やっぱり、逃げようかな?5

「いや。いやいや!なにもしないって言ってたじゃん!!ねぇ、言ったよね?本当の本当に、なにもしないって言ってたじゃん!!ねぇ?ねぇ、言ったよね?『インクプス』言ったよね?ねえ!」


「えっ?なんのことですか?私、そんなこと言った覚えがありませんが、、、私、を言いましたか?」


はっ?言ってたよね!絶対に言ってたよね!!

確か、、、


『あ、あの、魔王様?ど、どうして、逃げられたのですか?な、なにもしませんよ?本当の本当に、なにもしませんから、大丈夫ですよ?いや、本当ですよ?本当ですから。本当ですから!!』


て、なんかでそんなことを言ってたと思うんですけど!!


「じょ、ですよ?ちゃ、ちゃんと覚えてますよ?あ、あの、その、ただの冗談ですからね?本当に、冗談ですからね!!」


そんなことを言う『インクプス』のは、私の中で少し、いや、かなり下がったのだった。

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