浮気?


ここは山奥。

人気はない。

そして今俺は浮気に手を出そうとしている。

ちょっと家の周りを散歩していたつもりが、変な動物たちに捕まって山奥まで連れてこられた。


「いったい何が目的なんだ」


「目的などない。俺はただの賞金稼ぎだ」


「???」


「どうやらわかってないようだからっ説明してやろう」


謎の男が説明した内容はこうだ。


巷では俺は絶世のイケメンだということが噂になり、

お金持ちのマダムが懸賞金をかけて俺を探しているそうだ。

そして俺を捕まえて無理やり結婚するらしい。


そんな昔の武士の家庭事情みたいなことが許されるのか!?

そう思ったがどうやら罰則はないらしい。


「結局お前はマダムと結婚するしかないってことさ」


「もし・・・もし、マダムに直談判して断ったらどうなる」


「それは一番愚策だ。昔同じようにとらえられたやつが同じようなことをしたがそいつは次の日には死んでいた」


「ずいぶんくわしいことまで教えてくれるんだな」


「まあ、俺の目的はお前を陥れることじゃなくてお前を差し出すことで手に入るカネだからな。別にそのくらい教えたって問題ないさ」


どうやらこいつはそんなに悪いやつではないことがわかってきた。


こいつはただ、生きていくために仕方なく賞金稼ぎをしているだけで感情が欠落しているわけではなさそうだ。

そことき俺はある妙案を思いついた。

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