第1話異世界転生ってマジですか!

(なんか眩しいな、ここどこだ? そうか、俺 殺されて...じゃあここは天国って事か、なんか意外と思い残した事なんてないな...)


「おーい、勝手に死なないで下さ〜い」


(あれっ?なんか見えるな...あぁそう言う事か、天使さんってことね、じゃあこのまま天国まで連れてって下さい)


「だーかーらー!話を聞きなさい!!飛呂 旺羅さん!!あなたはまだ死んでなんかいませんよ!!仮死状態なだけですよ!」


「...え?どゆこと?つまり俺がしっかり刺されたのは幻覚だったって事なのか?」


「いえいえ、そう言うことではなくてですね、そもそもあなた、刺されてませんよ?」


「いやいや、それこそおかしいって、確かに貫かれた感触が...」


「あれはあの男の能力ですね、脳に直接攻撃するって言う能力です、貫かれた感触はあなたの体ではなく脳の錯覚によるものです   そしてあなたは奇跡的にそれを回避することができた、それを見込んで魂を抜いてここに連れてきたのです」


「つまり、俺はまだ死んでないって事?」


「そうなりますね、しかし今魂を体に戻しても意識が蘇る事はありませんよ、あなたは仮死してますから」


「それは戻らないって事か?」


「いえ、戻らない訳ではありません、私の力を使えば戻すことも可能です、しかし!一つお願いがあります!」


「等価交換みたいな感じか、それでそのお願いって言うのは?」


「そのお願いなんですけど

異世界に行って世界を救って下さい」


「えっと、それってつまりゲームですあるような魔王を倒す的な?」


「ざっくり言うとそうですが、細かく言うとそうではないですね

まぁ細かいことを言っても仕方ないですよ

行って慣れろ、と言う事で

他に質問はありますか?」


「じゃあ後一つ、ゲームで言うチートみたいなのは授けてくれるのか?」



「そう言う事ですか



無理に決まってるじゃないですか」




「え?」


「だって私、天使でも無ければ女神でもないですもん、私、こちらの世界とあちらの世界の通信者なんで

後、能力の件については心配しなくて良いですよ、向こうの世界に行けば自動的に使えるようになるので、力はランダムですが...

まぁ大丈夫ですよ、じゃあそう言う事で異論は認めません

ではいってらっしゃ〜い!!」



「待て待て、嘘だろって、ここ  どこ?」




飛呂 旺羅 15歳の秋


異世界転生しました




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