第83話 Myタウン設立に向けて

久しぶりにシルバー王に会いに王城に出向いた。

すると王様から妻と娘が全く帰ってこないと愚痴られた。

それは本人に直接言ってほしい。

とにかくこちらの要件を伝える。

敷地が狭くなってしまったので土地がほしい。

どうせなら王都の外で自分の町が作れるくらいの領地がほしい。

考えておくと言ったあとでもう1つの愚痴を聞かされた。

第2王女のジャスミンが戻ってきているというのに一度も王城に顔を出さないそうだ。

知らんがなと言いたいところだが、お願いしているところなのでジャスミンに会わせてあげることにした。

ゲートをゴールド王城につなぎ、シルバー王とともにジャスミンに会いに行った。

別にシルバー国にこだわる必要もないので同じお願いをゴールド王にもお願いしてみた。

それを聞いたシルバー王が焦った。

学校とともにゴールド国に引っ越されてしまっては折角名物となったのに人口が流出してしまう。

メリーナの使徒の本拠地がある国として他国への牽制にもなっているのだ。

これは阻止せねばと食らいついてきた。

俺はどっちでも良いので広い領土がほしい。

協議の結果、両国の国境にまたがる土地をもらうことになった。

ちなみにジャスミンは不在で、シルバー王はまたしても娘に会えなかった。

もしかすると我が家でまたお茶していたのかも。


早速、その土地に向かった。

周囲数十kmの範囲に他の町や村は無い。

森と草原の広がる荒れた土地だった。

町を作る予定の場所を平地にするため周囲を焼き払うことにした。

炎系最上級魔法のインフェルノを唱えた。

爆炎とともに周囲の森や草原が一瞬で灰になった。

ついで土魔法で更地にした。

町の中央を縦断する川を通した。

土地の中央部には自分の城を作ることにした。

城の背後を住宅街にし、正面側を商業区とした。

その先は街道を挟んで田園地帯とした。

田んぼと畑が広がる食料生産区とする予定だ。


まず、町中に下水配管をめぐらせた。

町が出来てからではなかなか工事が難しくなるのでこれを真っ先に作ったのだ。

そして、下流に配管を終結させ下水処理場を作った。

下水処理場にはシルクの眷属召喚で召喚したスライムにクリーンを付与し、浄化にあたらせる予定である。

ゴミもここでスライムに食べてもらって処理する予定だ。

次にだいたいの町の配置を考えることにした。

中央に城を建てるのは決まっている。

城から真っすぐ街道に抜ける大通りを作り両脇は商店街にする。

大通りの城のそばには右に冒険者ギルド、左に商業ギルドを建てる。

城の右側にメリーナの神殿兼教会を建てる。

左側には学校の分校を建てる。

基本的にシルバー王都は冒険者学校、ここには生産系専門学校にする考えでいる。

この町の商業を支えてもらうためだ。

学校の裏側には集合住宅風の寮を建て、シルバー王国の分も賄う。

学校と学校をゲートでつなぐ予定なので簡単に行き来ができるようにする。

もちろんゲートは許可制にし、関係者のみとする。

城の右側背後は街の人々の住宅区とする。

城前面左側(学校側)は食品、製造品の量産工場にする。

逆の右側は、宿やレストラン等、商業関係の区域にする。

さらに街道をまたいだ反対側は米、小麦を中心とした田園地帯だ。

また町の周囲にシルバー側には魔の森、ゴールド側にはリザードマンの巣があり、冒険者にとっても良い地域である。

丁度、シルバーとゴールドの堺の町なので、ゆくゆくはリッカの眷属にバトルホースを召喚し、人や物資の輸送も行いたいと考えている。


時間を見つけながら徐々に町づくりを行って行きたいと考えている。



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