二.六 ラチャダーピセーク

 一九八三年五月

 サマート・ラータナワニットが、都合よく出張でバンコクに来た左右田恒久にタナーナコン工業団地の説明をしてから、ちょうど一年が経った。

 その後、サマート自身が東京の住井物産本社に説明をしに行き、結果として住井側が三十パーセント資本参加をし、住井がタイと日本で日本企業の誘致を担当すると言う契約が成立したのであった。


 バンコクの五月と言うと、ちょうど暑季から雨季への切り替わりの時期で、年にもよるが雨季が終わりに近づく九、十月に次いで雨量の多い月だ。ただ、本格的に雨季と言われるのは六月からだ。

 そんな雷と共に激しい雨が降るある夕刻に、サマートの事務所に強面の若い二人連れの男たちが現れた。ある国会議員の紹介だからと言って来たので面談する事にしたのである。

「専務!二人ともヤクザみたいな人達です。アポが有ったので一応隣の応接間に通しましたけど、どうしますか?」

 二人をTEスクェアーの九階にあるサマートのオフィスの隣の応接間に案内した秘書が、顔色を変えてサマートの所に駆け込んできた。

「あの国会議員の紹介だからね。追い返すわけにもいかないだろう。取り敢えず会ってみるよ」

 サマートは、いったい何事だろうと思いながら応接間に向かった。

 なるほど秘書の言うように、一目で怪しげな連中だと分かる。目つきが悪く、体格の良い体には刺青がシャツからはみ出て見える。二人はまるで双子の様に卑屈に曲がった口元に揃ってたばこをくわえている。

「ご用件は何でしょうか?」

 サマートは、座るや否や聞いた。

 二人は相変わらず銜えたばこで、グラスに入れた冷たいウーロン茶を持って来た秘書を無遠慮に見ている。

「ご用件は?」

 サマートはもう一度聞いた。

「ラチャダーピセークの件だ」

 口髭をはやした方が、たばこをもみ消しながら面倒くさそうに答えた。

「ラチャダーピセーク?」

 サマートは、ラチャダーピセークの大規模開発計画の事かと思ったがとぼけて聞いた。

「ラチャダーに開発計画があるだろう」

 ズバリ核心に迫ってきた。

「開発計画は確かに有りますが、それがどうかしましたか?」

「よーく考えて計画を進める事だな。土地の買収計画の事だよ。今日は忠告に来ただけだ。ここまで来るのにタクシー代やら何やら物入りでね……」

 髭の男が卑しげな顔で言った。

「十分に練った計画なので問題は無いと思いますが、ご忠告ありがとうございます」

 サマートは立ち上がりながら冷たく言った。

「だから、物入りだったと言っただろう!」

 髭の無い方の男が、押し殺したような声で脅すように言った。

「私の方はわざわざお越しいただかなくても良かったんです。ご依頼された方に仰られたらいかがですか?それとも私から言いましょうか?」

「ふん、覚えておけよ。いずれにせよ忠告したからな」

 頼まれごとの「脅し」ついでに金の無心をしたのを雇い主に告げ口されてはまずいと、二人は慌てて出て行った。


 ラチャダーピセーク通りでの開発計画とは、大規模商業コンプレックス建設計画、すなわち日系や地場資本系のスーパー、一般の商店、飲食店、映画館、ホテル、銀行などで構成するショッピング・モール計画の事である。

 これはサマートが父親のユッタナーに提言をした計画で、銀行からの融資と華人仲間の資本を元にタナー・グループが中心になって、二年前から土地の買収を始めている。あらかたの土地の手当ては済んでいるが、コンプレックスの道路に沿った入り口に当たる土地がまだ買収できていない。

 足元を見て値段を吊り上げようとしてか、地主がごねてなかなかその土地を手放さない。入口の位置を動かせば良いのだが、全体的な計画の見直しが必要になってしまうので、なかなか計画変更に踏み切れないでいる。

 問題の土地にはタイ国民党のバンチャー・リムラワーノンと言う国会議員が絡んでいると言う噂はあったが、これでどうやら間違いないようだ。

 

「すみませんお父さん、バンチャー・リムラワーノンという国会議員をご存じですか?」

 サマートはユッタナー社長に相談する事とした。

「何だね、藪から棒に。あのバンチャーか?何にでも首を突っ込んで、金を巻き上げたりするやつだろう?バンチャーがどうした」

 ユッタナーは、しょうがないと言うような素振りで何度か顔を横に振った。

「はい、先程ガラの悪いヤクザものみたいな二人組が来ましてね。そのバンチャーの紹介で。例のラチャダーピセークの計画についてですが、良く考えて土地の買収計画を進めろっていう忠告でした。要はあちらさんの言い値で買えって事でしょう。他の土地の三倍の値段を出せって言ってきているんですよ。あきれてものも言えません」

