第3話 魔法使い

 恒良つねながと和解した佐京さきょうは、皆に連れられ飛永ひながの家に向かう。

 一応親に連絡を入れてから、ぽつぽつと雨が降る中を五人と一匹で歩く。ちなみに、ブランは関係者にしか視認出来ないらしく、通行人に見られる可能性はないという。

 恒良つねながとソーシャルゲーム等の話をしながら、普段通らない道を歩く。次第に住宅街の『仁藤佐にとうさ』と表札が掲げられた一軒家にたどり着く。家にいた飛永ひながの家族に少しだけ挨拶をして、綺麗に片付いた彼の部屋に足を踏み入れる。

 今日出会ったばかりの人の家にお邪魔するという、ちょっとなかなかない出来事にドキドキしながらカーペットの上に座り込む。全員それぞれ部屋の適当な場所に座り込み、ブランも光廣みつひろの膝の上に乗り、軽い調子で話を切り出した。


「じゃあ、サキョウはボクたちのナカマになれるかもしれないってことで、『白い魔法使い』についてセツメイしようかなとオモってるんだけど、そのマエに、ひとつ、ダイジなことをキいていいかい?」

「はい。なんですか」


 もこもことした体を転がしながら聞いてきたブランの言葉に、佐京さきょうは少し緊張しながら返事をした。すると、それまでの可愛らしい調子から一変、ブランは真面目な顔つきでこう問いかけた。


「サキョウ、キミ、なにかクラブはなにかしてるかい?」

「え?」

「え、じゃなくてクラブだよ。なにかしてる?」


 てっきり堅苦しい質問が来ると思っていただけに、戸惑わずにはいられなかった。返事もどこか気が抜けてしまう。周囲では、恒良つねながたちがブランに対して苦笑いや呆れたような笑いを浮かべており、自分の困惑は間違っていないのだと認識する。

 しかし、いつまでも呆然としているわけにもいかない。質問に答えようと声を漏らした佐京さきょうだったが、同時にブランが不満げに言葉を荒らげ、その声がかき消される。


「ちょっと! そんなハンノウしなくてもいいじゃないか! ボクたちにとっては、ジュウヨウなコトなんだよ!」

「痛っ、ごめんごめん、ブラン、そうだよね、君にとっては大事な話だよね、ごめん」

「びっくりしたでしょ佐京さきょうくん。でもこの子達にとっては割と大事なことなの。ほら、厳しい運動部とかだと、魔法使いとしての活動がやりにくいでしょ?」


 分かりやすく怒りを表に出したブランは、光廣みつひろの膝から飛永ひながの元へと移動し、ポコポコと彼を叩く。飛永ひながは困ったように眉を下げ、軽い調子で謝りながら応酬を受け、光廣みつひろが代わりに説明を続けた。

 そう言われて佐京さきょうは納得する。確かに全国大会を目指して遅くまで毎日練習するような人だった場合、魔法使いとしての活動なんて眼中に無いだろう。仮に受け入れたとしても両立させるのは至難の業だ。ともなれば、そこをブランが重要視するのも当然のこと。幸い自分は恒良つねなが同様美術部であり、コンクールや文化祭が近い時でなければ、ある程度融通もきく。それを伝えようと口を開きかけたが、ブランの喚きのような話はまだ収束していなかった。彼はいつの間にかローテーブルの上に移動しており、だんだんと蹄で地団駄を踏む。


「このマエだってさ! とっても白い魔法使いとしてのテキセイが高い、ミツヒロにマけるともオトらないイイコがいたのに! 『僕は部活のみんなで全国大会に行かなきゃいけないので。監督を全国に連れていくって約束してるので』って! いつもそう! インターハイとかゼンコクとかコーシエンとかハナゾノとか! これだから! ウンドウブは! イヤなんだよ!」


 一際力強くローテーブルを踏みつけ喚くように叫んだブランは、落ち着いたようにふぅふぅと息を整えた。そして目つきを僅かばかりに鋭くし、佐京さきょうの方へと歩み寄る。


「それで、サキョウのブカツは?」

「え、あ、美術部です。恒良つねながと同じ……」


 未だに解けぬ緊張の中でぎこちなくそう返すと、ブランはそれまでの荒ぶりが嘘のように嬉しそうな顔を浮かべた。つぶらな瞳がキラキラと佐京さきょうのほうを向いている。


「ホント? それならよかった! もしウンドウブだったらどうしようかとオモったよ!」


 運動部や文化部にも色々あるだろうに――なんてツッコミたくなったが、それを抑えて佐京さきょうは渇いた笑みを浮かべた。ちなみに、この部屋にいるのは皆が文化部であるそうだ。もしここに運動部がいたら、かなりいたたまれない気持ちになっていたことは必至だろう。


 このあたりで一旦話は落ち着き、ようやく話は本題に入る。飛永ひながの家族が持ってきてくれたジュースを口にしつつ、光廣みつひろおもむろに口を開いた。


「えーと、部活の話は終わったから、魔法使いがなにかってところを話した方がいいのかな。……えっとね、僕達は、ブランの代わりに戦ってるんだよね」

「代わり?」

「そう! ダイリセンソウみたいなカンジとオモってくれたらいいよ!」


 力強く頷いたブラン曰く、羊である自分たちは、ずっと昔から敵である狼と縄張り争いを繰り広げてきたという。縄張りを広げ敵を下せば『しゅ』によりその地域における王と認められ、様々な特権を得られるという言い伝えがある。

 しかし、羊たちは狼に負け続けた。何度も負けを味わい、やがて作戦のひとつとして他種族に協力を申し出るようになり、人間と協力関係を築くことになったという。次第に狼側も人間と協力するようになり、それぞれ羊たちは清純な人間を、狼たちは反対に不純さをもつ人間を様々な手段で味方につけてきた。そうして『白い魔法使い』と『黒い魔法使い』というように区別され、現在の形に落ち着いたという。

 もちろん代理で戦ってもらうのだから人間側にも見返りはある。その地域で王が決まれば、勝利陣営に属していた魔法使いたちも同様に特権を得られるのだという。つまりお互い、特権を得て願いを叶えるために奮闘しているということになる。

 また、黒い魔法使いは自分たちの利益のために一般人を手にかけることもあり、その魔の手から一般人を守るのも白い魔法使いたるものの務めだという。

 以上のような話をしたブランは笑顔で佐京さきょうを見上げる。


「ベツに、ワルいハナシじゃないでしょ? ボクたちヒツジのかわりにオオカミたちとタタカってほしい。そのかわりキミたちのネガイゴトもカナウし、イッパンジンをマモることもできる。それに、オオカミたちもダイリの魔法使いたちをたててるから、ドウブツをイジめるみたいにはならないし、ヘイキでしょ?」

「え、えーっと、それは、どうだろう……人相手にするのも結構しんどいと思うけど……」

「なら、『魔獣』っていうカイブツとタタカウのはどう? ヒトよりオオきくてコワいかもしれないけど、ニンゲンのカタチじゃないぶん、そっちならまだキブンがチガウんじゃないかな?」

「……それは、そうかも。っていうか、魔獣ってのもいるんだ……?」

「色んなものを要因として湧いてくるんだよね。結構遭遇するから、対人戦に慣れるまではそっちを相手にするのもいいかも」


――しかし、凄いな……実際にこういうことがあるなんて……。

 漫画やアニメの中にしかないと思っていた世界がすぐ側にある現実に内心驚きながら、佐京さきょうは質問をする。


「その、ブランが言った『代理』がさっきの狼連れてた人ってこと?」

「そう。あのコはオオカミ側――『黒い魔法使い』のコだね。ゾクに黒側、ともいうんだけど、オモにカレラとタタカってくことになるね。コワイとオモうけどできればボクたちのため、ヨノナカためにキョウリョクしてくれるとウレシイな」


 ローテーブルの上で頷いたブランの言葉にぼんやりと返答しながら佐京さきょうは自分に拳銃を向けてきた少年――与市よいちを思い出す。彼は動揺する佐京さきょうに平然と銃口を向け、後ほど乱入してきた飛永ひながたちと激しい戦闘を繰り広げていた。あの中に混ざる勇気はなく、正直、怖い。どのような理由であれ武器を振り回して人間や怪物と戦うなんて抵抗がある。

 だが、ブランは佐京さきょうには素質があると言っていた。自分は決してそんな清らかな人間であるつもりはないが、折角素質があるのなら協力すべきなのだろう。惹かれつつはあるが、ただ踏ん切りがつかない。

 佐京さきょうは頭を悩ませながら、隣に座る恒良つねながや、その向こうでジュースを飲む由衛ゆえに目を向ける。この部屋に来てからも彼らとはあまり話していないが、きっと二人も――いや、ここにいる皆がこういう話を受けたはずだ。何故ブランに協力しようと思ったのか、それを聞いてか決心するのもありかもしれないと考えたのだ。


恒良つねながは、なんでこの話を受けたんだ?」


 目を向けた先で、一口ジュースを飲んだ恒良つねながは、考えるように目線を動かしてぽつりと呟いた。


「人助けになるからかな。別に正義感がどうとかいうつもりはないし、戦うのは慣れないが、ちょっとでも何かの役に立ってるっていうのはいいことだし。悪い気分はしない」

「はぁ……結構ちゃんとしてた……」

「お前は俺をなんだと……」

「ちゃんと理由があったんだなーって思ったくらいで、そんな変な意味はねぇよ! んで、えっと、そっちの子は……えっと……」

「あっ、ハイ、江流えりゅう由衛ゆえです……! すみません、すみません……」


 ほんの少し顔をしかめた恒良つねながを尻目に、佐京はその向こうに座っていた由衛ゆえに目を向けた。まだ名前をしっかり覚えてない為に曖昧な声のかけ方になってしまう。するとやたら慌てた由衛は怯えたような反応で何度も謝罪をする。

 謝る必要はないのに……そう考えながら恒良つねながにも聞いた質問を投げかけると、彼は視線をあちこちに動かしながら、手にしたコップをテーブルに置いて固くなりながら話し出す。


「えーっと、自分は、元々、飛永ひながさんと光廣みつひろさんの後輩で、小学校が同じで……二人と同じタイミングで、ブランに誘われたんです。その時に二人が『人助けができるなら』って魔法使いになって、自分も…………。だから、自分が、それになった理由としては、二人につられただけで……飛永ひながさんや光廣みつひろさんとか、あと、琴ヶ浜ことがはまさんみたいな、ちゃんとした理由はないです……すみません……」

「へぇ……そういうこともあるんだ」

「そりゃあね。ユエみたいにそのバのフンイキにアワセテ魔法使いになっちゃうコもいるからね。でも、ボクとしてはありがたいよ。センリョクがフエルんだから。だからさっ、キミもカルイキモチで魔法使いになってくれてもイイんだよ!」

「ちょっとブラン。気持ちはわかるけど、あんまり急かすのもよくないよ。戦うのって意外と怖いし」

「ゆっくりでいいからね。あ、別に今日決めてくれてもいいよ。会ったばかりだけど、味方が増えるのは結構心強いから」

「……ありがとう、ございます」


 相変わらず楽しげに話すブランだが、佐京の胸の内にはまだ抵抗感があった。確かに世のため人のためになるのは素晴らしいことであり、自分でも誰かの役に立てるならとても嬉しいことではある。それにブランも軽い気持ちでいいと言い、会ったばかりの自分でも受け入れてくれる空気ではある。

 しかし、あるくだらない懸念点により快諾ができない。この懸念を口にしたら、たかがそんな程度で、と笑われそうだが、気になってしまうのは仕方がない。話を聞くうちに佐京さきょうの心は半分ほど決まっている気がするのに、そのせいでいつまでもうだうだと悩み続けるのは如何なものか。

――なら、もう思い切って聞くしかないか。

 それまでとは異なる緊張を胸に宿しながら、皆に訊ねることにした。


「あ、あの、誰かの役に立てるのはいい事だし、なんか、やってみてもいいかなと思うんだけど……ちょっと気になることがあって、聞いてもいいですか」

「いいよ、何? 俺らに答えられることならなんでも聞いて!」

仁藤佐にとうささん……ありがとう、ございます。それで、えっと、聞きたいことなんですけど」

「うん、なにかな」

「その、魔法使いって、変身する時にポーズ決めるとか、必殺技名叫ぶとか、あります?」


 少しばかりの不安を胸にそう聞いた瞬間、部屋の中が一瞬静まり返る。ブランは目を丸くしており、他の面々も暫し沈黙し、間を置いて何人かが吹き出した。小さく笑う声を耳にした佐京さきょうは、急に居心地が悪くなり一気に顔が火照っていく。


「わ、笑わなくてもいいじゃないですか……! だってほら、休日にやってる戦隊モノとか、変身ヒロインとか、いちいちポーズ決めるし叫ぶし……妹が今もそういうの観てるんで、なんか、印象深くて……だから、これもそういうのがあるのかと……」


 微かな笑い声を耳に更に羞恥心に煽られた佐京は、体を縮こませ尻すぼみにそんなことを言った。やっぱり聞かなきゃ良かったという後悔を胸に沈んでいると、やっと落ち着いたらしい飛永ひながが言葉を発する。


「ははっ、ごめんごめん笑っちゃって。そりゃ確かにアニメとか漫画とかではそういうもんだからね。気になっちゃうか。でも大丈夫、安心して、そういうのはしなくていいし、やってる人も全然いないからさ。そうだよな、ブラン」

「そうだねぇ。ワザメイをサケブのはショウガクセイがオオイかな? あと、白側だとっていうコはヘンシンっていったり、ワザメイをサケんだりするけど、それはコジンのシュミだからね。なんにもキにしなくていいよ!」

「そ、それなら、よかった……」


 ニコニコと目を細めるブランの言葉にほっとしたのも束の間、佐京は、突然出た『シゲザネ』とやらの名前が少し気になった。だけど今ここにいないだけでいつか会うのかもしれないと言及はやめた。

 ただ、飛永ひなが達四人も心当たりがないらしい名前なのがちょっと引っかかったが、そこに触れる前にブランは改めて白い魔法使いになるのかどうかを訊ねてくる。

 懸念事項はひとつ晴れた。それで不安がゼロになったかというと首を傾げたくなるが、それでも、特に秀でた点もない自分が少しでも誰かの役に立てるなら――そう考えた佐京さきょうは、静かにブランの提案を受け入れた。


「俺、やってみようかな。確かにちょっと怖いけど、恒良つねながもいるし、仁藤佐にとうささんたちも、俺が仲間になるの平気みたいだし……うん、やってみる」


 少し震えた声でそう呟くと、ブランは嬉しそうに顔を綻ばせ、飛永ひなが光廣みつひろも歓迎するように笑みを浮かべた。恒良つねながは即日で決めたことに少し驚き、由衛ゆえは反応に困っているのか、呆然と座り込んでいた。

 彼等の反応を横目に、ローテーブルの上でくるくると嬉しそうに回ってみせたブランは、前足を上にあげて周囲の景色を白く染めあげていく。


「ありがとうサキョウ! なら君の気が変わらないうちにサッソク、ケイヤクをしよう! そのまえに、ヒナガのカゾクにミられるとコマるから、ケッカイをハルね!」


 気がつくと佐京さきょうたちは不気味な程に全てが白で構成された奇妙な場所にいた。床も壁も天井も何もかもが白く、果てがないように見える。

――格ゲーのトレーニングルームみたい……。

 急な変貌に目を丸くしながらも俗っぽいことを考えながら、佐京さきょうは体勢を整え、自身の前にきたブランの元に膝を着く。


「サキョウ、テをダして」

「うん」


 言われるがままに手を出すと、その手にブランが前足を乗せた。そしてなにか呪文のような不思議な言葉を口にしたあと、続けて言う。


「キミのナマエは?」

「……五太代いたしろ佐京さきょう


 怖々と名を口にした直後、いきなり手元から淡い赤と白の光が漏れだした。あまりの眩しさに思わず目を瞑るが、それでも瞼越しに眩しく見える程の強烈な光が周囲を埋め尽くす。その光は数秒後ゆっくりと細くなり完全に消失した。もういいよ、とブランに言われてゆっくりと目を開けた佐京がまず見たものは、明らかに異なっていた自らの服装だ。

 黒い学生服を着ていた筈なのに、白のジャケットに赤色の半ズボンに変わり、靴だって運動靴から白のブーツへと変化している。予想可能ではあったとはいえ突然の変化に驚きを隠せない佐京は、混乱のままに自分の格好を眺める。


「うわ、すげぇ……! 俺、変身してる……!?」

「かっこいいよ佐京さきょうくん。よかったら鏡使う?」


 光廣から折りたたみ式の手鏡を受け取った佐京は、高鳴る鼓動を感じつつもそれを覗き込む。そこに写るのは、髪だけでなく爛々と煌めく瞳まで赤色に変貌した自分自身だった。前述のように衣服も大きく変化しており、改めて現状を理解して衝撃を受け、ついつい口角を緩ませる。なんだかんだいいつつも、変身ヒーローに憧れていた時期はあった。その当時の感覚を思い出し、尚且つ、非現実的なことに直面して少し高揚していたのだった。


「す、すげぇ、俺、真っ赤っかだ……! そうか、他のみんなも、緑だの青だの変わってたし、そういうことか!」

「そういうことだな。しかし赤色か、まぁ、佐京さきょうに似合ってると思うよ」

「違う属性の人ができて、うちもバランスが良くなったかな」

「結構似合うよ佐京さきょうくん。これからよろしくね」

「……仲間が増えた……。よ、よろしくお願いします……」


 騒ぐ佐京さきょう恒良つねなが飛永ひなが光廣みつひろ由衛ゆえの順に声をかける。やはり今日知り合ったばかりにも関わらず仲間として歓迎してもらうのも奇妙な感覚ではあるが、遅かれ早かれこうなっていたのだろう。それに、友達である恒良つねながもいる。最初対面した時はどうなるかと思ったが、お互いちゃんとした仲間になればきっと心強いはずだ。

 嬉しいような照れくさいような、楽しいような、そんな不思議な気持ちで小さく笑った佐京さきょうに、ブランは改めて言った。


「ナカマになってくれてありがとう! これからみんなでガンバロウね」


 微笑んだブランの言葉に、佐京さきょう短く頷いた。

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