私、『魔王』じゃないって言ってるでしょ!3
「あ、あの、その、、、」
何故か急に、なんだか申し訳なさそうな顔でそんなことを言う。やっぱり私は『魔王』じゃないからね!!そう思いながら、
「なに?」
そう聞くと、
「その、『魔王』だからといって、さ、最初から、その、凄い『魔法』を使えるわけじゃないというか、なんというか、、、」
そう言った。えっ?なに?つまり、『魔王』であることの『証明』ができないってこと?
「えっ?それじゃ、『魔王』であることの『証明』ができないんでしょ?」
「ですから、『魔族の国』の魔人たちの前に立っていただければ────。」
「いや、だめ!それだけは絶対に、だめ!!」
「そ、そう言われましても、、、」
「と、とにかく!『証明』できないんだったら、もういいでしょ?私は、『魔王』じゃないの!!というか、『魔王』ってオッサンでしょ?こんなにも『かわいい』私が『魔王』なわけないでしょ?ね?ね!!」
そう言って、私は『魔王』じゃないということを言い張った。
いや、だって、『魔王』とか絶対に、『忙しい』でしょ?ね?ね!!
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