第82話 学校の組織

学校も軌道に乗り、順調に大きくなり充実してきた。

生徒もどんどん増えている。

そこで組織をまとめてみることにした。


会長(スカイ)━校長(マーガレット)━教頭(シオン)━生徒会長(マリアン)


┏一般教養(アンリ)

┣信仰(マリン、マリア)

┣冒険者部┳━武術課(ケン)

┃    ┗━魔術課(プリン)

┗生産部┳━━鍛冶課(モーガン)、武器加工課、防具加工課

    ┣━━服飾課、アクセサリー加工課、床屋課

    ┣━━農業課

    ┣━━商人課

    ┣━━大工課

    ┣━━メイド課(サーシャ)

    ┣━━料理課(スーザン、サクラ)

    ┗━━魔道具加工課(トゥインクル)



講師から趣味で作った加工品を販売する店が欲しいと言われた。

一店舗ずつ作りのは大変なのでショッピングモールを建て、そこにそれぞれの店舗を入れることにした。

道路に面した場所に入り口を作り、あとは拡張魔法で広げて各店舗を設置していった。もう土地が狭くなってきたのだ。

講師が販売にあたると授業どころではなくなるので、週2日のみの営業とし、店番は商人課の生徒が実習を兼ねて行うことにした。

料理課の生徒も食堂やケーキ屋などをやりたいというので許可した。

その他の生徒も店を出したいというのであれば許可するようにした。

判断はマーガレットとシオンに任せた。


学校設立からそろそろ1年が経つので15歳になり卒業する生徒が出る。

それで、14~15歳の生徒と面接を行うことにした。

その面接には別の目的もあるのだ。


まず一人目の生徒が面接室に入ってきた。

校長、教頭にも同席してもらっている。


「では、名前と卒業後の進路希望を教えてもらえるかな?」


「ケルビン、15歳で、冒険者希望。剣士を目指しています。」


「なるほど、ケルビン君は自分のステータスを見たことがあるかな?」


「一度だけギルドで見せてもらいました。」


「では、今の君のステータスを確認してみようか。」


と言って、モニターを出し、そこにケルビンのステータスが表示された。

アイテム創造で作ったモニターに鑑定スキルを付与したものだ。


*ステータス

 名前: ケルビン

 性別: 男

 年齢: 15歳

 レベル: 25


 スキル

  剣術Lv.3、回避Lv.2



「ちなみに欲しいと思っているスキルはあるかい?」


「身体強化がほしいと思っていました。」


「なるほど、では女神メリーナ様に祈ってみてくれ。」


『メリーナ様、身体強化を授けてください。』


身体強化を付与してあげた。

モニターに身体強化Lv.1が追加表示され、ケルビンは驚き喜んだ。

校長、教頭は呆れた顔で見ていたが気にしない。

その後の他の生徒たちにも面接を行い、スキルを付与してあげた。

後に生徒の間ではこの面接をギフト授与式と呼ばれていたそうだ。


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