キャラクター紹介 梁国
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本作の主人公。銀髪碧眼の美少年(ココ重要)。敵兵が碧眼の方にばかり注目していたのは、髪は兜に隠れてしまうからですね。
実はこのキャラは以前書いていてお蔵入りした別の短編に登場する予定のキャラでした。
異民族との混血児かつ父は高名な武人という設定はこっちでも変わらないのですが、その短編には張章に相当するキャラがおらず、王の男色相手になった後で若くして北辺で騎馬民に備える将軍に抜擢されたという設定でした。騎馬民に対して彼は情報戦と防御を徹底して北辺の人々を守ったのですが、その消極的姿勢は中央に快く思われなかったためあえなく罷免。しかし後任の将軍が敵と戦って捕虜となったため再び北辺に出戻り、そこで以前のような消極策を徹底しつつ反攻の準備を進め、とうとう騎馬民の大軍を打ち破ったのでした。
ここまで読んで気づいた方もいらっしゃるでしょうが、彼は元々、趙の名将
麗しい容貌の美少年でありながら閨でのポジションは攻めで、かつ嫉妬を主人にぶつけて荒々しく攻め立てたりするキャラというのは書いていて新鮮で楽しかったです。あと美少年が馬を乗り回して弓を引くのは美しすぎて罪。フォロワーさんが「武州の念者さんが騎射って単語を使うとなんかえっちワードに感じる」って仰ってて邪悪な笑みがこぼれました(笑)
声はオスみの強い女性声優さんのそれをイメージしています。
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この物語のもう一人の主人公。少年のみを愛するという設定は作者の自己投影みたいな面はあるのですが、あんまりドギツイ感じにもしたくなかったので若くて美形かつ自身も王と共臥起していたという設定にしました。閨房のシーンが何度も出てくるので、書き手のモチベのためにもやっぱり顔が良い者同士にしたかったみたいな所はありますね。
主従って大体主人が攻めなことが多いような気がしますが、張章の場合自身が寵幸されていてその頃の快楽が肉体に刻まれているということで受けです。年下従者に攻められる主人を書くのは中々楽しかったです。
実は元々、彼は物語の最後で命を落とすつもりでした。虢軍と荊軍に挟撃され、包囲を抜けようとした所で白姚に討ち取られ、怒った魏令が白姚を射殺する……みたいな展開を考えていたのですが没案になりました。
戦場で策を弄して兵を動かすシーンなんかも書いていてとても楽しかったです。あの世界の未来では歴史書に「張章魏令列伝」とか立てられてそうだな……とか思いました。
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張章と共に戦った二人の将軍。
実はこの二人も魏令と同じく別の短編から生えてきたキャラでした。そちらでは魏令の部下でそのやり方に疑問を持つのですが、彼が罷免された後で後任の将軍に率いられて騎馬民と戦うも戦死するという末路を遂げました。今回は無事生き延びてくれてよかった……。
粗暴で厳つい容貌の豪傑ということで田積は樊噲や張飛をイメージしたキャラになってます。相方の趙殷が艶のある長い顎鬚を持っているという何処となく関羽みのある容姿をしているのも張飛っぽさに拍車をかけてますね……
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ある意味書いていて一番楽しかったキャラ(特にラストのシーン)。中隊長相当の武官で、魏令に片想いして自慰行為を行ったり魏令に似た容姿の男娼を買ったりするアレな役回りを押しつけてしまったのですがそれ故に作者としては愛おしいキャラとなりました。
実は彼も魏令や田積・趙殷と同じで別の短編から引っ張ってきました。そこでは魏令の部下で、堅陣を組んで守りを固めることに優れ、兄を騎馬民に討ち取られたことで復讐に燃えるキャラでした。そちらでもやはり魏令に対して頬を赤らめたりするシーンはあったのですが、こちらに来たことでより直接的な描写を加えてはっきりと魏令に惚れているキャラとなりました。
重ねて言いますがラストの田羊のシーンが滅茶苦茶好きです。
【朱慶】
張章が見出して梁王の元に送られた美少年。
ある意味魏令と対になるキャラなのかな……と思っています。魏令が騎射に優れる武人なのに対してこちらは学才と忖度に長けた文官みたいな。魏令との友情も見所だと思っています。
未来では
魏令は張章と共に武将として列伝が立てられていそうですがこちらは
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本作における尻のおじさん枠。尻のおじさんが何か分からない……という方は、しちみ楼先生の「キンとケン」をお読みください。前漢末の皇帝である哀帝(
酒に酔って魏令・朱慶・張章の三者に絡む典型的セクハラ親父。結局魏令に一喝されて酔いが醒め、怯えながらすごすごと引き下がっていく……というキャラなのですが、この時すでに男色の気があったのか、それとも魏令たちを見て目覚めたのか、張章に斡旋された美少年にのめり込んで男色に宗旨替えします。美少年の色香に抗える男などいないのだ(きっぱり)
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