ハッピーエンドは書きづらい。
2024年01月11日
どうも、あじさいです。
筆者は今年のカクヨム・コンテストには参加しないつもりでした。
ですが、1月9日に短編賞創作フェスなるものが始まりまして、参加することにしてしまいました。
数日がかりで出される3つのお題に沿って、400字以上・1万字以下で短編小説またはエッセイを書くという、KACのような催しです。
https://kakuyomu.jp/info/entry/webcon9_shortodai
正直、以前のエッセイで批判したカクヨム・コンテストの応募総数に貢献するのは気が進みませんが、こういう機会は貴重なので、使わせていただこうと思っています。
期間中にネット外の生活が少し忙しくなるのが心配ですが、一応、皆勤賞を目指すつもりです。
1つ目のお題は「スタート」。
ということで、『持久走が嫌いな女子高生ブルース』という短編を書きました。
筆者が書く作品ですから当然――と言うのは自意識過剰かもしれませんが――、サブカル系イマドキ女子が同じグループのお友達と、
「持久走マジだりぃ」
「どっかで適当に時間
「寒いっしょ」
「
「ジャージで
などと楽しくおしゃべりするような作品ではありません。
……いや、頑張ってそういう要素を入れるべきなのかもしれませんが。
詳しくは本編を読んでいただければと思いますが、我ながら、アイディアを練った後に一息に書くと
現代日本が舞台で、コンパクトさ重視の短編ということが主な理由ですが、早い話、どう変化するかではなく、なぜ変化しないかがテーマになることが多いです。
劇的な出来事はめったに起こらず、何かあっても誰の価値観も根本的には変化しません。
そのため、独白(モノローグ)や
もちろん、長編であれば、登場人物が発想の幅を広げてから、変わる必要性を感じて、変わっていく過程を描いていくことも考えます。
ですが、「短編の文字数で描けるような範囲では、基本的に何も変わらないだろう」と、作品を書く以前にどこか諦めてしまっているんですよね。
そのせいで、筆者が書く短編にはハッピーエンドが少ないですし、問題が落ち着いた場合も、あまり手放しで喜べないことが多いです。
短編集『異世界の昔ばなし』を書いたとき、最後の話くらいはハッピーエンドにしたいと考えを巡らせたのですが、上手い落としどころがさっぱり見つけられなくて、自分でも驚きました。
「こんなに上手くいくわけないだろ」
という諦めモードが
絵に描いたような、不景気な時代の価値観です。
怖いですね……。
今後の目標としては、楽観的になりすぎないことが大前提ではありますが、「人間も捨てたもんじゃないな」と思えるような展開や、そこまで行かないにしても、視野
それにしても、高校生を描写するのって難しいですね。
筆者だって高校時代は高校生と話していたはずですし、同級生の雑談が自然と耳に入ってくることもあったはずですが、自分で小説を書くとなると、分からないことだらけです。
最近の――じゃなくてもいいですが――青少年は、何を考えて生きているのでしょうか?
インスタやTikTokに熱心だとか、就職先や進学先のことなどろくに考えていないとか、そういうことも大切ですが、そこだけではなく、たとえばインスタに載せる写真をスマホで撮っているにしても、
「これで私も人気者になれるぞ」
と心の底から思っている可能性もあれば、みんな
「SNSなんてただの
と思っている可能性もあるわけです。
どういう境遇や経験があってその価値観を形成し、どんな優先順位でそれぞれの態度や言動を選んでいるのかということを知りたい、そう思っています。
本人たちも分かってなさそうなので、ネットで検索してどうこうなるものではないですが、
「そういう状況なら自分もそうなっていたかもしれないなぁ」
と思えるような何かが欲しいです。
まあ、手探り状態でも色々書いてはいますし、「それなりに上手く書けたのではないか」と我ながら感心することもあるので、気が向いた方はチェックしていただければと思います。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
前回のエッセイの末尾に、「政府や自治体による今回の地震への対応に関連して、筆者としては言いたいことが色々あります」と書いていましたが、この1文は削除しました。
理由は、もしこの話題で書くとしても、「政府や自治体による今回の地震への対応」の話よりも、それ以外の話の方が長くなることが必至だからです。
社会や政治について皆さんと考えたいことがあって、それをカクヨムのエッセイあるいは評論という形で発表するつもりなのは変わりません。
先に言っておきますと、「異なる価値観の人にも分かってもらおう」というものではなく、「分かる人が分かってくれればいい」というスタンスで書くつもりですが、それだけにちゃんと書きたいので、時間が掛かりそうです。
一応、何も書いていないわけではないという証拠のURLを貼っておきます。
全体像を箇条書きでリストアップし、出来そうなところから肉付けをした、レジュメとプレゼン原稿の中間のようなものです。
今後もまだまだ情報を追加し、話の構成を整えていくつもりなので、現時点では見づらく、記憶頼みで、誤解を招きかねない部分も多いですが、「とりあえず、あじさいはこんな感じの事を考えているのね」ということで、ザッとだけ見ていただけると助かります。
https://kakuyomu.jp/shared_drafts/4oLQ5wFlSDxjY86ObqoUbE184eGTVf0K
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます