理解


~数十分後~


「なるほど」

あれからこの世界について一から説明してもらい、なんとか納得することができた。


話をまとめるとこうだ。


ここは地球ではなく、動物たちが共存する惑星らしい。

そして俺が今いるのは猫たちが集まって築いた国、キャランドという国らしい。

ほかにも犬や、鳥などそれぞれの動物が作り上げた国があるらしい。

人間の国について聞いてみたが、人間という生物は何千年も前に絶滅してしまったらしい。

もしかしたらここは人間が絶滅した後の世界なのかもしれないし、あるいはまったく別の異世界なのかもしれない。


とりあえず今自分が置かれている現状を把握することができたところで、

これから何をするのかを決めなくては。


「えっと、これから俺、どうすればいいんでしょうか」


「しばらくは私の家にいてもいいけど、自立できる準備をしてった方がいいかもしれないね」


「でもいいのか?」


「私、困ってる人を放っておけないの」


「ありがとな。感謝するよ」


「そういえばまだ、名前聞いてなかったよね。なんていうの」


「名前・・・・名前・・あれ?俺の名前ってなんだっけ?」


「もしかして忘れちゃったの」


「そうみたい」


「じゃあとりあえず私が名前を決めてあげる。ん。。じゃあ、

スー君とかどう?」


「とりあえずしばらくはその名前でやってくことにしよう」

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