草原の厭夜
第二回きつね密室小説賞参加作の二作目。中華風架空戦記。
【ごくごく簡単なあらすじ】
【雑記】
初めて短編で中華風架空戦記を書いてみました。世界観は拙作の長編「梁国奮戦記——男色将と美少年騎兵」「梁国復興記——美貌の男子たちが亡き国を復興するまで」と同じくしております。前期の二作で梁の都だった「成梁」っていう地名が出てきますしね。この二作の未来の話になっております。脳内設定ですが周武亮は「梁国奮戦記」における陳の武将周安邑の子孫というイメージで生やしました。
籐と馬孫の関係は、リアル中国史に詳しい人が読むと「ああ、あれがモデルになってるのか」とピンと来るんじゃないかと思っております。馬孫はまんまアマゾネスで女王の名前もヒッポリュテーやペンテシレイアから来ているのですが、籐との外交関係は寧ろ漢と匈奴のそれのようなものになっています。
馬孫に慰み物にされる劉雍は正直書いててちょっとしんどかったです。美少年が酷い目に遭うの心苦しい……。これもある意味おねショタ的な奴なんですけど性的な意味合い無しにおね側に復讐するショタというのはあんまりないかも知れません。そのことがきっかけで女を抱けなくなっちゃうの可哀想……まぁ魏彪くんがいれば性生活には十分でしょうけれども皇帝としては子作りできないのキツいよね(政権の安定的な意味で)。
魏彪くんは私の小説では珍しく褐色美少年設定になってます。褐色の男の子も滅茶苦茶好きなんですよね私……(褐色ポニテショタ漫画の圭くんとか……)。あとやっぱり美少年の騎射は美しすぎて最早暴力の域。騎射の名人で少年時代から皇帝との付き合いがあって起き臥しを共にしている……一体何嫣なんだ……
【終わりに】
これすごく気に入ってて度々読み返してます。劉雍くんの一生はいっそ長編のネタにしてみてもいいかも知れません。同一世界観の長編「梁国奮戦記——男色将と美少年騎兵」「梁国復興記——美貌の男子たちが亡き国を復興するまで」もよろしくお願いします。後者は連載中です。
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