第2話

 十八年後、私はとある小さな集落にある民家の一室で椅子に腰掛けていた。聖霊である私には身体がないので椅子に腰掛ける理由もないのだが、人間の思考や感情を学ぶべく人間らしい所作を心がけているのだ。特にすることもなく時間を持て余している訳だが、そんな時私は時間を持て余している人間の真似をすることで時間を潰すことができる。手遊びをしたり、足でリズムを刻んだり、ただぼぅっと窓の外を見たりする。こうしていると暇なときの人間がいかに忙しなく活動しているのかがわかる。これだけの活動を行いながら退屈だなどとのたまう人間の思考は、私にはまだ理解できそうにない。

 私がそんなことを考えながら時間を持て余すことにいそしんでいると、ドタドタと騒がしい気配が近づいてきた。どうやら時間を持て余す時間はここまでのようだ。勢いよく部屋の扉が開け放たれる。

「起きろ、寝坊助!狩りはどうした!」

 部屋に突入してきた一人の少女は威勢良く声を張り上げた。寝坊助と呼ばれたのは私ではなく、部屋の隅にあるベッドでずっとイビキをかいている彼だ。

「カイル!このトンマ!もう日は登りきってるじゃない!」

 少女は腰まである長いおさげを尻尾の如く振り回しながら進行し窓を開け放った後、ようやく目を擦りながら上体を持ち上げた彼を睨み付ける。

「ふぁぁあ~っ。あぁ、リネット。おはよう。」

「ぜんっぜん!早くないから!夜明け前にロムと一緒にカウベアの巣穴を見つけに行く予定だったでしょうが!」

 少女の非難に彼は悪びれる様子もなく頭をかいた。

「巣穴見つけるぐらいロム一人で大丈夫だろ?」

「ロムは力自慢だけどあくまで木こりなんだから。狩人のあんたが主体にならないでどうすんの!」

 言い争う二人を私はただぼぅっと眺めている。この二人は毎日この調子だ。

 先ほどから怒り心頭な様子のおさげ娘はリネット。料理と弓と説教が得意なカシマシ娘だ。16歳とは思えぬしっかり者だが、大抵なにがしかに対して腹を立てている。もしも私の声が聴こえたならばシワが増えるよと警告してあげたいところだ。

 そして現在進行形でリネットのシワを増やさんとしているこの気だるげな男がカイルという。彼こそがこの世界を救いに異世界より転生してきた勇者である。つまりは異世界で人生に絶望し自ら命を断った"彼"の魂が転生した人物であるわけだが、現在のカイルに前世である"彼"の記憶はない。カイルはまだ自らが背負った宿命を一切知らず、自分の事を何処にでもいる普通の人間であると思っているのだ。女神様が言うには、彼は時期が来れば勇者の力に目覚めかつての記憶を取り戻すのだそうだ。すると当然勇者の導き手である私は勇者の覚醒を待たねばならず、"彼"の魂をカイルに転生させた後十八年もの間ただのんびりとカイルの成長を見守ってきたのである。ただの人間に感知されることのない私は、人間の思考や感情を学びながら暇を謳歌おうかしているわけだ。時折私の自由に水を指すのは、退屈でしょうがないらしい女神様の思念くらいなものである。あの方も魔王城に閉じ込められっぱなしな訳だし、私との会話や私の視覚・聴覚を借りて散歩気分を味わうぐらいしか娯楽が無いのだろう。もっとも囚われの身でありながら娯楽を求めるその度量は、流石女神様と言うべきだろうか。

「とにかくすぐにロムを追うよ!」

 リネットがカイルの腕を引き、外へと連れ出そうとする。

「ま、待て待て!分かった、行くから!準備させて!」

 手ぶらで狩猟に駆り出されそうになったカイルが悲鳴を上げる。女神様も彼らを眺めていられればどんなに暇でも退屈しないで済みそうなものだが。


 カイルたちの住む集落に寄り添うように豊かな森が広がっている。ここには森の幸が溢れており、食料となる木の実や動物がそこかしこにいるのだ。この自然の恵みを糧として、狩りや採集でカイルたち村人の生活は成り立っている。中でもご馳走として特別視されている生き物が、今彼らが狙っているカウベアだ。樹液や果実を主食とする大型の草食獣だが、木登りや穴堀に使われる爪は鋭く、そう易々と狩猟できる生き物ではない。しかしその肉は柔らかく上質な油に富み、ミルクも栄養価が高く飲用に重宝されるのだ。そんなご馳走とされる大物を狩ろうというのはやはりそれなりの理由がある。今日はこの村の村長の孫娘である、チーコの誕生日なのだ。人数の少ない村であるため村人全員が家族のような関係ということもあり、村の中で最年少であるチーコの誕生日は村人総出で盛大に祝うのだ。

「・・・で、なんでリネットも来たんだ?」

 そう問いかける長身の青年はロム。口数は少なくぶっきらぼうだが、気は優しくて力持ちな出来た青年である。リネットやカイルよりも年上の20歳で面倒見が良く、今日のようにカイルの仕事を手伝わされることもしばしばみられる。

「カイルがサボらないか見張りに来たの。」

「信用ねぇなぁ・・・。」

 三人はやぶの中で身を低くし、カウベアの巣穴を睨みつけている。ロムが夜の内に見つけた大きなカウベアが、この巣穴に入り込んでいったという。

「カイルはやる時はしっかりやるさ。リネットも分かっているだろ?素直に心配だから付いてきたと言えばいいじゃないか。」

 微笑して言うロムにリネットは息を一ついて答える。

「アタシが心配なのは肉の処理が適切に行われるかどうかってとこ。カイルがロムに怪我させないかってのも心配だけど。」

「はいはい、大事なお肉と許嫁いいなずけはちゃんときれいにお渡ししますよ。」

 カイルの言葉にリネットはむっと眉間にシワを寄せる。

「許嫁うんぬん言うならカイルこそ大事な許嫁の誕生日でしょうに。チーコの為に、真面目に働きなさい。」

「5歳児が許嫁とか言われてもなぁ。」

 カイルが困り顔で少し笑う。彼らの村には結婚相手を産まれた順番で割り当てる慣習がある。男児が産まれたら次に産まれた女児が許嫁として割り当てられるといった具合だ。他に年若い村人もいないので、ロムとリネット、カイルとチーコがそれぞれ許嫁となっている。男女の出生率が大きくかたよらない限りはおおむね合理的なシステムだと私は思うのだが、彼らはこの慣習に思うところがあるらしい。若者には合理性より優先されうる何かがあるようだ。

「おい、話している内にほら。」

 ロムが指差すその先で、カウベアがのっそりと巣穴から姿を表した。するとカイルもリネットも表情を変え、カウベアに意識を集中する。カウベアは皮膚が厚く、弓などで遠距離から致命傷を与えることは難しい。毒の使用は食用とする都合上難しく、必然カウベアに接近し剣などの武器で急所を突く必要がでてくる。力が強く鋭い爪を持つカウベアに近づくことはまさに命懸けであり、カウベア狩りをなそうとする彼らは自然と緊張に包まれる。

「あの巣穴にいるのは一匹だけか?」

 カイルがロムに尋ねる。

「恐らく。俺が見たのはアイツで間違いない。かなり大きいメスだし、もう子供は親離れしたんだろう。」

 ロムが答える。大きなメスのカウベアはゆったりとした歩みで真っ直ぐどこかへ進んでゆく。

「あっちは・・・すぐそばに川があるね。水を飲みに行くなら好都合だけど。」

 狩った獣を食肉として処理する為には水場が近くにあると都合が良い。肉の鮮度を保つために獲物に残った体温を冷やす必要があるからだ。私も狩人の生活に密着していただけあって、狩りに関する知識がかなり増えてきた。もっとも聖霊である私は食事の必要がなく、狩りに関する知識についても必要となる場面はおそらく来ないのだろうが。

 三人は獲物に気付かれないように十分な距離を保ちながらカウベアを追跡する。緊張した様子の三人とは裏腹に、私は野次馬気分で付いて行く。しかしそんな私に輪をかけて呑気な心持ちの思念が届いてきた。

『おはようございます~。今日のカイル君はどんなご様子ですかねぇ?』

 どうやら女神様は今頃目を覚ましたらしい。カイルなど及びも付かない寝坊助だ。

『いいタイミングですね、女神様。ちょうど今から狩りを始めるところです。』

 私の言葉に女神様はえぇッ、と嫌そうな声を上げる。

『とっても嫌なタイミングじゃないですかぁ。生き物の死はどんな形にせよ悲しいものですよぅ。』

『じゃあ見ないでいてください。私は見たいです。』

 私の意見に女神様はうぅんと困ったように唸った。

『・・・まぁこれも人の営みですしぃ。女神としては目を背けるのも無責任と言いますかぁ。たまには見学させてもらいましょう。・・・暇ですしぃ。』

『だったらうじうじ言わないでください。』

 私がピシャリと言いつけると女神様はシュンとして静かになってしまった。正直面倒くさいと思った私は、女神様は捨て置いてカイル達三人に意識を戻した。

 カウベアは川原へと到着し、水を飲み始めていた。三人はそれを遠巻きに見つめながら小声で話し合っている。

「それで、どうする?」

 ロムがカイルに指示を仰ぐ。リネットもカイルに視線を向ける。なんだかんだ言ってもいざ狩りとなれば頼りになるのは本職のカイルなのだ。

「挟み撃ちにしよう。二人は奴の右手に回ってくれ。俺は反対側に身を潜める。始めにリネットが弓で奴の右目を射抜く。姿は隠したままな。奴が残った左目でそちらを探している隙に俺が背後から駆け寄り、奴の首を斬る。ロムは万一リネットが見付かったときの護衛を頼む。二人を囮に俺が仕止めるわけだ。質問は?」

 囮というカイルの言葉にリネットが物申そうとするが、ロムがそれを片手で制する。

おおむね問題ない。もしカウベアが矢を受けてすぐに逃げ出したらどうする?」

「追いつけそうなら俺が追う。でもその可能性は低いだろうな。カウベアのメスは巣穴周辺の脅威は極力排除しようとするもんだ。」

 おおかた子どもを守るために身に付いた本能がそうさせるのだろう。

「ちょ、ちょっと待ってよ!アタシがもし矢を外したら?」

 リネットの言葉にロムとカイルが顔を見合わせフッと笑う。

「リネットなら大丈夫さ。絶対外さん。」

「そうそう。村一番の弓の名手が外すわけないって。」

「そ、そんなこと言ったって・・・!」

 カイルが人差し指を口元に立て、大声を出しそうなリネットをいさめる。それに気付いたリネットが両手でパッと自分の口を塞ぐ。

「じゃ、そんな感じでたのむ。頼りにしてるからな。」

 カイルが手を振りながら二人から離れようとする。リネットはまだ自分の口を塞いだまま固まっており、その表情はとても不安げだ。その空気を察したのかカイルがクルリと振り向いて言う。

「もしも万が一本当に矢を外したら、俺がアイツを引きつけてやるから隠れてじっとしてろ。俺にケツ拭かれたくなきゃ、よぉ~く狙えよ。」

 そう言い残してカイルは今度こそ二人から離れた。カイルの言葉を聞いたリネットの表情から緊張の色は消え、いつものように眉間にシワが寄っていた。

「カイルのやつ・・・。言葉選びが下品ッ!」

「確かにな。・・・それじゃあ、俺たちも行くぞ。」

 三人はそれぞれ配置につき息を潜める。さぁ、準備は整った。狩りの開始はリネットの弓が合図だ。リネットは身をかがめたままキリキリと弓を引き絞る。彼女の目はまばたきを忘れたように見開かれ、獲物を狙う猫のように見える。一方カウベアはといえばよほど喉が渇いていたのか、相変わらず水飲みに夢中である。

