海水浴で出会っちゃいました!
第23話 これは運命的なものを感じる
「うわぁ〜ん! 勇太〜!」
「お、おい!武⁉︎ ど、どうしたんだ?」
「とりあえず中に入れてくれ〜!」
「お、おう………」
休日の朝……… いきなり武が訪ねてきた。しかも騒ぎ出して………
◾️◆◇
「な、何があったんだ?」
「ふ、ふ、振られたんだよ〜!」
「え⁉︎ あの子にか?」
武の彼女といえばあの…… 元気な子だよな?
「そうだよ〜 お前らが遊園地でイチャイチャしている間にも俺りゃ振られたんだよ〜!」
「そ、そうなのか……」
あの遊園地といえば楽しかったなぁ。仕事上の関係とはいえ幸せなデートだった。
「おい💢! 人が悲しみにふけてんのに何幸せそうな顔してんだよ〜!」
「お、おいおい。八つ当たりはやめてくれ」
「くっそ〜!」
正直みじめで仕方がない。やっぱりかわいそうだよな。俺だって振られた時は……
「う〜ん………」
考えてるといきなり武が言い出した。
「よし! 今から海行くぞ!」
「は、はあ⁉︎」
◾️◆◇
同じ頃………
「優香〜! おっはよ〜!」
「ふふふ。亜美は今日も元気だね」
「あったりまえでしょ〜!」
神野亜美と中谷優香はあるカフェで朝から喋っていた。
「そういえば亜美。この前のデートどうだったの?」
「え? え〜っと…… ま、まあ仕事としては上出来だったんじゃない?」
「ふふふ。ほんとに素直じゃないなぁ。で?ほんとのところ。どうだったの?」
神野はため息をつく。
「やっぱり言えなかったよ😭〜! なんかこう。緊張しちゃって」
「こう言うのよ。[好き❤️]って」
いやに簡単に言っちゃうな。
「そんな簡単じゃないんだって! 私はその…… なんて言うか…… 勇太の前だと心臓がバクバクしちゃって……」
「へぇ〜 恋ってやつね。亜美も青春やってるねぇ」
「もう〜 からかわないでよ〜!」
正直私は勇太に会えないと寂しい。これが恋ってやつなのかなぁ?
「よし! 亜美のためにも。今から海行こう!」
優香が突然言い出した。
「って、ええ⁉︎ 今から⁉︎」
「そうよ? さぁ! 早く行くわよ!」
「ちょ、ちょっと優香⁉︎」
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