「その土地はどの位の広さだ」

「一ライ(千六百平米)」ほどです。三倍出して買っても良いんですが、相手があのバンチャーですから、恐らくそれだけじゃー済まないんではないかと思うんです」

「そうだな。まだ何か言って来ることは間違いないな。大きな金が動く事に対しては嗅覚が鋭いからな。嫌がらせと言うか脅しはそれだけか?それにしても随分分かり易いね。ヤクザ者まがいを送って来るなんて愚拙というか何て言うか……」

「はい、まだそれだけです。取り敢えずこちらの言い値の五割増しと言って様子を見ようかと思っています」

「うん、そうだな。また何かあったら報告してくれ」

 サマートはユッタナーの「ヤクザ者まがい」と言った言葉にドキッとした。土地の買収はタナー・エンタプライズの不動産を扱う子会社のTEエステートに任せてあり比較的スムーズに来ているが、まさか怪しげな連中を使って買い叩いたりしていないか心配になった。

 サマートはユッタナーの部屋を辞した後、その足で二つ上の階にあるTEエステートの社長のスラット・ナロンシリヘーミンを訪ねた。

「先程、例のバンチャー・リムラワーノンが送って来たガラの悪いのが二人、私の所に来て良く考えて買収計画を進めろって言って来ましたよ。それ以上の事は何も言っていなかったけど要は高値で買えと言う事だと思うんです。親父と相談したんですが、とりあえず五割増しでオファーをしてみて下さい。受けないとは思いますが、結果を報告してください」

 TEエステートのスラット社長は、ユッタナーが大手の不動産会社のやり手の部長クラスを引き抜いてきた男だ。年はスラットの方が年上なのでサマートは丁寧に話すようにしている。

「分かりました。そうしてみます。でも、この間報告したように相手は三倍出せと言って来ているので五割増し位で飲むかどうかわかりませんね。それにしても、私の所に来ないで専務の所に行ったんですねー。この業界は大金が絡むんでどうしても刃傷沙汰になる事があるので気を付けてください」

 スラットはいかにも心配そうに言った。

「ところで、スラット社長のお蔭で、ラチャダーピセークの買収計画はほぼ予定通りで親父も喜んでいるけど、怪しげな人を使ったりはしていませんよね?」とサマートが言うと、一瞬口の端を曲げ、この小僧何を抜かすかと言うような目をしたが、直ぐに笑顔を取り繕って「専務、そんなこと心配しないでください、うちは大丈夫ですから」とおもねる様に言った。

 サマートはスラットの一瞬見せた微妙な顔の変化に気付き、それ以上追及してもどうせ嘘を言うにきまっていると踏んで、「ではよろしく」と言って別れた。


 サマートはちょうど先月、日本の住井物産とタナーナコーン工業団地開発株式会社を設立し、バンコクから東南に約百キロの所にあるシーラチャーに一大工業団地を建設しようとしている所である。差し当たって土地の買収から始めるべく準備に入る所で、ラチャダーピセークがほぼ一段落したところでスラット社長にシーラチャーの土地の手当てに力を入れて貰おうと考えていた所であった。工業団地の八割方の土地はシーラチャー郡と話がついているが、残りの土地は個別の地権者との交渉が必要である。

 しかし、どうやらスラット社長は「まとも」とは言えない手を使っている可能性は否めない。このままだと、工業団地の土地買収にスラットを使うのは危険である。

 父親に報告する前に少し探っておく必要があると思い、UCLA留学時代の友人のパンヤー・ヌンサキットをタニヤ通りにある寿司屋に誘った。パンヤーは首都警察で既に警察大尉に昇格している。寿司好きのサマートは時々パンヤーを寿司屋に誘った。この時代寿司を食べるタイ人はあまり多くなく、例に漏れずパンヤーも始めのうちは恐る恐るであったが、今やサマートに誘われると大喜びで飛んでくるようになっている。

「頼みごとがある時しか連絡をしなくて申し訳ない」

 サマートは、寿司カウンターの席ではなく奥の部屋に予約を入れていた。

「うん、今日は何やら大事(おおごと)みたいだね。カウンターで見ながら注文する方が楽しいけど……」

 パンヤーは、サマートがお猪口に注いだ日本酒を飲みながら呟いた。

「うん。実はうちのTEエステートのスラット社長の事なんだ。でも、まず事の次第から話そう。この間、タイ国民党のバンチャー・リムラワーノン議員の使い走りのヤクザみたいのが来てね。要はラチャダーピセークのショッピング・モール計画の用地を高く買い上げろって言う事なんだ。三倍も吹っ掛けて来ているけど、こちらの言い値に少し乗っけてオファーするようにスラット社長に言ったんだ。その時に、うちはそれこそ僕の所に来たような怪しげな連中を使って買収を進めていないでしょうねとスラット社長に言ったら、口では大丈夫ですと言っていたけど、ちらっと本音が見えたような気がするんだ。一瞬だけど何を甘い事をこの坊や言っているんだと言う顔が見えてね。もしそうだとすると、シーラチャーでやろうとしている工業団地用の土地買収は彼に任せられないからね」

「そう、でバンチャー議員の事?それともスラット社長の事?調べて欲しいのは。俺の事を私立探偵だと思っていないかい?はははは、分かった、分かった、両方だね」

 パンヤーは黒い顔を日本酒で赤くしながら、笑って言った。

「ありがとう、パンヤー」

「サマート、これは高くつくぜ」

「寿司だけじゃダメか?」

「ま、いいか寿司で。ところでそのスラット社長、中抜きやってないかい?」

 パンヤーによると、地主から安く買い叩いて契約し、別に高く買ったように見せかけた二重の契約をして、高い方の契約を買い手に見せその差額を自分のポケットに入れると言う奴がいるというのだ。


 サマートがパンヤーに調査を依頼してからほぼ一か月経ち、日本人の間で「タイ桜」と言われているターベーブーヤーの花がそろそろ終わる頃に、パンヤーから連絡が来た。

 パンヤーの話はこうだった。

 どうやら国会議員のバンチャー・リムラワーノンとTEエステートのスラット・ナロンシリヘーミン社長はつるんでいるようだ。

 バンチャーは相場より思いっきり高く買い上げてやったと地主に恩を着せるような事を言い、実際は相場より安値で買い叩きTEエステートに対しては実際の買値よりも高く買った事にして、その差額をバンチャーとスラットで山分けしていると言うのだ。スラットが前の会社から連れてきた元部下も一枚かんでいるようだと言うのだ。さすが警察だ、パンヤーの勘は当たっていた。

 これまでの二人の「中抜き」は金額的にはチマチマしていてショッピング・モールの建設計画に影響するほどではない規模のようだが、二人は最後にモールの入り口近くの土地で一儲けしようと企んでいるようだ。

 浅はかにも、ヤクザまがいをサマートの所に送ってこなければ発覚する事がなかったかも知れないのに、何を焦ったのか、入口の土地が手に入らないと計画変更で返って経費が掛かり困るので、少し吹っ掛けてもサマートが許可してくれると思ったのであろう。せいぜい二倍ぐらいのことを言っておけば良かったものを、足元を見てしまったのだ。

 いずれにせよ、何とかして中抜きの証拠を掴む必要がある。パンヤーにはこれ以上の事は依頼できない。

 ここまでパンヤーに調べてもらったお礼をしようとしたが、これまでもそうであったがパンヤーは決してサマートから金品を受け取らない。彼が言うには、親父達のようになりたくはない。でも警察に勤めている限り収賄は避けられない。それは一つのシステムだからで、個人の都合で嫌だと言う訳にはいかない。嫌だと言う事は警察を辞めると言う事に等しいからだ。警察のシステム上どうしても受け取らないと収まらない時は受け取ることにしているのだそうだ。

 サマートの場合は個人の関係で、システムに乗っていないので受け取らないで済むのだそうだ。

 始めサマートはパンヤーのそうした心の中の矛盾との共存がいつか破綻をきたすのではないかと思ったが、どうやらそうしたシステムに「必要悪」と言う確固たる位置付けを与え矛盾との共存を現実的に処理しているうようだ。


