第4話 TAMAの失望
その声を聴いた瞬間、
ブチッと通話ボタンを消したしまった。
切って数秒した後に、なぜ切ったのか理解ができた
自分自身、心の整理がつかなくなって堪らず通話を終わらしたのだと思う。
そんなことが頭を駆け回っている時にTAMAが急に奇声を上げた
「アァアァアァアァッーーー!!!!」
何事だろうと、同僚のユウタがTAMAの画面をそっと見た。
そのPCの画面にはTAMAが四六時中思いはせているKOBさんからきた
メッセンジャーだった。
"先程タマチャンがゴミの話を始めた時に、
私は仕事で下記URLのページから感じ取った事を、
バナーに表していただけなのに、PCの画面をガン見されました。
これは営業妨害かつ人権侵害に繋がると思われます。
心が絶対に笑ってバカにされ見下された気持ちでいっぱいです。
どうか助けて下さい。
絶対に心が笑ってると思います。信じて下さい。
私は大変嫌な思いをした被害者です。
間違っても情けを買って頂くような気持ちで訴えているのではありません。
どうか信じて下さい。お願いします。どうかお願い致します。"
これは恐らく、KOBさんがそのまた同僚であるMIUに送るはずの内容を
間違えて、TAMAに送った…という事であろう。
ユウタが一通り読み終わった後、TAMAの顔を見ると
彼女は顔の穴という穴から何かしらの液体を垂れ流し、
半分白目になりながらバイブレーションしている。
その涙とも汗とも言い表せない何とも不思議な液体を
ユウタは、そっと舐めとった
「しょっぱいね(笑)」
照れながら彼女の顔をじっと見つめる。
俺と扇風機とココ★ナツ @kokoko_natsu
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