REPENT - 反省記 ~ 世界を救った勇者パーティ——『悔い改めよっ‼︎』と女神に怒られ、流刑に処される…。 ~
第1話 『愚者悔改』愚か者どもよ、悔い改めよっ‼︎—— 世界を救った勇者パーティ、流刑に処される。
勇者パーティ流刑に処される
第1話 『愚者悔改』愚か者どもよ、悔い改めよっ‼︎—— 世界を救った勇者パーティ、流刑に処される。
勇:「あんのっっ、腐れ
『勇者』エリック・エリクソンは怒り狂っていた…。
『
手は後ろ手に組まされ。
そぉーいっ!と地面にポイされ、べちゃっとゴロンゴロン。
粗雑なあつかいをしてくれた『女神』に対し、『
芋虫の様にのたうち回り。
『くぁwせdrftgyふじこーーっ‼︎』と絶叫。
手が使えないにもかかわらず、ブリッジなんかきめて怒り狂っていた。
アホである。
そんなアホな『勇者』のとなりでは、『魔法使い』ペドロ・フィリアスが荒ぶっていた。
魔:「ふごふご……」『〝
『
『
『スケブゥ』にむかって、ひたすら『女神』への復讐計画を練り練りニヤニヤ、書き殴っていた。
その内容は最低でもR-15指定のモノ。
酷いモノは、完全に良い子には
ヘンタイだぁ…。
そして、ヘンタイ『魔法使い』のとなりでは、『戦士』マルコ・シヤスが今にも死んでしまいそうになっていた。
戦:「おぉ、おおぉっ…!余の、余の筋肉があああああーーっ、うおえぇっ…‼︎」
『
失意体前屈で号泣—— 号泣しすぎて嘔吐。
ひゅぅひゅぅ…と、呼吸は短く浅く。
うわ言のように『き、筋肉ぅ…』と呟きながら、死にそうになっている。
無理もない…。
彼—— いや、今や〝
『
それは—— 筋肉。
『
なぜなら、『
そして、瀕死の
僧:「『女神』ロリィ様…これは流石に、あんまりです…」
『
可哀想に…。
他三人と違い。
彼はとばっちりを受けただけの、被害者である。
『女神』
あんまり過ぎる…。
僧:「死にたい…」
『
涙を流しながら、拳をキュッと握りしめて俯いた。
可哀想が、
彼は勇者パーティ唯一の良心なのに…。
勇:「絶対、あの
魔:「ふごふご……」『あぁ、エリック。俺もそう思うっ!
戦:「余の、余の筋にきゅぅ…。おのれぇ、女神めがあああっ‼︎」
復讐に燃える『
僧:「………はぁ?」
ぷっち〜ん。
そんなバカ三人に対し、ついにパーティ唯一の良心の堪忍袋の尾が切れた。
僧:「ボクは開いた口が塞がらないよ…。こうなったのは君たちのせいだろう?ねぇ、三人とも、そうだよねぇ…?」
勇.魔.戦:「「「おうっふぅ…」」」
ジトリ、三人を厳しく睨みつける『
そんな『
『アホ』と『ヘンタイ』と『マッチョ』でも、一応パーティ唯一の良心に対し、申し訳ないという気持ちはあるようだ。
僧:「はぁ…。これからボクたち、どうなるんだろう…」
勇.魔.戦:「「「………」」」
途方に暮れる『
苦労人すぎる彼に、どうか幸多からんことを…。
僧:「……なんか言いなよ」
勇:「す、すみませんでしたぁっ‼︎」
魔:「ふごふご…」『ティクスきゅん、ごめん』
戦:「う、うむ。申し訳ない…」
深々と『
〝ゴスっ!〟という、三つの地面を打つ音を背に、『
長い、長いため息は、絶海の孤島の空の果て—— 溶けて消えていった。
勇:「本当ぉーに、すみませんでしたぁっ‼︎」
魔:「ふごふご…」『ティクスきゅん、マジごめん』
戦:「かくなる上は、この貧相な身体をもって償わーんっ!」
僧:「もういいよ…」
勇者パーティ唯一の良心、『僧侶』ティクス・クリスタの明日はどっちだ…。
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