第3話 TAMAの襲来

いつからだろう。


ここ席に座っていると高確率で椅子に当たってくるんだ。


今日もトイレに行くのであろうか、席を立ったTAMAは僕の椅子に体当たり、


安定の何もなかったように通り過ぎるTAMA。


その後、ハンガーラックにもぶつかりながらトイレへと突き進んでゆくTAMA。


何事もなかったように..


流石に二段階でぶつかってトイレへと行った様子は笑ってしまったじゃないか。

可愛いTAMA.


そんなTAMAの一挙手一投足に愛を感じ始めたころ、


突然リュウヤのケータイがビルの4Fに響き渡った。


咄嗟にケータイの画面を見てるとそこには、「美央」の名前が


一瞬の出来事に、頭の中が真っ白になり


あの日偶然会った後、すれ違ったはずの僕らの運命の歯車が


また動き出す。


「もしもし…」


「りゅうくんの電話番号で合ってる?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る