吉備津の……
第二回きつね密室小説賞参加作。
【ごくごく簡単なあらすじ】
「吉備津の釜」を現代劇かつボーイズラブにリメイクしたもの。小学六年生の少年井沢庄太が転校生の美少年磯山良に愛された結果恐ろしいことになるお話。
【雑記】
タイトルの通り、元ネタは江戸時代の怪奇小説集「雨月物語」の「吉備津の釜」です。
「吉備津の釜」のアレンジということで、各登場人物は元ネタの登場人物の名前を弄ったものになっています。
沢井庄太←井沢正太
磯山良←磯良
祖嶋結衣←袖
原点と違うのは彦六に当たる人物が存在しないことでしょうか(敢えて言うなら庄太の祖父母)。
私自身原典の話が凄く気に入っていて、いつかこれを下敷きにした百合、もしくはボーイズラブを書いてみたいと思っていました。磯山良くんが割といい感じに怨霊してくれたかなと思っています。
作中に出てくる漫画「セブン・キングダムズ」は以前に「婚活イベントでライトオタク手芸趣味美少年と会った件」でも登場している作品ですね。とは言え庄太と良が話しているのは
ついでにもう一つ、庄太に札を渡した晨風なる中国出身の仙人ですが、彼は偽物川小説大賞に参加した「閨怨の夢」に出てくるキャラです。不老不死になって復讐を遂げた後、何らかの経緯で彼は日本に渡ったのです。その間の経緯はご想像にお任せします。不老不死美少年が人間ショタに筆プレイするのは書いてて楽しかった(暗黒微笑)
【終わりに】
「雨月物語」の現代ボーイズラブアレンジといえば、きだた郎さんのフリーゲーム「男色雨月奇譚」があります。「吉備津の釜」と「青頭巾」の二本があるのですが、どちらも心を震わせるような話なのでプレイすることをお勧めします。特に「青頭巾」の方はガチ泣きしました……。
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