第58話 錠剤大量生産、販売開始

我が家に戻り、地下ダンジョンに2つ目のダンジョンコアを設置し、マッキーを召喚した。メルモに紹介し、マッキーを補佐にするように指示した。

庭を走り回っている子供たちには仕事を与えることにした。仕事は、家庭菜園と果樹園、養殖池の世話である。楽しそうに働いているので何かお駄賃を考えようと思った。やはり子供には甘いお菓子だろうな。そこで、チョコレート、クッキー、アメを作った。お菓子ほしさにもっと頑張ってくれるだろう。


 メルモから薬草を大量に収穫したと報告が来た。早速錠剤の作成に取り掛かる。

今回は前のようにしんどいことはない。Factoryが使えるからだ。大量生産が可能になったので、パッケージも考えることにした。地球のカプセル錠剤のパッケージのようにプチっと押し出すタイプが良いのだがと考えるとできてしまった。ただ、プラスチックが無いので紙を貼り合わせた間に錠剤を挟んだ感じになった。その紙に湿気と空気が入らない魔法をかけ、真空パックすることで長期保管が可能にした。使用時は紙を破いて取り出せば良い。

 あとは販売ルートの確立だ。まずは王様に相談に行くことにした。王族女性陣3人を連れて王城に向かう。向かうと言ってもゲートをくぐるだけなのだが。リビングで紅茶を飲みながら王様に錠剤の説明をした。久しぶりに帰宅した娘たちを見て上機嫌だ。すると、城に仕えている騎士用に大量に購入してもらえることになった。その他はギルド経由で商人に卸すのが良いとアドバイスをもらい、紹介状を書いてもらった。3人を連れてきてよかった。

 早速ギルドに向かいギルマスへの面会をお願いした。すぐに案内された。面識があるのだから遠慮せずに来ていいと言われた。ドラゴンの肉を売った借りもあるし。

一応、王の紹介状を渡し、錠剤の説明をした。とりあえず、売れるかわからないので試しにギルド直営の売店で出してみることになった。

 以前販売したシーブルータウンから来た冒険者がいて、錠剤を大量買いしてくれた。それを見た他の冒険者も次々と買ってくれた。噂になり、あっという間に完売した。売れることが分かったギルマスは、独占販売権を結んでほしいと言ってきたが却下した。将来的には孤児院の卒業生を雇って直売店を経営したいとも考えていたからだ。

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