第102話 勇者たちのステータス
「初めまして、女神メリーナの使徒のスカイ・ブルームーンと申します。あなたが勇者カレンさんで間違いございませんか?」
すでに鑑定しているので分かっているのだが。
「はい、私がカレンで間違いございません。女神様が言っていた転移者とはあなたのことでしょうか?」
「はい。私もメリーナからあなたが訪ねてくると聞いておりましてお迎えに参りました。シルバー王都の我が家に案内いたしますので旅の疲れを癒してください。」
我が家に招き、まずは温泉を勧めた。
久しぶりの風呂に感動しているようだ。
風呂に入っている間にサクラには和食中心のごはんを準備してもらった。
ごはんを食べながらゆっくりとステータスを確認させてもらおう。
*ステータス
名前: カレン(佐伯 花蓮) 勇者
性別: 女
年齢: 18歳
レベル: 31
HP: 380
MP: 250
STR: 400
DEF: 350
AGI: 320
DEX: 360
幸運: 100
スキル
翻訳、空間魔法:アイテムボックス、身体強化Lv3、剣術Lv.4、回避Lv.2
ユニークスキル
聖剣、限界突破、覇気
*ステータス
名前: サユリ(坂田 紗友里) 賢者
性別: 女
年齢: 18歳
レベル: 30
HP: 300
MP: 650
STR: 220
DEF: 230
AGI: 260
DEX: 230
幸運: 100
スキル
翻訳、空間魔法:アイテムボックス、全属性魔法、魔力操作、魔力制御
ユニークスキル
全魔法適正
*ステータス
名前: マリ(岡田 茉莉) 聖女
性別: 女
年齢: 18歳
レベル: 30
HP: 330
MP: 550
STR: 260
DEF: 250
AGI: 250
DEX: 250
幸運: 100
スキル
翻訳、空間魔法:アイテムボックス、光魔法、魔力感知、裁縫、料理
ユニークスキル
癒しの泉
ステータス的には高めだが、スキルが弱い。
これは人が無理やり召喚させたからであろう。
メリーナが転移させていればもっと良いユニークスキルを授かっていたはずだ。
「3人に聞いておきたいのだが、今後どうしたいか教えてもらえるかい?
このまま冒険者としてやっていくのか、生産職に就いてスローライフを目指すのか、
でもパラサイトはNGだ。」
「私は折角もらった勇者の称号なので冒険者を続けたいと思います。」
「私も魔法をぶっ放したいので冒険者を続けたい。」
「私も人々をこれからも癒し、2人のことも支えていきたいので冒険者を続けたいです。」
「了解した。全力でバックアップする。衣食住は俺が保障するので安心してくれ。」
「まず住まいだが、拠点は俺の国のブルームーンにするね。当面は俺の城で暮らしてくれて構わない。落ち着いたところで意見を聞きながら家を建てようと思う。」
「衣服はジャージ、スウェット、Tシャツ、パジャマを渡しておくね。あと好みがあると思うのでどんな服がいいかリクエストしてくれ。あと下着類は妻のシルクが作るのでサイズやデザインの相談をしてくれて構わない。」
「ありがとうございます。あれ? これって綿ですか? この世界にも綿があるんですか?」
「よくわかったね。その通り綿だよ。さすがにまだポリエステルみたいな化学繊維はできないけど、天然素材なら似たもの探して近いものを作れるよ。どうしてもってときはスキルで元の世界から取り寄せるけどね(ボソッ。」
俺のチートっぷりに気付いたらしいが流した。
「あとステータスとスキルなんだが、いじってもいいかい?」
「え? どういうことですか? 話についていけてないんですが。」
「ちなみに転移前にゲームとか異世界系の小説とかに興味あったかい?」
勇者カレンは、ゲームオタクでMMORPGをこよなく愛していたそうだ。
賢者サユリと聖女マリはラノベが愛読書だったそうだ。
説明が省けるので丁度良かった。
ちなみにマリはコスプレイヤーでもあるそうだ。
「とりあせず、パーティを組もうか。申請するので許可してね。」
3人とも許可が下り、パーティを編成した。
『鑑定』をスキル付与でそれぞれに付与した。
「鑑定を付与したから、とりあえずステータスオープンって唱えてみて。
それが今の君たちのステータスだ。
お気付きかと思うが、俺はチートスキルをたくさん持っている。
そのスキルの中に他の人にスキルを与えるスキルもある。
よって、君たちを強化することもできるんだ。」
自分のステータスを確認したあと、俺のステータスも見たようだ。
隠蔽を解除しているのですべて見れているはずだ。
3人とも開いた口が塞がらないという感じだ。
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