私、『魔王』じゃないって言ってるでしょ!9

「ま、魔王様!」


「・・・・」


「魔王様!」


「・・・・」


「魔王様、ですか?」


「・・・・」


「魔王しゃま!」


「・・・・」


て、どうして?どうして、私が『魔王』だって言ってくるの!!おかしい、おかしすぎるよ!!

 いや、待て。待て待て、確か『インキュバス』が、、、


「『魔族の国』の魔人たちでもあなた様を見たら、『魔王』であることがわかります!!」


「この『魔族の国』の魔人たちは『あなたが魔王』であることを認めています。」


とか、そんなことを言っていたような気が、、、

というか、そう言ってたんだよ!!

つ、つまり、私は、私は、『インキュバス』のにはまってたのか!!

私は、『インキュバス』の『手のひらの上で踊らされてた』だけだったてことだよね?そうだよね!!


「わた、私、私は、『魔王』になんてんだから!!そ、それに、私は、『魔王』じゃないんだからー!!」


そうして、私は意味もなく叫ぶのだった。

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