第2話「振り返って1月19日」
とは、いっても、
先週は落書き程度に描けたのだが、書くたびに下手になっていく気がする。
上達に近道はないのだが、自分の下手な絵があまりにショックだったので、人気イラストレーターの動画「絵が下手な人の特長」をまじまじと見てしまった。
下手な人の特長を3つあげていたが、3つとも当てはまらなかった。
「絵が下手なんじゃなくて、スランプというものに入ったのか?」
そう思って「スランプ脱出法」と言う動画も見てしまった。
当てはまらなかった。
いや、微かにあたしの描き方に合った方法もあった。
でも、違ったようだ。
どうやらスランプでもない。
絵を表現する技法に迷いがあるせいで、筆で思うように描けないだけだ。
美しい題材の表面を、美しさだけ残してどう省略するか。
それに合う技法をどれにするかで悩んでいる。
ぼかしで表現するか。
筆を何度も重ねて表現するか。
一筆一発で表現するか。
いろいろ技法があるが、選択できずにいる。
選んだ画材の関係で、ぼかしか一筆一発のどちらかにはなるが。
と、こんな風に、完全に失敗した落書きを眺めると、2時間も3時間も経ってしまう。
だいたい「色の濃い場所から塗りましょうね」という情報を見てから、描くたびに下手になっていってしまった。
選んだ画材の特性にはんするが、今度描くときは色を重ねて塗ってみようか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます