婚活イベントでライトオタク手芸趣味美少年と会った件
第一回こむら川小説大賞参加作の二作目。
【ごくごく簡単なあらすじ】
婚活中の二十九歳社会人オタク男性が、会食する予定だった女性にドタキャンされ代わりにその弟の美少年と出会うお話。
【雑記】
ツイッターで話題になってたことに便乗してそのままネタにして書きました。私自身は議論の中身をよく知らなくて単に「ライトオタク」「手芸・ハンドメイド」という単語に飛びついて「これらが趣味の美少年書くか……」って思っただけなのですが。書き終わった後で例の議論が意外と過熱していることを知って「これ怒られない?」ってなって震えてました。いや、震えていたは言いすぎなのですが。
「婚活」「女性との会食」といった未経験の出来事に関しては描写をばっさり切り捨てて簡素化するしか対処法がありませんでした。両方ともに縁のない人生を送ってきたもので……でも字数ギリギリだったしそれでもよかったかなとも思っています。字数があったら美少年を描く。これ一番大事。美少年以外のあれやそれやは全部添え物に過ぎないので。
「お清と亀公丸」のお清に続く危険な女その2が登場。由利さんに関しては割と書いてて「ひええ……」ってなりました。お清の時は「怖い」とは思ってもやはり現実離れしているが故に「ひええ……」みたいな気分にはならなかったのですが、由利さんは割とその辺にいるんじゃないかと思ってしまうのがまた……。私の書いてる物は基本的に少年同士であったり少年と成人男性であったりといった同性同士の関係に焦点を当てている関係上本筋に絡む女性キャラってかなり少ないのですが、お清然り由利さん然り本筋に関わるキャラは往々にして女性というより「厄災」みたいなのになっていますね……
思えば主人公の幸次は結局婚活には失敗していて何も解決していないのですが、「美少年に愛される」というただ一点においてそれらの悩みを全て些末事にしてしまえるんですよね。初対面の頃は渚が将来労せずして女性にモテるであろうことを考えて嫉妬していたのに、いつしか寧ろ彼に愛されるであろう女性の側に嫉妬心を覚えるようになる……という幸次の心境の変化も書いていて楽しかったです。私も美少年に愛されたいな……
因みに作中に登場する漫画「セブン・キングダムズ」は言うまでもなくキン〇ダムがモデルになっています。中国の戦国時代が舞台って言ってるしね。ただ、田忌や宋王偃の名前が出てくるので元ネタよりは前の時代という設定ですね。時代としては戦国時代の中期ぐらいでしょうか。
【終わりに】
中間発表に取り上げていただいて嬉しかったです。「時事ネタは鮮度が命!」と思ってほぼ一日で書き上げたのですが、一日で9000字以上書けるようになったのは成長かなと思っています。以前なら一か月以上かかってたと思うので。
講評の方でも励まされたのでこれからも美少年を生み出し続けたいと思います。
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