあ勝手に憑依されたら疑うでしょ…』
『そ、そうだな…すまない。でもそれがオレンジの選択だからな?俺はお前に従うぞ?なんで言ったって…俺はお前の使い魔とも言えるし…協力者とも言えるからな?』
『使い魔とは口が悪い…まあありがとね?』
しばらくの間は反省会です。まあ休みながら、だけどね?
…
オレンジの意識内…
『…見てみろよ?あいつ、仲間みたいだぞ?』
『は?マジ?』
『うん、マジ』
あっらー…図書館に連れて行ってもらってるねー…こりゃあちょっと酷いことしちゃったかな…?
『あらら…誤っておかなきゃだね…』
『…オレンジー、体の修復、終わったぞー?』
『ありがと!行ってくる!』
『あ、おい待て!』
『…行っちゃったね?』
『オレンジはアレだからねー?』
『アレでもこれはやばいって…』
そこからたまたまみんなが自己紹介しているときに起きるのであった…ッ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます