第4話 逃走の間のお話
「…さ、これからどうしよっか?」
「とりあえず戻りませんか?オレンジさんの疲労もすごいでしょうし…」
「…そうするか!」
帰還帰還!でも帰還して何をするのかな?もう一回作戦でも立てるのかな?
「…オレンジさん、あなたってどういうフレンズなんですか?」
「見ての通りタイリクオオカミのフレンズだけど?」
「あ…そういうことじゃなくて…そっちの次元ではどういう生活をしているかとか…」
「そういうことね!ちょっと長話になっちゃうんだけど…元々は人でねぇ…小学生の時からいじめやら虐待をずっと受けてたんだけど、小5に嫌になって友人と一緒に自殺したら今心の中にいるんだけどお姉ちゃんがパークに連れてきてくれた、そんな感じがパークと初めて干渉したときだね」
「虐待ですか…」
「そう、そしてロッジ近くの森にワープしてオオカミに発見してもらって、ロッジに案内してもらったのが始めの動きだね。そしてなんやかんやあったんだけど…」
「なんですか?そのなんやかんやって…」
「話すとものすごく長くなるから省略させてもらった!まあ簡単に説明するなら図書館に向かったらその友人がいて、図書館に料理番としているつもりが友人と旅に出ることになって終わり辺りにセルリアンの襲撃があってそこでもう1人の自殺者と会った、そして襲撃を収めた…そこら辺だね」
「なんか色々ありますね…」
「ほんとだよ…そして襲撃を収められたパーティーをやって、そこでオオカミとつがい、もとい夫婦になったね!」
「夫婦!?じゃあ子供も…」
「うん、3人いるね!」
「へぇ!羨ましいですね!」
「まあそこからはオオカミとずっと幸せに生活してきた感じかな?まさか小5の12歳の時に子供作るなんて思わなかったね!人の世界じゃあ無理だった!」
「確かに…」
今思い返してみるとやっぱすごい生活してるな!
「…ところで子供って何歳なんですか?それと名前は…」
「みんな4歳、そして女の子1人の男の子2人。女の子の名前がイナ、男の子がレオ、カエデだね!」
「可愛らしい名前ですねぇ…」
「この3人は僕のある能力を1個ずつ受け継いでいてね…イナが物理操作、レオが翼生やし、カエデが…これ能力って言うのかな?脚力がものすごい強いから空気を蹴れる…」
「これってオレンジさんは全部使えるんですか?」
「もちろん!そして…レオが…羨ましい!」
「なんでですか?」
なんでって…おかしいよ!?羨ましいけどまさか4歳であんな恋心成熟する!?
「4歳のくせにニホンオオカミさんと両思いなんだよー!」
「4歳でですか!これは珍しい…」
「もう2人とも早くつがいになりたいって文句言ってくるからねぇ…しょうがないから10歳でなってもいいって許可してあげたよ!」
「大変ですね…」
この大変さは誰にもわからない…はず。だけどこのことを話せるだけでスッキリするね!
…
「…しかしあっちは大丈夫ですかね…?」
「あの2人は僕より強いから大丈夫でしょ!」
あの2人は強い。そう確信している!
「いや…オレンジさんは人を超えすぎなんですって…」
「あ、これでももう一個変身残してるんだよ?封印されてるから使えないけど!」
「その変身ってなんですか?」
「…フェンリル。僕にはパークに来た時からフェンリルの神が憑依しているんだけど…その姿を丸々再現するね!」
実際そんな感じ。…あれ?いつこの能力覚えたんだっけ…?
「へぇ…私にはそういう能力が無いので…」
「なら能力…っていうのかな?翼くらいなら貸してあげることできるけど…」
「そうなんですか?それ外れるんですか?」
「外れる…とはちょっと違うかな?お兄ちゃんとお姉ちゃんがパワー的な何かで翼を原子に変えてその原子を他人の背中にくっつける感じ!」
実はこれ後々知ったことなんだー!僕も知らなかったなー!
「ではこの事情が落ち着いたら貸してもらいましょうかね?」
「予約取っておくよ?」
予約…なんか変な感じ!
「…ちょっと寒くないかな?」
「そうですか?」
実際暑いのに慣れすぎたかな?
「うん。ちょっと動いていいかな?」
「動く?いいですけど…」
「ありがと!じゃあ!ドゥエッ!」
「!?」
「ドゥドゥドゥドゥエ!」
あれから速くなったよ!足の骨を折らないやり方も知った!
「な、なんですかそれ!?」
「なにって…ドゥエだよ?」
「だからそのドゥエってなんですか!」
「ジャンプキック」
「それだけ!?」
「それだけ。それしかない」
「えぇ…」
「そこから色々なことに繋げられるんだよ?竜巻旋風脚!そこから!クロス!」
「なんかすごいのかすごくないのか…」
「僕から見ればすごいッ!」
実際第三者から見れば変態だから…!しょうがない!でもこれぐらい動かないと落ち着かないィ!
「ふぅ…こんな感じかな?」
「基準がわかりません…」
「わからなくて良いッ…!自分の体調管理はま"か"せ"ろ"ッ"!」
「は、はぁ…」
「あ、なんかぶっ壊れちゃったね?ごめんね!」
『オレンジは壊れすぎなんだってー!」
「そうだね!」
『それ自分で理解するんだ…」
とりあえずふもとまでついた。あとは図書館に行かないとね!
…
「とうちゃーく!」
図書館に無事到着!
「あ、おかえり」
霊夢さんがそれに気づいた。早いようで!
「ただいまです!」
「ただいま!」
「どうだ?」
「一応確認しておきましょう…完全に倒すんではないんですよね?捕獲ですよね?」
「あぁ…そうだ」
よかった!危ない危ない…
「…危なっ!?」
「何故だ?」
「間違えて完全に消滅させちゃいそうだった!」
「は!?」
「大丈夫…逃げられた」
「そうか…ていうかお前そんなに強かったか…?」
「うん、強いって言われてる」
「そうか…あの山に龍がいたがまさかそれか?」
「あ…多分そうだね」
「なるほど…その力の使い方を間違えないようにな」
「わかってるって!」
そこからしばらく待ち、あの2人が帰ってくるのを待つのだ!
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