第5話 百鬼夜行!ロッジの夜の夢2

「次はこちらのお部屋です。」


パフィン一行は理想の秘密基地を見つけるため、ロッジの管理人”アリツカゲラ”に部屋を紹介してもらっていた。パフィンちゃんが気に入るお部屋...見つかるかな?


「はい、お部屋かg『ガシャアアアアアアアアアアアアアアンンンンンンンン!!!!!!!!』」

いきなりすさまじい音が鳴り響く。

私たちが足を踏み入れた瞬間、部屋のガラスが吹き飛んだ。


「きゃああああ!!!」「で~す!」「うわああああ!」


「し、失礼しましたあああああ!!!」『バタン!!!』

驚きのあまりキツツキ目とは思えないスピードでドアを閉める。


今のはなんだったの?意味わかんないよ、

心霊スポットは好きだけど身近にあってほしくはないね。

もしかしてまだ洞窟の霊に付きまとわれてる?


立て続けに起こる異常に戸惑いを隠せない。

ま、それはそうとして


「つ、次行きましょうか。」

ロッジの管理人は大変である。



ロッジの部屋は多いからね、こうするしかないね。

必殺符「以下ダイジェスト」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「お部屋”ほらあな”です。ここにはアライグマの一家が住んでるんですよ。」

フレンズ及び動物皆兄弟!アライグマにも居住権はあるのだ。


「アリツさん、いつのまにアライグマ招き入れてたの!?驚きだよ。」


「お?何か立ち上がったので~す。」

ミナミコアリクイ氏の威嚇のようでかわいい


「パフィンちゃんそれ威嚇だって。」


「これはダメだね、両手思いっきり広げてるよ...」

パフィン一行はそっと部屋を出て行った。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「お部屋”どんぐり”です。」


「この壁のブツブツは何なのです?」

「いもむし?いや、これはどんぐりだ、どんぐりが壁に埋まっているんだ。」

部屋中穴だらけだ。いったい誰がこんなことを....キツツキ?


「小腹が空いたときにこの食べることができるんですよ。良くないですか?」

アリツカゲラ氏ってどんぐり食べれたんだ...ちょっと驚き


「いわしが埋まってたら完璧だった(エ並感)」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「お部屋”ずるずる”です。部屋も広いし、快適に暮らせますよきっと。」


「ちょっと待ってアリツさん、変な音聞こえない?」


『ずるずる....ずるずる...』


天井から音がする。

タイリクオオカミが鼻を利かせてみる。

「この匂いは...アライグマ!?」


「「また!?」」

このロッジ、アライグマに大人気のようだ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

それから、いくつか部屋を見て回った。

臭い部屋、湿った部屋、狭い部屋、広い部屋、

そして最後の部屋の前に来た。


「こちら、最後の物件になります。お部屋”みはらし”です。」


ドアが開くと土埃の匂いが漂ってくる。

ここまでは他の部屋と同じだ。

しかし一つだけ違う点があった。それはなんなのか....


「おっ!ベッドついてんじゃん!いいねぇ。」


なんと!?ベッドがついていたのである。

あのベッドだ、ベッドは偉大だ。

ネコ科をダメにする最高の寝具と呼ばれていて、

前にベッド愛好家のイエネコ氏に使い心地を聞いたことがあった。


「このブツで寝始めてから毎日が楽しくなったの。これすごいよ、一日中寝てても体痛くならないし、まるで誰かに撫でられてるかのような幸福感が得られるの。

ふわぁ、眠くなっちゃった。お休みー……。」


なんというか...すごい(語彙力)そんなベッドが部屋に備え付きなのだ。

興奮しないわけがない。


「ちょっと、ベッド見に来たわけじゃないでしょう?」


「はっ!ごめん、感動しすぎて....」


そうだった、秘密基地に相応しいかどうか確かめに来たんだった。

ベッドはその後にしよう。ああ、ベッド。


「アリツさん、この部屋ベッド以外に何かある?」

アリツカゲラさんに部屋の概要を教えてもらうことにした。


「実はこの部屋、バルコニーもついてるんですよ。しかもこの部屋、周りの木より高い場所に建てられているから視界良好。ああ^~たまらねぇです~」

アリツカゲラがたまらねぇ顔をしている。


バルコニーからはしんりんちほーはもちろん、サバンナ、さばく、こうざんちほーまで見える。絶景だ!

アリツ氏がたまらねぇ顔をする理由が分かったような気がする。

でも、綺麗なものにはトゲがあるって言うし何かこの部屋にもあるのかな?

アリツ氏に聞いてみよう。


「アリツ氏、この部屋って何か出没したりするんですか?」


「何も化けて出ないですよ、ふつうのお部屋でございます。」


なんてことだ、アライグマが住んでいない普通の部屋だって!?

やったぜ。もうこの部屋にしよう。

エトピリカ氏も「この部屋たまんねぇ」って顔してるし。

これにはパフィンちゃんもにっこり。

本当にこんな素晴らしい部屋使わせてもらっていいのかな?


「アリツさんいいの?こんないい部屋紹介してもらって...」

エトピリカが聞いてみる。


「はい、使っちゃってください!」


「ありがとう!アリツさん!ほんと神!」

「ありがとう!アリツ氏」


「パフィンもエトピリカも...良かったねぇいい顔してんねぇ」

タイリクオオカミさんがにっこりしている。


こうしてパフィンちゃんは.....


ごまだれ~♬

秘密基地を 手に入れた!

ベッド付きだ!        Ⓐ


~次回へ続く~


【次回予告】

ついに秘密基地を手に入れたパフィンたち

部屋の名前を考えるパフィン、そこへ黄色い影が忍び寄る...

それはそうと、締め切りが迫るタイリクオオカミ

野生開放しなければ間に合わないッ!

頑張れ!タイリクオオカミ!

負けるな!タイリクオオカミ!


次回、探偵!アミメキリン


これは夢なのか現実なのか...

熱いパークの夜加熱した欲望は、ついに危険な領域へと突入する...


               





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