取引


「ここで一つ提案がある」


「・・・・・」


「お前はお金がほしい。俺は逃がしてもらいたい。お互いの利害が一致するような条件なら飲んでくれるんだよな」


「・・・・・・」


「俺がお金の稼ぎ方を教えてやる。もちろんお前がもらえる報酬以上のな。もしそれで、結果を出すことができれば俺を開放する。それでどうだ」


「期限は?」


「1時間もあれば十分」




~一時間後~


「言った通りだろ?これなら俺を開放しない理由がないよな」


「ああ分かった。今すぐ開放してやろう」


「これだけお金があるんだからしばらくはこんなことするんじゃねえぞ」


「これだけありゃもう賞金稼ぎなんてやめてもいいくらいだぜ」


彼は最後に独り言をつぶやくように言った。

ふう。これでリリのもとに帰れるな。

それにしても俺のことを賞金賭けて捕まえようとしている奴がいるなんて驚きだな。

何とかしないと迂闊に外も歩けないぞ。

俺もお金を稼いで、さらわれないような工夫をしなくちゃな。


「お帰りスー」


「ただいま」


「今日は何してたの」


「特に何もしてなかったよ。少し散歩しに行っただけ」


ここで嘘をつくのは少し嫌だったが彼女を心配させたくないのでまあ仕方ない。

しかしなんだか嫌な予感がする。

なんというか表現でいないことだけど、第六感みたいのが 働いて俺に危機感を知らせようとしているっていうか。。。。


それも気のせいならいいのだが、

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異世界転生すれば彼女できると思ってる諸君それ、無理だからwwwww【休止中】 suZu@目標はカクヨムリワード獲得 @ryousuke16s

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