第103話 勇者カレン
私の名前は、佐伯 花蓮。
某有名女子高の3年生で18歳。
黒髪ショートでスレンダーでちょっと背は高めの女の子。
剣道部の主将をしていたわ。
ゲームオタクで特にMMORPG系が好み。
もちろんキャラメイクは戦士か剣士のみね。
ドラク〇シリーズは、PSやSWITCHバージョンはプレイ済みよ。
さすがにファミコ〇?とかいうのは良くしらないけど。
そんな私がある日突然、光に包まれこのゲームのような剣と魔法のファンタジーな世界に転移してしまったの。
それはもう嬉しくて踊ってしまったほどよ。
でも、勇者召喚は一方通行しかないらしいわ。
もう日本には戻れないんだってさ。
心残り? そりゃあるわよ!
プレイ途中だったゲームがあるのよ。
予告してくれれば徹夜で攻略したのに。
それだけが心残りなの。
そして、王様に魔王討伐を依頼されたわ。
キター!!って感じだったわ。
隣を見たらクラスメイトの2人が居たの。
顔はいつも合わせていたけど、仲良しグループが違っていたからあまり話した覚えがないの。
これから魔王を倒しに行くために2人といっしょにレベルを上げる修行をするらしいわ。
2人はどうか分からないけど、正直私はワクワクが止まらないの。
今気づいたけど、王様の言葉が理解できたということは会話には不自由しないみたいね。
それからメイドさんらしき人が水晶を持ってきたわ。
リアルメイドに感動したわ。
どうもこの水晶に触るとステータスが見れるらしいの。
早速、私から水晶に触ってみたわ。
おお! ゲームみたいだわ。
勇者って称号が着いてたわ!
ステータスは一般人に比べて高めらしい。
でも成長速度が違うため、ものすごく強くなるんだって。
*ステータス
名前: カレン(佐伯 花蓮) 勇者
性別: 女
年齢: 18歳
レベル: 1
HP: 150
MP: 100
STR: 200
DEF: 120
AGI: 120
DEX: 100
幸運: 100
スキル
翻訳、空間魔法:アイテムボックス、剣術Lv.1
ユニークスキル
聖剣、限界突破、覇気
翻訳ってスキルは転移者に必ず付属するスキルらしいの。
そりゃ言葉が通じなかったらものすごく苦労するとこだったわ。
私には勇者専用スキルの限界突破っていうユニークスキルがあったわ。
これでレベルやステータスの上限がなくなるらしいの。
一般人はレベル99、ステータス値999がMAXらしい。
そこまで成長できる人間はいないらしいけどね。
それとこれも勇者専用らしいんだけど、聖剣と覇気ってスキルもあったわ。
聖剣は、聖剣が扱えるスキルだそうよ。
普通の人は聖剣を装備することもできないんだってさ。
覇気は、威嚇の上位スキルで覇気を使うと大抵の魔物や人は動けなくなっちゃうんだってさ。
あとアイテムボックスがあったわ。
これで荷物を背負って運ぶ手間が省けるわ。
荷物があったら戦い辛いものね。
その後、二人もステータスを確認して、それぞれ賢者と聖女だったんだって。
それから戦闘訓練をしてくれる2人の講師を紹介されたの。
一人はフルプレートメイルを装備した如何にもって感じの近接タイプの先生なの。
もう一人は杖を持ってローブを着た魔法使いって感じの先生だったわ。
明日から訓練を始めるそうよ。
それで歓迎会の準備ができたらしいのでメイドさんに連れられて会場に移動したの。
豪華な料理が並んでいたの。
初めての異世界料理に興味深々だわ。
しかし、残念すぎる。不味くはないのよ。
でもね、何かが足りないの。
旨味? それにとにかく味が薄いの!
素材本来の味を残しすぎ? くっさいのよ。
おそらく調味料が高いか、そもそもないのかもね。
食事には苦労しそうだわ。
明日からの訓練頑張らなきゃね。
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