3話 変態紳士といつもとは違う日常

日中は高校へ通い、放課後は喫茶でのバイト。学校では、気軽に話せる親友の男友達と一年の後輩と絡むお決まりグループで絡む。後輩とは、バイトも一緒とゆうことで、慕われている。バイトを終えてアパートへと帰る。そして、いつも1人で、寂しいで食事を摂る。

学校とバイト以外では、そんな人淋しい日々を送っていた。

そんなオレにとってはそれが、当たり前で、これからも一人でもそんな味気ない夕食を一人寂しく食べていくんだろうと思っていた。


だけど今は、朝起きても一人ではいし、アパートに帰れば奇妙な同居人がオレを迎えてくれる。

こうして、夕食を一緒に食べる彼女がいる。


食卓を白髪のロングヘアーの儚い少女とコンビニ弁当を食べているこの状況は、歳の離れた妹が出来たみたいで、なんとも不思議な感覚だった。


「ところで、初めてマシロと出会った喫茶店は、覚えてる?」



「オレがサンドイッチとカフェラテをご馳走したお店だよ。」


と喫茶セレナでマシロと初めて出会ったときのことを唐揚げ弁当の最後の唐揚げを口に運びながら訊く。



「えーと、その...知らない。」



「ほら、サンドイッチとカフェラテを美味しいそうに食べてたじゃないか。」


「覚えてないか?」




「あー。覚えてるよ。」



「うん、うん。」


それは、良かった。胸を撫で下ろし安堵する。

それは、マシロと初めてオレが放課後にバイトする喫茶店へ訪れた時のことで、ファンタジーアニメに出てくるような魔導師の服装をしていて、コスプレイヤーかなと勘違いしたほどだ。

話を聞いてみれば、こことは違う世界から来たとゆうのだから驚きだ。


「シンドーがわたしをお持ち帰りしたあのお店でしょ。」



「シンドーの変態、ロリコン!」



マシロは罵り、罵声をあげる。


「なんで、そこだけ覚えてるんだよ!」


「オレは路頭に迷っているお前を助けようとしてだな。」

あらぬ容疑をかけられているようで


慌てて弁解する。



「また、誤魔化してー。ほんとうは好きなんでしょ?」



「シンドーは、変態ロリだもんねー。」


「あー。好きか嫌いかって言ったら好きだな。」

男だし。そうゆうことに興味がいく年頃だ。

だからといってマシロをどうこうしようとかそんなことは微塵も思わない。断じて!


まあ、好きか、嫌いかで聞かれれば好きかな?」


「そうなんだ、好きなんだ...」



マシロは少し照れた表情で顔を背ける。


「まー。でも、あまりにも身体付きがお粗末なのはアレだけど。」


そう言い、マシロのゼロではないがふくよかさが欠けている平坦な胸に視線を落としてハンっと鼻で笑う。


「ちょっと、今どこ見て笑ったの!」


「まさか...シンドー。」



マシロは、オレの視線に気付き慌てて胸を隠して言ってくる。



「えっ、見てないし。ほんのり膨らみがあって可愛いなんて思ってないし。」



「嘘だ!!ガッツリ見てたでしょ。」


「ムッツリスケベ!変態!」

「い、いや!違う。」


そう弁解しようとするがもー!と言いペチペチと手で叩いてくる。


「うおー。いててー。」


ほんとうは全然痛くないのだけど反射的に言ってしまう。

むしろ、少しむずかゆいくらいだ。


「いや、男なら誰でも好きだろ。」

もう、包み隠さず正直なことを告白してしまう。


「男は皆、どこか変態な部分を隠し持っているもんだぜ。」

「まー、オレは紳士だけどな。」

とキメ顔で言う



「なにをわけの分からないことをー!」

マシロが勢いを強めてドンドンと叩いてくる。


「ちょっと待て、さすがにこれは痛いぞ!」

そう言い腕で必死にガードする。


「そう怒るなよ。これを食べて機嫌を直してくれ。」



そう言い、マシロに、コンビニ弁当と一緒に買っておいた苺大福を食卓に置く。


「なに、これ?」



「食べ物で機嫌を取るつもり?」


フンっと一蹴してこんな物で機嫌を直すものか!と苺大福を見下ろすマシロだった。


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