大道具班のスキル
しばらくしてからネビロスが話始めた。
「え~、皆さんご自身のステータスを確認し終わりましたか。こちらで皆さんの職業を確認した所、勇者様は我流 顎門様でした。」
聞くところによると職業とうを見る事の出来るスキルがあるらしい。室内が一斉にどよめきに包まれた。
「流石だな!顎門!」
「おめでとう!」
クラスメイトの面々が顎門に祝福の言葉をかける。
「ありがとうみんな!」
顎門がテレながら祝福の言葉をうけっとていた。
ネビロスが頃合いを見て話始めた。
「今日は皆様疲れていると思うのでゆっくりしてください。皆様には専属の使用人をつけますのでご用があればその者にお申し付けください。使用人は皆様の部屋にいるので部屋に移動お願いします」
そう言われたオレ達は移動し始めた。使用人ってどんなひとがいるんだろう、やっぱここは清楚系の可愛いメイドがいんのかなぁ。ニヤリ
・ ・ ・
そんなことを思っていた時期が私にもありました。いやっ、うん確かに可愛いメイドがそこにはじゃあなにが問題かというとおっさんみたい女の子がいた。
…………
何言ってるのかわからないと思う。当人のオレも目の前の事信じられない。だって、黒髪ショートの15歳くらいの女の子がメイド服であぐらかいてするめ食ってんだぜ!信じらんないだろ!?驚いて部屋の入り口でオレがつったているとようやく女の子がオレに近づいてきて話しかけてきた。
「あんたが私の主様かい?私はサタナキア。気軽にナッキーって呼んで。職業は解明者。あらゆる謎を解明できる。これから宜しくね」
そう言うとサタナキアと名乗った女は手を差し出してきた。だがこの女…
「うそだな」
オレは自信満々に言った。そもそも演劇は嘘を客に見せる行為のことだ、それを毎日のように見ていたオレは嘘をついている奴が勘で分かる。そしてオレの勘がこいつは嘘をついていると言っている。
「へぇ、どうしてそう思うんだい?」
「勘だ、それ以外ないな!」
これで外れていたらめちゃめちゃ恥ずかしいがオレはそんなことは気にせず言いきった。
「……ぷっ、あはははははは」
オレの言葉を聞くと何が面白かったのかサタナキアは笑い始めた。
「ははは、ごめんごめん。確かに私は嘘をついたよ」
そう言うと彼女はきちんとして話はじめた。
「私の本当の職業はフェイカー。ありとあらゆるモノをだますことが出来る。」
「なるほどな、ところでサタナキアなんでわざわざ嘘ついたんだ?しかもスキルをつかえばオレをだませるはずだろ?」
「スキルをつかわなっかたのはあんたを見くびってたからだよ。嘘をついた理由は悪いけど言えない。これだけは人に言えないんだ。すまないね」
「いや、言いたくないなら言わなくていいよ」
「ありがとね。ところで、私のことはナッキーってよんでって言ったよね?」
「わかったよ、その代わりオレのことはさとはるって呼んでくれ」
そう言って今度はオレから手を差し出して言った。
「よろしくな、ナッキー」
そう言うと彼女は笑いながらオレの手をとった。
「よろしくね、さとはる!」
・ ・ ・
朝、集まるとネビロスから今日の予定をいわれた。
「今日は前衛、後衛、サポート職に分かれていただきそれぞれの職業の人間にノウハウを教えて行きます。係のものが割り振りますのでその後移動をお願いします」
皆が移動を始めるとナッキーが話しかけてきた。
「春木様は創造者ですのでサポート職ですね。サポート職は一番おくの部屋ですね」
「おう、わかった」
ナッキーは外ではこんな感じの清楚系になるらしい。なんでか聞くと顔が曇ったから聞くのをやめた。ナッキーが常時こんなだったら好みドストライクなのに。はぁ
一番奥の部屋に行くとそこは七畳ほどしかない場所でしかもだれもいなかった。
「おい、ナッキー」
「はい」
「なんで部屋がこんなにせまくてオレしかいないんだ?」
「それは、私が説明しよう」
そう言いながらネビロスが部屋に入ってきた。
「簡単に言うと我が国には使えないサポート職に使う金なんてない。錬金術士といったゼロから生み出せる職業ならともかく、材料を必要とするゴミ職の創造者にかまってなどいられないんだ。まだ部屋や食事、使用人を準備しただけ感謝して欲しいものだね」
ネビロスは今までの丁寧な姿勢とは打って変わって偉そうな態度を取り始めた。要するに創造者は使えない職業とされてるって事だな。
「なるほどな、わかった。材料は自分でなんとかしよう。この部屋は使ってかまわないんだな?」
