旅行が大嫌い

 誰がって。

 私です。


 正確には昔の私です。


 こんばんは。本日は外に出る用事があって、長らくパソコン持って歩いていたら疲れてしまいました。ワイン飲みながら本日中目標の書類のアップも終了。おやすみ前のエッセイです。


 あんな話を書いておいてどうよ、と思われるでしょう。エッセイのネタになるので忘れないうちに書いちゃいます。いや別に書かなくてもいいのですが。前にもちろっと書いたかな?


 高校生くらいまで、私はとにかく海外旅行が大嫌いでした。


 両親が割と海外出張が多かったのですよね(今回の話の行き先には使っていませんが)。と言っても一年に1〜2回程度(父の方が多かった))でしょうけれど。数年に一度、二人揃って海外(行先同じ)の時には子供をどうしようとなるじゃないですか。もうそこそこいい歳の祖母に元気盛りで遠慮の知らない子供二人を長期間預けるのはできなかったのでしょう。祖母は足が悪かったですし。

 そういう事情で、私たちも両親に出張に連れて行かれることが多かったのです。


 姉は「行きたい!」派で、記憶にある限りでは喜んでついていっていました。何の抵抗もなく「いくいく!」という感じ。


 逆に私は、全力で拒否。頑なに拒否。しかも親が手を焼くレベル。「絶対やだ!」「行かない!」と散々抵抗し、抵抗して意味があるわけもなく、連れて行かれるんですけれど。

 高校の時の理由は明確に覚えていて、とにかく部活を休みたくなくて。学園祭の貴重な練習があり、役作りに関わる大事な回もあり、さらに回数の限られた舞台練習もあるのにどうしてついていかなきゃいけないんだと断固抵抗。

 結局のところ連れて行かれるので、先輩に話したところ役作りについては「蜜柑ちゃん多分大丈夫だと思う」と言っていただけて、ちょっとだけ(でもちょっとだけ)不安を軽減して飛び立ったわけでした。

 小中学校はなんで拒否したのかよく覚えてません。小さい頃に行った先で、現地の変な人に追いかけられるという怖い経験もあったから、知らずにトラウマになったのかもしれないです。もしかしたら言葉が通じなかったりするのも不安だったのかも。


 それが大学入ってから豹変しました。

 大学の学部の時に、海外研修があって自分で参加選抜試験受けに行ったし、その年は両親の海外出張もあったので研修から帰ってきたら大した日もおかずに両親と一緒にもう一回、海外に飛びましたし。

 その後もむしろ自分から旅に出ていました。学生時代は電車も美術館も、たくさん安くなりますからね。行くなら若いうちですよ、学生さん!


 ただうちの父親が超心配症なので、卒論研究のために資料集めにヨーロッパ行ってくるって言ったらですね、「女の子が海外一人旅なんて危ない!」とかわけわからないこと言い出して、両親ついてきましたよ。宿代とかの旅費が浮いたので私はラッキーでしたけれど(笑)。


 専攻分野のおかげで興味が湧いたり、あとは受験の時の塾の英語の先生の教え方がうまくて、下手でも語学が楽しくなったのも大きかったのではないかなぁと思います。

 ドイツは長期休暇使って語学学校に一ヶ月ほど行ったことがあります。その語学学校のそばにある自分の専攻に関わる資料館に入り浸って、語学の勉強はそっちのけだったので上達しませんでしたけれど。

 それがすごく安くてですね。なんと、宿舎+午前中の授業(平日)+平日の朝御飯+その地域の公共交通機関の定期券、これ全て含めて、二十万強だったのではないかしら。もちろん、ぽんっと出せる金額ではないけれど、その時の自分はアルバイトを掛け持ちしていたこともあって、結構、余裕があったのですよね。給付型奨学金も取れていたし。

 場所がドイツの都会だったらもっと高かったのですが、幸い田舎だったのでここまで安かったのでしょうね。


 そしてジャーマン・レイルパス(日にちを選んで一日乗り放題になる自由に使える鉄道パス……だったはず)のユースを買って国際学生証を駆使して、休みになったら街を飛び出していました。「空に走る」に出したマリエンベルク要塞はヴュルツブルクにあるのですが、過去2回ヴュルツに行ったうち、一回は語学学校滞在時。電車で片道4時間かけて、ヴュルツブルクのレジデンツの世界遺産のフレスコ画が見たいがためだけに行きました。ティエポロの作品です。


 "Würzburg Residence," Bayerische Verwaltung der staatlichen Schlösser, Garten und Seen,

 https://www.residenz-wuerzburg.de/englisch/residenz/index.htm


 アメリカ大陸はカナダに行っただけ。しかも小さい頃であまり覚えておりませぬ。



 こうしてものすごーく海外旅行嫌いな蜜柑桜はものすごーく旅行好きな蜜柑桜になりました。

 慣れると周りのおかげもあって旅費の節約術に関する知識も増えるので、昔と比べて宿代なり何なりかなり削れてる気がします。

 しかし小さい頃は海外旅行嫌いだった反面、日本の普段の遊びといえば……一緒に遊ぶような学校の友達はあまり近くに住んでいないし、両親は家にいないし、姉も中学校に上がってしまうと帰りも遅いし……

 何をしてたっけ、と思ったら、文か絵を書いているか、行き先も決めずに気ままに自転車で家から飛び出してました。知らない裏道走ってみたり、バスでいくつも先の停留所まで行ってみたり。


 今でも海外でよくわからない危ない道に入っていくのではと心配されます。

 でもペーパードライバーなので行動が限られるのが難点。うーん、車運転できればなぁと思います。ペーパードライバー教習って、なかなか経済的にも時間的にもハードル高いですね。


 ではでは、コメントはまたお返ししていきます。

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