第3話まかない飯


(早く食べてしまってくださいよ)

その思いは、楓も同じだった、というか「飯」が速く冷める


(はぁ、、、、柳に会いたいなぁ、、苔と亀にも、いや、もちろん「勇気」にも会いたいんだけどね)

遠い目で、「鏡」の向こうの世界を考えてみるーーいくら、帰れば直後とはいえ

会いたいものは会いたいのである


ーーしかし、筆頭ーー「中将」は、粗い目をくまなく探しーー整理整頓するの好きな性分だった


楓だって、その性分を否定する気はない、ただ、飯が速く冷めるとか、憂鬱な雰囲気で飯を食いたくない、そんな中飯を食ったらおいしくないのではないのではないかとも思う

ただー仕事の重要性をわかってるため、口に出さないだけだ


「--それでは意見ある者はいるか?」


皆一様に、口を閉ざす――本当にないのだ

「--ないのか?あるはずだ、探せ」


怒鳴られてーー首をすくめる、、、緑村は、しらすを食べて顔をほころばせる

「うめぇ」


だが、みんなにはばれてないーーむかいの人にはばれたけど


「もう飯にしましょうよ」とは誰も言えないーーだが、ないものはないのだ

「ないか、ないか、ないか、あるはずだーーそれを探すまで飯なしだ」


全員正座してーー一言も口を開けない、必死に思い返してみる

(、、、特にないね)

刀が、黒く染まるーー黒い風が部屋を埋め尽くすーー「瘴気」だ


いつのまにか、「中将」が瘴気に染まっている


「なぜ、ないんだ、なぜ、だーーなら俺が鳴ってやったというのに」


ーー比較的、ここにきてからが、短いーー緑村とまかないの楓、、、、

あだなはオッサン、、、、

しか、動けない――トランス状態になっている

(まずい)



白刃がきらめく、いや、きらめたいたのは手刀だ、右腕を曲げーー、左手で

右手の腕と手の間位をつかみ


ーー下半身を曲げる、そのまま、肩幅に開き、半身で構える


ーーー獲物はない、それでいい


左手を外すーー突きだ


「、、、なに」

指先は軽く曲げる、その状態から、指をまっすぐ伸ばし、指の本数を3、4、5、と大きくしーー守ろうとする刀をうがつ


そこから、3本、2、1と今度は、刀を使えなくさせるために使う


「--さぁ、これでもまだやりますか?」


「、、、俺は、ただーー情報が必要だった、情報がないなんてことな考えられないだから、俺は情報そのものに」


「--疲れてるんです、あなたは疲れてるんですよ、だから休みましょう」

水月(みぞおち)にあてる、こぶしをそれで気絶させる

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