 チャンス―――。

「―――ごめんねっ。」

 響き渡る野太い悲鳴。カウベアはその巨体を苦痛によじらせ、右目からは血飛沫ちしぶきが舞っている。リネットが放った矢は空気を切り裂いて見事にカウベアの右目へと吸い込まれていき、視界を奪うことに成功したのだ。ここまでは計画通り。しかし矢の命中に喜んだのも束の間、カウベアの視線に気付いたリネットが戦慄せんりつする。カウベアは残った左目で真っ直ぐに、怒りを剥き出しにしてリネットを睨み付けていたのだ。

「うそッ・・・!こっち見て―――!」

「逃げろ、リネット!俺がなんとか・・・!」

 ロムがリネットの前におどり出ようとしたその時、カウベアを挟んだ反対側から怒号が聞こえた。

「こっちだぁッ!!」

 カイルの大声にカウベアはすかさずぐるりと向きを変える。しかし残った左目で相手を捉えようとするカウベアの動きをカイルは予想しており、右側の死角へと回り込むように走っていた。カウベアの目はカイルを捉えられずにいる。カイルは腰に携えた長剣を抜き放ち、両腕に力を込めた。

「悪いな。」

 二度目の悲痛な咆哮が周囲に響き渡る。カイルの構えた長剣はカウベアの喉元に深々と突き刺さっていた。一目で分かる、致命傷だ。

『ひぇえ~!刺しちゃいましたよぅ!』

 女神様が狼狽うろたえ、悲鳴をあげる。狩りをしているのだ、当然だろう。

 カウベアは最後の力で両腕を振り回し、カイルに攻撃を仕掛ける。カイルは体をよじってその腕を避けようとしたが、かすかに爪が掠ったらしく腕からパッと赤色のスジがひるがえった。

「カイルッ!」

 リネットが悲鳴を上げ、ロムとともにカイルに駆け寄った。カイルは二の腕を抑え出血を止めている。

「無事か?」

「ちょいと引っ掻かれただけさ。そんなことより・・・。」

 カイルは心配する二人を他所に、カウベアへと歩み寄った。剣を突き刺されたカウベアは、もはや地面に横たわり息も絶え絶えになっている。カイルはその前に膝をついてかがみ、胸の前で手を組んだ。リネットとロムも彼にならい、少し後ろで立ったまま同じように手を組む。祈りの姿勢だ。

「主よ、どうかの魂を御許みもとへとお導きください。彼の血肉を我らの血肉と成すごうをお許し下さい。どうか彼の命に永劫えいごうの輝きと安らぎをお与えください。」

 祈りの言葉を述べ終わり、カイルは立ち上がってロムへ右手を差し出した。ロムは黙って斧をカイルに手渡す。その斧は高く掲げられ、流麗りゅうれいに、しかし確かな力を持ってカウベアの首を一太刀に断ち切った。

