第24話 海にやってきました

「海だ〜! かわい子ちゃんいっぱいいるぜ〜!」


「お、おい。武! ちょっと落ち着け!」


武が今にも女子を襲いそうな雰囲気になっている。まあ確かに可愛い子多いけど……


「ほら! あいつとかおっぱいでけぇ! おっ! あの子もエロくていいな!」


「はは……」


こりゃあもはや手がつけらんねえな。海に来て大丈夫だったのか?


「おぉ〜! 泳ぐぞ〜! それでナンパもしまくるぞ〜!」


走っていってしまった。これは…… また後で泣いて帰ってくることだろう。


「はぁ〜 俺はそこらの店でなんか食べとくか……」


◾️◆◇


「うっわぁ〜! 海気持ちいいね〜! ほらっ! 亜美もおいでよ!」


「ほ、ほんとだね〜」


亜美にいきなり連れてこられた海である。


「何恥ずかしがってんのよ? 亜美は胸でかいんだしスタイルいいから大丈夫でしょ?」


「い、いや…… それでもちょっと……」


やっぱ水着って恥ずかしいなぁ。この上着着てきてよかったよ。しかも優香は中々大胆なビキニでエロさが増している。時々横を通る男子がチラチラ見ているのが目に入る。


「ほらっ! そんな上着脱いじゃえ!」


「キャ⁉︎ ちょ、ちょっと⁉︎」


優香がおもいっきり上着を脱がしてきた。


「へぇ〜 亜美も結構可愛いじゃん!」


神野の可愛い水玉模様のビキニがあらわになる。


「いやぁ〜ん! もう〜 やめてよ〜!」


「声の方がよっぽどエロいけど?」


「く、口がすべっただけよ! 優香がいきなり脱がすから……」


「まあとにかく…… これは預かります!」


「え⁉︎ ちょ、ちょっと⁉︎ 返してよ!」


「まあまあとにかく…… その魅力で男でもつることね! じゃあ私は泳ぎに行ってきま〜す!」


優香は走っていってしまった。


「はぁ〜 優香は海に来るといつもテンション上がるんだから…… 私は店にでも行こうかな」


◾️◆◇


「う〜ん…… 何食べようかな?」


やはり海には色んなものがある。焼きそば、かき氷、ジュース。そんな感じだ。


「よし! ここの店にするか!」


結構人気な店に俺は入った。まあ小腹が空いたので少しおつまみを頼んだ。


「え〜っと…… 席は……」


中々席が空いていない。どこかないのか?


「おっ! あそこが空いてるな」


かどっこの席が一つ空いていた。よし! あそこに座るか!


「よし! って、ん?」


お盆が重なった。どうやら誰かとはち合わせになったようだ。


「あ、あの? ここは俺がとってたんですけど?」


「い、いや。私なんですけど?」


くそっ! めんどくせえな。いや。こいつどこかで……


「あっ⁉︎ か、神野……⁉︎」


(な、なぜ神野が⁉︎ てか今水着だよな?)


「ゆ、勇太⁉︎」


(な、なんで勇太がここに⁉︎ ドキドキ💓が止まんないよ〜!)




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