■ ヤバイよ京都 将軍といっしょ 編 ■
第27回「宗久の約束」 (2020年10月11日放送)
●義昭と信長と光秀。
同じ、『上洛を果たして、室町幕府を立て直す』というスローガンで動いているのに思惑が結構違う。
『義昭』:戦きらいきらい。とにかく穏便にまとめたい。
『信長』:大きい国を創るためなら、型破りも闘争もいとわないぜ! あとオレを褒めろ!
『光秀』:麒麟どこ? ステレオな武家が守る世を取り戻したい。
『今井宗久』『駒』『光秀』の茶会の場だって、意見が一致したようで、動機やマストがまったく違う。
これって、現代の組織像=企業と、そこで働く人の像とも重なる気がする。
●人がそれぞれが抱く、夢や理想、目標は違う。
『社是』『理念』の類で、完璧な意思統一を図ろうとするビジネス書も多いけど、ぶっちゃけ無茶だ。
上司の価値観を、無抵抗で受け入れろというのは傲慢だ。
ただそれだと足並みがそろわないから、【上洛を果たして、室町幕府を立て直す】というスローガンをかかげて、一時的に進む方向を定めているだけであって。
●『理念』や『スローガン』で、人の心の髄までを縛り、自分色に染めようとする。
あるいは、それぞれ違う理想を持つことを認めたうえで、協調するための手段として『理念』や『スローガン』を用いる。
この両者の姿勢は、似ているようでまったく違う。
ワイが好きなのは、後者。
本能寺の変は、一つの『スローガン』で人心をまとめることについての限界を描くのかもね。
●秀吉、信長の人使いの荒さを光秀に愚痴る。
こうやって、悩みや愚痴を共有するのって、一体感や信頼関係を築くのにすごく重要。
ポジティブ理論に偏り過ぎると、ネガティブ感情を表に出すこと自体を忌諱するようになるけど。
仲良くなるための機会を失っているのだから、超もったいない。
要は、程度の問題だ。
上司の愚痴を漏らしたのは、秀吉流の人たらし術なのだろう。
もちろん、その後で、信長をベタ褒めするのも忘れないぞ。
●信長と、側近(小姓?)が、同じ織田家テーマカラーの黄色い衣を着てたけど。
信長はより鮮やかな黄色。側近はくすんだ黄色。
もちろん、視聴者の目につくのは、色鮮やかな信長の服だ。
こういう細かな心遣いで、観る人の注視ポイントを誘導してるんだね。
●『花を持つ』=花売り=春を売る職の隠語という解釈でいいのかしら。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます