第25話 プライベートなんて緊張しちゃうよ〜

「か、神野⁉︎ な、なんでここに⁉︎ てかその姿………」


「そ、そんな目で見ないで💢!」


水玉模様の可愛いビキニ。胸のでかさをいっそう引き立てる。そして下半身部分もそれとなくエロい。


「そ、その……… 水着。可愛いんじゃねえか?」


「へ? あ、ありがと💓……」


(うわぁ〜! 勇太に可愛いとか言われちゃって! もうドキドキ💓がほんとに止まんないよ〜!)


「な、なんでここに……?」


「と、友達と来たのよ! 何か悪い?」


「べ、別に…… 俺も友達と来てるし……」


「……………」


「……………」


沈黙が続く。


(も、もう! 私ったら何言ってんのよ! なんで勇太といるとこんなにテンパっちゃうの?)


(おい俺! ここは海! チャンスじゃねえか! こんなところでチャンスを潰すんじゃねえ! てか水着ほんとに可愛いし😍……)


そして神野が口を開いた。


「ちょ、ちょっと散歩しない?」


「え? 俺とか?」


「あ、あたりまえでしょ? 早く行くわよ!」


◾️◆◇


やはり砂浜というのは潮風があたって気持ちがいい。これは海でしか味わえねえな。


「こ、これは仕事なのか?」


俺は気になっていたことを聞いた。仕事じゃないんだったら、とことんアタックしていくぜ。


「え? え〜っと…… ま、まあプライベートだし今日くらいは……」


「ほんとか⁉︎」


「え、ええ……」


おっしゃ〜! これはガチのデート。しかもここは海。いっぱいチャンスがあるじゃねえか!


(ぷ、プライベートでデートなんて…… 私何をすればいいの? しかもここは海だし…… やっぱり勇太もエロいのが好きなのかなぁ? 「亜美ちゃん❤️ 君はほんとに可愛いね」とか「このまま家まで……」とか言われたら…… って私は何考えてんのよ⁉︎ 仕事。そう。仕事上の関係よ!)


「変なことしないでね?」


「しねえよ……」


断定はできねえけど。男子ってものは海行くと興奮するもんなんだよ!


◾️◆◇


歩いていると神野が聞いてきた。


「そういえばこの前の莉愛ちゃん…… どうだった?」


「え? あ、ああ…… この前の……」


あの子か。中々いい子だったなぁ。


「可愛くていい子だったよ。中々素直だしな」


「ふ〜ん……」


何やら神野が考えこんでいる。そして……


「じゃあ…… 私と莉愛ちゃん。どっちがよかった?」


「え? そ、そんなこと言われても………」


1番選べねえよ!

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