第3話 処刑回避計画スタート!
チュン……チュン…
小鳥のさえずりと窓から差し込む光に目が覚める。
「ここどこ…?」
呆然とベッドの天蓋を見つめていた。
「あ…そうだ。私異世界に転生したんだった。」
ベッドから起き上がり、部屋を眺めると全てを思い出した。
昨日は色々な事があった。
車に轢かれて死に、異世界に転生し、処刑を回避するための計画を夜遅くまで考えて…
疲れてお昼まで眠っちゃった……
にしても…いつ見てもこの部屋は豪華だな…目がチカチカする。
ガチャッ
(だ、誰か入ってきた…!?)
私は咄嗟に布団にくるまり、ドアの方を見つめる。
「あらお嬢様、やっと起床なさったんですね」
(メイド…?)
「朝食をお持ちします。今日はお嬢様のお好きなダージリンティーをお入れしますわ」
「あ、ありがとう…」
(なんだ…メイドか。びっくりしたー)
「では、頼みたい事があるなら、なんなりとお申し付け下さい。」
(頼みたい事か…)
…そうだ!
「さっそく頼みたい事があるんだけど…」
「何ですか?」
「皇太子殿下の婚約者、アリアンナ様の侍女を募集してたって話あったでしょ?」
「私、それに応募しようと思って!」
「…珍しいですね。お嬢様が誰かに仕えるなんて。今までそんな素振り見せずに遊び呆けていたのに…」
「そ、そう!心機一転!心を入れ替えようと思って!」
「…分かりました。さっそくご主人様にお申しつけしてきますね。」
「あ、後!応募する事はアリサティス様には内密にしてほしいんだけど…」
(もしアリアンナ様の侍女に応募したなんてバレたら裏切り者だのなんなの言われそうだからな。)
「…分かりました。」
バタン…
「ふー。バクバクしたー!あのメイド、以外に勘が良いんだから…」
とりあえず、後は結果を待つだけか。
悪役令嬢の取り巻きに転生してしまいました。 @kanimisoo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。悪役令嬢の取り巻きに転生してしまいました。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます