第4話カゴメ歌

ーー金になる


ーーー殺さないと、ああ、命の肌触りがする


「命」の触感がする


ーーその女は触覚を異常に発達させた女だ

だからーー遠くても感じ取れる、命の肌触りを


(帰ってきたかーー


、、、だが「不愉快」だ、ああ、不愉快だーーかなづるのことは心底どうでもいい


利用価値しかない


だがーーあの気に食わない、気に食わない、気に食わない

あんな女が、かなづるのそばにいるのが気に食わない


30代くらいの女はぼりぼりと頭をかきむしる

「、、、っ気に食わない」


ーー私のすべてを否定する目だ


知った顔で人生に口をはさむやつの顔だ


私は一人――同じ目をした人間を知っている


ーー今でも、思い出す、、、こちらを満足そうに見る

「偽善」にまみれたーーその少女の顔を


、、、、、、「消え去れ、うせろまぁいい、いずれ思い知ることになる」

ーーあの女は理解しなかったが、お前はどうかなーーなぁかなづるの隣にいる女よ


お前が何を優先したか教えてやるーーそしてそれが間違っていると心底に突き付けてやる

「ふっふははははははh、あはははははははははははh」


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