「あぁ、かまわない。師匠もいない状態でどんなことが出来るか教えてもらいたいものだね」
そう言うとネビロスは部屋から出て行った。
「で、どうすんの?」
人がいなくなった途端これだ、こいつの変わり身の早さは尊敬に値するな。はぁ
「まずは自分のスキルの欠点と利点の確認だな、そのついでに創造しておきたいものがあるから創造するくらいかなぁ」
「ふぅん、まっ頑張りなよ」
そうしてスキルの検証会が始まった。
「こんなもんか」
その結果、スキルの利点と欠点がわかった。それぞれの利点と欠点は以下のとおりだ。
スキル 創造
利点
・物質だけでなくスキルや生命を創造することもできる
・創造するものに効果をつけることが可能
・創造するときに必要な材料は創造しようと思うものを思い浮かべると目の前にステータスと同じようにでる
・自分自身は創造したスキルは何でも使える
・創造したスキルは他者に譲渡可能
欠点
・材料を使わずに創造する場合SPをかなり持って行かれる
・スキルや概念的なものはSPしか創造出来ない
・スキルを譲渡する場合スキル適正がないと出来ない
・譲渡したスキルは自分自身は使用不可になり使いたい場合は再度創造するしかない
スキル 宝物庫
利点
・某ネコ型ロボットのポケットレベルでものが入る
・入れたものは某英雄王の王の〇宝のように射出することが可能
・宝物庫に入れたものは入れた時点で時間が止まる
欠点
・生きているものは入れることが出来ない
こんな所か、スキルを使うと経験値がたまるからレベルも上がったし一石二鳥だな。スキルも想像したしステータス見るか
佐藤 春木
レベル23
職業 創造者
HP 596
SP 219/713
ATK 580
SPD 467
スキル
創造 あらゆるものを創りだすことができる。ただし材料は必要。材料がない場合SPが消費される
宝物庫 創ったものをしまったり、材料を入れておくことができる。
自己再生 少しずつHPが回復する
錬金 ありとあらゆる物質を作り出すことができる
空間創造 どんな場所でも自分の作り出した空間に転移できる
投影 武器などに触れている時かぎり使っていた者のスキル、動き、ステータスを自分自身に投影できる
スキルは創造するときに必要なものを創ったつもりだ。けして、投影はかっこいいから使ってみたかったとかじゃないからな!オレがFa〇eシリーズのファンなんてことはけっしてないからな!
「なに一人でぶつぶついってんの…」
「う、うん、何でも無いぞ」
「そう。で、なにこれ?」
ナッキーはオレが想像したあるものを持って聞いてきた。それはオレがこの世界で使おうと思って創った武器だった。それは、黒い色をしていてTに近い形をしているトリガーを引くことで攻撃する武器。そう、それは…
「電動ドリルのビヨンだ!」
「でんどうどりる?」
「そう!電動ドリル!オレが毎日使っていた相棒!本当は最初、拳銃にしようと思っていたんだけど当てられる自信もないという理由でとりやめてなんか良いのないかなぁと考えていたらひらめいたんだ!元々使ってたのより出力はかなり強くしてるけど使い込んだ感じとか手になじむ感じを我ながらうまく再現出来たと思うんだ!因みにビスも打てるようにドリル部分は取り替えも出来るようにしてある!ビスを打つ時が来るかわからんけどな!」
「な、なんだか分からないけど、良いんじゃない?」
ナッキーが若干引いた様子で言ってきた。しまったオタク特有の好きなものをしゃべる時に早口になる癖が出てしまった…かなり引かれた気がする…チラッとナッキーの方を見ると特に気にした様子でもなく興味深そうに電動ドリルを見ていた。
「ところで私に譲渡したってスキルはどんなのなの?」
スキル譲渡の実験する時にナッキーに「実験台になって♥️」って頼んだら二つ返事で了承してくれたためナッキーにスキルを譲渡したのだ。
「ナッキーに譲渡したのは偽世界生成、簡単に言うと全てが嘘の世界を作り出す技なんだけどその嘘を相手に強制的に信じ込ませるんだ」
「信じ込ませてどうするの?そんなの元々のスキルでもできるわよ?」
「ただ信じ込ませるだけじゃない例えば嘘の世界で相手のに火傷を負わせると現実世界でも相手は火傷を負う。これは相手の脳に火傷を負えという命令が届くから火傷を負うんだ。」
「なるほどね」
そんな感じでその日のスキル検証会は終わった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます