私、『魔王』じゃないって言ってるでしょ!2

「わた、私は、『魔王』じゃないから!!」


「・・・・」


「えっと、なにを言ってるんですか?」


「だから、私は『魔王』なんかじゃないから!!」


「いえ、あなたは魔王ですよ?」


私、思ったんだけど、『死ににくい体で』て、頼んだのが間違いだったんじゃないかなって。

 だからといって、私が、私が『魔王』って、やっぱりおかしいでしょ!!


「いやいや、私は『魔王』じゃないから!!」


「いえ、あなたは魔王です!!私には、わかります!!というか、『魔族の国』の魔人たちでもあなた様を見たら、『魔王』であることがわかります!!」


「いやいや、そんなのよくわかんないから!!それなら、『証明』してよ!!私が『魔王』であることを証明してよ!!」


「しょ、証明ですか?そ、それなら、『魔族の国』の魔人たちの前に立っていただければ───。」


「いや、それ以外で!!」


あ、危ないところだった。さすがに、大勢の『人』の前に立つのは無理。絶対に、無理!!


「そ、そう言われましても、、、」


と、そう口ごもったので、


「そ、それなら、ま、『魔王』なら、なんか凄い魔法とかそういうのがあるでしょ?ね!!それができたら、信じてあげるけど?」


そう言った。一見、敵に塩を送る行為に見えるけど、全然違うんだからね!!

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