『あぁ~・・・。なんとぉ・・・。』

 女神様の力の抜けた声が思念となって届いてくる。生き物の死が苦手であることは知っていたが、まったく、十八年前に”彼”が死んだ時の余裕はどうしたというのか。

 カイルはカウベアの体側にまだ突き刺さったままでいた剣を引き抜き、さてと息を吐いた。その剣をリネットに差し出し、ニッと笑う。

「後はおいしく頂くことが一番の供養ってね。ここから先はリネットの出番だ。」

「・・・ん、わかった。任せて。」

 リネットは剣を受け取り、カウベアの巨体と向き合う。血抜きや内蔵の処理、温度管理などは本職が料理人のリネットが最も詳しいのだ。

「カイルはこっちに来い。傷の具合を見てやる。」

 ロムが包帯や薬草の入ったカバンを開き、カイルの治療を始めた。

「無茶したな。俺が囮になる作戦だったはずだ。」

 ロムが珍しく少し怒っている。

「いや、悪い悪い。俺ってば血の気が多いもんでつい大声が~。って痛い痛い!」

「始めから自分が囮になるつもりだっただろ。仲間に嘘を吐くな。」

 ロムの手荒い治療で灸を据えられ、カイルが悲鳴を上げる。そこから少し離れリネットは巨大な獣の体を食肉にすべく、剣を片手にカウベアの分厚い皮膚と格闘していた。

「大物だから大変だとは思ってたけど・・・!こんなに、頑固だなんてッ!二人共~!治療が終わったら手伝っ・・・?」

 二人へ視線を向けたリネットが異変に気付いた。薮の奥でガサガサと何かが動いたのだ。剣を放り弓に持ち替え、すぐさま矢をつがえ引き絞る。

「何かいるッ!」

 リネットの声でカイルとロムも藪から一足飛びに距離をとり、各々身構える。三人とも目を凝らし、謎の影の正体を見極めようとする。

「うそ・・・。」

「しまった!仔熊だ!」

 先ほど仕留めたカウベアの子供だろう。三人が警戒した気配を察したのか、仔熊は藪の奥へと駆け出した。草食のカウベアは基本的に大人しい生き物で、人間を襲うことはまずない。しかし賢く記憶力のよい生き物であるため一度人間を敵と認識すると、そのカウベアは積極的に人間を襲うようになる。仔熊のうちは良くても成長した後、大変な脅威となり得るのだ。かつて似た状況で犠牲者が出てしまっている。放置するのは危険だ。

「リネット!」

 カイルの声でリネットはゆるみかけた弓のつるを再び引き絞る。だが想定外の事態に動揺したのか、それとも親を手にかけた後ろめたさからか、リネットの手は震え狙いをつけられないでいる。

「くっ!」

 カイルが走って追いすがるが相手は子供といえど野生の獣、とても追いつける速さではない。苦し紛れに投げナイフを放つがそれも仔熊の耳を傷付けたのみで逃げゆく獣をこの場に留めるには至らなかった。

「逃がしたか・・・。」

 遥か遠くの藪の中にその身を消した仔熊を見てロムが呟く。もう追跡することも難しいだろう。頭を掻きながらカイルも川原へと戻ってくる。

「ごめんなさい・・・。」

 リネットが俯いて呟いた。やはり先程は幼い命を奪うことに躊躇ちゅうちょしたのだろう。この謝罪はそういう事だ。

「仔熊殺しなんて嫌な役回りを、不慣れなリネットに任せようとしちまった。俺のせいだよ。悪かった。」

 カイルがリネットの肩を叩く。リネットは俯いたままだ。

「いや、そもそも俺の判断が甘かった。仔熊の姿は見当たらなかったからいないだろうなんて・・・。」

「それも本来狩人の俺の仕事なの。木こりや料理人が一丁前に責任感じるなって。」

 カイルはロムの反省も一蹴いっしゅうする。そして川原に放られたままの剣を拾い上げ、布で刃を拭った。

「後のことはやっとくからリネットが泣きやんだら二人で先に帰っていてくれ。二人のおかげで大物が手に入った。ありがとな。」

 そう二人に笑いかけるとカイルはカウベアの解体を始めた。

 狩りそのものは問題なく行われたが、最後の最後にうれいが残った。若さゆえの詰めの甘さが出たのだろうかなどと考えていると女神様の思念が飛んできた。

『子供の熊さんが助かってよかったなんて思っちゃいましたぁ。これでは落ち込んでいるリネットさんに申し訳ないですねぇ。』

 反省反省と呟く女神様以外に、誰も口を開かなかった。

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