「お父さん、大変申し上げにくい話なんですが……」

「なんだ。またヤイ(ユッタナーの長男のニポンの愛称)の事か?」

 サマートがおずおずと言うと、ユッタナーはまたかと言う顔で聞いた。

「いえ、TEエステートの社長の事です」

「スラットか?何だ。彼はやり手だろう?まあそこに座れ」

 ユッタナーは執務机の所から立ち上がってソファーに座りながら、サマートにも促した。

「はい、そうなんですが、国会議員のバンチャーとスラット社長がグルになって中抜きをやっているらしいんです」

「スラットがバンチャーと?確かめたのか?」

 ユッタナーは怖い顔で聞いた。

「いやまだです。パンヤーにスラット社長とバンチャー議員について調べて貰ったら、二人がつるんでいるようだとの事だったのです。証拠は掴んでいません」

「そうか。ところでパンヤー君は、バンチャー議員とヤイとの関係を何か言っていなかったかね」

「えっ!ヤイと?」

 サマートは驚いて聞いた。

「うん、ヤイのバックの国会議員の一人はバンチャー議員なんだ。ヤイは他の議員とも付き合いがあるようだがね」

「と言う事は、ヤイがその裏にいるってことですか?」

「いや、これにヤイが絡んでいるかは分からない。だがもうヤイはお前の邪魔をしないような気がするんだがね」

 ユッタナーは冷徹な顔ではなく優しい父親の顔で言った。犯罪に手を染めた為、勘当したものの、そこは可愛い実の子でありかつては家業を継がせようとしていた子である。

 サマートは自分が悪いわけでも無いのに「すみません、お父さん。ヤイを疑ったりして」と謝った。

「いや、お前が謝る事ではない。疑って当たり前だ。それで、スラットがバンチャー議員と結託して中抜きをやっていると言うんだな?と言う事は、スラットはだれか部下に書類手続きをやらせているな。そっちから攻めると証拠隠滅を図ってしまうかもしれないな。しかし、それにしてもスラットがねえ。わしがヤワラート・リアルティーから引き抜いてきたんだよ。飼い犬に手を噛まれるとはまさにこの事だな。わしも焼きが回ったかな。人を見る目が元々ないのかな」

 ユッタナーは、独り言の様に言った。

「うん、そうだこうしよう!」

 しばらく考えていたユッタナーが膝を打ちながら元気に言った。

「内国歳入庁に知り合いがいるので、税務調査の一環と言う事で、抜き打ちの立ち入り検査をして貰うようにしようや。あの会社は税務調査を受けたことがまだ無いだろう?そろそろ税務調査の番が回って来ても不自然ではないだろう。どうせバンチャー議員の事だ、警察に金を回しているだろうから正攻法では無理だからな。

 税務調査の結果、中抜きが発覚したと言う事であれば、警察の面子も一応立つだろうしね。まあ、スラットと彼の部下の逮捕は無理だろうから『解雇』と言う事で手打ちが出来るだろう。そうすれば、あちこちからあまり恨まれないですむからな」

 ユッタナーは、いかにも我ながら名案だと言わんばかりに機嫌よく言った。


 五月には珍しくシトシトと一日中雨の降る日、勘当されたニポンがユッタナーを訪ねてきた。サマートも呼ばれ同席した。

 久しぶりに見るニポンは、向う傷こそないがすっかり一人前の悪人顔になっている。

 ニポンは開口一番、「勘当された俺とは会ってくれないのではないかと思っていたよ」と皮肉たっぷりに言ったが、ユッタナーはニコニコしながら「勘当はしたが会わないとは言っていないよ。他人として会うと言う事だ。で、用件は何だね?」と何時ものように穏やかに聞いた。

「うん、ちょっと小耳にはさんだ事が有ってね。TEエステートに抜き打ちの税務実地調査が一昨日から入っているんだってね。バンチャー議員が慌てていたよ。言っておくけど本件に俺は絡んでいないんだ。バンチャーから話が有った時に断ったよ。でも、彼らのやっている事を親父達に告げ口はしないと言う約束をしたんだ。色々と絡んでいるもんだからね。税務調査が入れば自ずとばれてしまうからこうして来たんだ。僕が来た事は内緒にしておいてくれよ」

「分かった。それでバンチャーは何をしているんだい」

 ユッタナーとサマートは、何にも知らないふりをした。

「うん、例のラチャダーのショッピング・モールの土地の買収で、バンチャーがスラット社長と組んで、実際は地主から安く買収した土地を高く買ったようにして差額を二人で懐に入れているんだ。金額的には大した事は無いけど、それでも三百万バーツ(約三千万円)は儲けているらしいよ。いずれ税務調査で発覚すると思うけど、事前に知らせておこうと思ってね」

 ニポンは告げ口をしていると言う恥かしさからか、何時もの悪びれた所が見えない。

「ありがとう、ヤイ。税務署からこっちの痛くない腹を探られるのは嫌だからね。先に知っていて対処しておくのとしておかないのとでは大違いだ」

「うん、でも別に俺が改心したからってわけではないぜ。たまたまその件に絡んでいなかっただけだし、遅かれ早かれ分かる事だからね」

 ニポンは言い訳をしたものの、やはり父親の事は気になるのであろう。

 これまでは、ユッタナーの隣にいるサマートの事は一瞥もしなかったが、今度はサマートの方を向いて、「今度の税務調査は誰かが税務署に垂れこんだからだと思うんだ。TEエステートの内部の者か、売り手の地主の代理人かなんかだろう。お前の方で誰なのか一応調べておけよ」と命令口調でサマートに言ったがと思うと、ユッタナーに一瞬笑顔で挨拶をして出て行った。

「ヤイもなかなか良い所があるな」

 ユッタナーは、嬉しそうに呟いた。

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