短編賞創作フェス、振り返り。
2024年01月20日
どうも、あじさいです。
最近、ピッコマで『アタマの中のアレを食べたい』というマンガを読み進めています。
ゲテモノ料理を愛する漫画家さんのグルメ&日常エッセイです。
先に言っておきますが、生き物を
筆者も時折、「これはさすがに……」と思うことがあります。
この辺は1つの思想・信条というか、究極的には答えが出ない話だと思いますので、価値観の違いということで、頭を柔らかくして、適度な距離感で見守るのが良いでしょうね。
このゲテモノ料理の話は、皆さんが異世界ファンタジー、あるいはサバイバル要素がある作品を書くとき、参考になると思います。
それぞれの生き物の味もそうですが、
「あー、そう言えばこいつも、食べようと思えば食べられるのか」
と発想を広げる点でも、小説執筆者は一度は読んでみると良いと思います。
今のところ、ゲテモノ料理マンガの知見を活かす機会はまだありませんが、おかげさまで、短編賞創作フェス、完走しました。
応援してくださった皆さん、コメントを下さった皆さん、見守ってくださった皆さん、ありがとうございました。
自分の創作活動や国語力に迷いが生じているときほど、応援が身に沁みます。
昨年3月に参加したKACと比べると、今回の短編賞創作フェスは、お題も日程もかなりやりやすかったと思います。
筆者ごときがあまり偉そうに言うものではないですが、自分で書いた小説というものは、書き終えた時とそれから1晩寝て起きた後とで見え方が全く違っているので、お題の発表から締切まで3日(72時間)あったというのは大きいです。
字数も良かったと思います。
400~1万字という制限は、筆者からすると少々窮屈というか、構想の段階で
もちろん、カクヨム・コンテストの短編賞自体に、1万字以内という制限があるので、創作フェスがそれに倣うのは当たり前です。
実際、1万字と言わず、2000字や400字であっても面白いものを書ける方々はいらっしゃるので、これは単に筆者の技術が不足しているだけの話です。
だから、あまり気にしていません。
参加していて引っ掛かったのは、3つ目のお題が「秘密」だったことです。
これに関しては小説で参加する前に、短編エッセイという形で文句を書いたわけですが、今回のコンテストだけなのか以前からそうだったのか、カクヨムはそういうのを書かせたがっている節がありますね。
「カクヨムWeb小説短編賞2023 応募要項」の「エッセイ・ノンフィクション部門 テーマ例」を見ると、
・人生最大の失敗談
・あなただけが知っている仕事の裏側(他人に話しづらい職業や夜勤勤務の作業内容など)
・「家族や友人、彼氏彼女にバレたら終わる!」ような自分だけの秘密
といったものが挙げられています。
(https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_short_2023/detail)
当然ながら、エッセイ・ノンフィクションというジャンルでそういうことを赤裸々に書きすぎると、個人情報の特定につながります。
書き手がどこの誰かバレれば、「知人の話」として載っていることが誰の話かを特定することも容易になります。
自分の秘密はもちろんのこと、他人の秘密を文章で取り扱うことにも、多大なリスクがあるわけで、書き手はそのことに常に注意を払う必要があります。
もちろん、人間のディープな秘密に関わる話は最高の娯楽になる、というのは事実ですし、実体験を織り交ぜた小説は総じて面白いものです。
ですが、リスクや加害性に対する注意喚起を全くしないまま、無責任にそういう文章を書かせたり、ネットで全世界に公開させたりするのはどうなのだろう、というのが筆者の率直な思いです。
筆者としては、皆勤賞を狙っていたとはいえ、短編賞創作フェスのお題(という形をとった要望)に応じて、「秘密」をテーマにした小説を書いたものか否か、迷いがありました。
カクヨム運営の配慮のなさを脇に置くにしても、「秘密」がお題になっているからには、そこに面白味(最低でも必然性)がある小説を書かなければなりません。
書き手の皆さんには共感していただけるでしょうか――大抵の物語は、好きに書いても謎や秘密を明らかにする要素が1つくらいは入るものなので、改めて「秘密」というお題で小説を書くとなると、そこにちょっと気負いが生まれるんですよね。
現代日本を舞台にした小説では、どうしても実体験が混じりそうですが、それを書くと筆者以外の人に迷惑がかかる恐れがあります。
とはいえ、異世界を舞台すると、全体的に虚構性が強くなるので、「秘密」というテーマで勝負できるだけのリアリティを構築し、読んで面白い作品にしようとすると、時間も文字数も足りなくなります。
結局、エッセイとは別に、実体験に着想を得た短編を書いたのですが、「秘密」というお題に沿うことができていたかは分かりません。
もちろん、技術力のある人はもっと柔軟に対応できると思います。
前回のエッセイにも書いた通り、創作フェスの1作目のような作品を書くことが、良くも悪くもパターン化しつつあります。
創作フェスの2作目と、エッセイ(3作目)を挟んだ4作目は「いつものパターン」から脱する方向で考えて書きました。
とはいえ、筆者が書きたいもの、自分が読者の立場でも読みたくなるものを考えると、もう少し時間をかけてじっくり練り上げたかった部分が残ります。
カクヨムを始めて間もない頃は、短編の執筆に挑戦しても上手くいきませんでしたし、長編を書いているときに(Web小説としては)話が長くなりすぎると悩んでいました。
そのため、お題と締切がある状況で短編を書くことが文章力を上げる訓練になると思っていましたが、今となっては状況が変わりました。
筆者の筆力をもってすれば、等身大の日本人のキャラクター性を多少掘り下げるだけで、Web小説の短編には適量か多めなくらいの文字数になるので、あとは話を動かさなくても、適当にオチをつけるだけで、それなりに短編らしくなってしまいます(ここ、笑うところですよ!)。
それでも書き足りないテーマ、まだ手を付けていないテーマもありますが、今後はもう少し、意外性やユーモア、前向きな話運びなどにも気を配っていきたいです。
そのため、お題と締切が指定される催し物については、無理をしてまで参加しなくてもよいだろう、と考えています。
正直なところお題にも依りますが、今年のKACも、少なくとも皆勤賞は狙わないつもりです。
良い文字数になったので、今回はここまで。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
私事ですが、筆者は今まで、カクヨムで他のユーザーのアカウントをフォローすることに慎重でした。
相手の作品を読まずにフォローするのは何かのお礼参りのようですし、実際に作品を読んでから得意ジャンルや作風が合わないことを知り、結局ほとんど読まずにフォローを外す、というのでは気まずい思いをします。
また、近況ノートの更新が頻繁な人をフォローした場合、まだその方の作品を読んでいないことに罪悪感を刺激され続ける、ということも(メンタルが弱っているときなら)あり得ます。
そういう理由で、ブラウザのブックマーク機能で積読を重ねつつ、作品を読んでからしかフォローはしないと決めていました。
ですが、これからはもう少し気軽に、積極的にフォローしていこうと考えています。
昨年のKAC参加前と違い、今の筆者はすっかり「主張が強いタイプの書き手」になってしまっているので、継続的に応援してくださっている方々の存在は嬉しいですし、そういう皆さんがどんな創作活動をなさっているのか、筆者も1人の読者として興味があります。
急に速読ができるようになるわけではないので、実際に作品を拝読するのは先になるかもしれませんが、このタイミングでフォローしたのはそういう事情だとご理解いただけると幸いです。
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