3月13日
朝早く目が覚めた。自宅の方へ散歩に行くことにした
駐屯地前の道路は割と乾いていたので淡い期待で橋をわたると水は引いていた。まだぬかるんでいる道を家にむかって歩いた
ずいぶんと遠回りをしてようやく家についた。玄関がうまく開かないので縁側にまわるとサッシが外れていたのでそこから入った
中はめちゃくちゃで混沌としていたが飼っていた亀が無事だったのは驚いた。水槽なりに浮かんでいたようだ。とりあえずタオルにくるんで冬眠させた。
台所を確認すると冷蔵庫の中身は無事でした。米は米袋のなかに入れてあったので洗えば食べられそうな気がしたので雪解け水で洗っておいた
日曜大工の道具も無事だった。キャンプ用品から飯ごうを発見したので焚き火で米をたいてみた。多少油のにおいがし、塩味がきいていたがなんとか食えそうだ
やかんでお湯を沸かしてコーヒーをいれた
冷凍のたこ焼きをクシにさし、火で温めてほうばった。これはひとりでもやっていけるんじゃないか?避難所生活は無理そうなので色々考えた
布団を干し雪解け水を衣装ケースにため、薪をあつめ自転車を回収しておいた
暗くなるまえに駐屯地にもどり夕食にありついた。隊員に今から家に帰ることを告げ赤飯のかんつ”めを一ついただいた
部屋にもどり荷物をまとめ同居人に挨拶をすませた。部屋を仕切っている男が何故出て行くのかと聞いてくるので、ここにいると人間がダメになる。魂が腐る と捨てぜりふをはいておいた
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