小話2





*婚約破棄前 


「あなたの”愛し合い令嬢”に足りないものが分かりましたわ!」

「はぁ」

「それですわ! やる気が感じられませんもの!」

「そうかなぁ。んー、じゃぁ……。ごほん」

「何故急に改まりますの?」

「好きな食べ物は何ですか」

「りんごですけれど…。あなた、まさか女性の好みは全部一緒だなんて思ってるんじゃないでしょうね。機微が全然無いじゃないですの! あなたと私の”婚約者”の好みが一緒な筈がないのと同じことですわよ!」

「大丈夫。それはもう気付いてる」

「そ…、れならいいですけれど。あら? なら何故聞かれたのかしら」

「やる気と練習?」

「紛らわしいですわね」


 微妙にずれてる二人の問答。(なお男側は故意である。恋の前では些末事よ!←ぇ




 





 普段は彼女が旦那を振り回している様に見えて、裏で旦那が彼女を進路方向にころころ転がしている様に見えて、でも最終的には彼女が泣くか本気で怒ることで、あの昼行灯詐欺旦那を唯一”慌てさせられて、焦らせることが出来る妻”という力関係です☆ マニアックな萌え同士の方随時募集(ぇ

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「あ」から始まるご令嬢 トネリコ @toneriko33

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