ガイドラインと自主企画。

2023年05月08日


 どうも、あじさいです。


 普段、元気がないときは「まとまった休みが取れた時に書こう」「元気なときに書こう」と思いつつ、たまに元気になってみるとやりたい事、やるべき事、やらねばならない事が溜まっていて、結局このエッセイを更新できないままリミットを迎えてしまうことが、よくあります。


 KACを完走したときのバイタリティをもう一度!


 と思うのですが、切羽詰まらないと馬鹿力は出ないようです。




 久しぶりの更新でいきなり愚痴を吐くのは、自分でもどうかと思いますが、注意喚起も兼ねて、1つだけいいですか。


 最近、参加できそうな自主企画を探していると、ガイドライン違反の疑いが濃厚な企画を、よく見かけます。

 歯切れ悪く「違反の疑いが濃厚」と書いたのは、ガイドラインでは禁止されているはずなのに、筆者が通報・抗議してもカクヨムの運営があまりきちんと取り締まってくれないからです。


 カクヨムユーザーであるからには皆さんご存じだと思いますが、念のため、カクヨムのガイドライン、「自主企画の利用について」という欄を引用させていただきます。

 本来、強調の傍点はないのですが、筆者が何を言いたいかをご理解いただくために、傍点を付けてみます。


――――

自主企画は、ユーザーの方が自発的にカクヨム上でイベントを開催し参加者を募ったり、開催中のイベントへ参加したりするための機能です。


「主催者が参加作品にやフォローを与える」、「参加者同士で・ギフトの贈り合いをしている」、「している」、「実際に出会うことを目的としている」、「営業、宣伝、勧誘、募集をしている」等の企画は削除する場合があります。また、他ユーザーに混乱や不信感を与える、コミュニケーショントラブルに発展する恐れがある時には、運営より連絡を差し上げる場合があります。なお、政治や宗教活動と捉えられる行為は、規約違反となります。(利用規約第14条1.19)


不適切な投稿を目撃した場合は、通報窓口または各ページの[このページを通報]メニューよりご連絡ください。

――――


 この文言を信じるなら、


 主催者が全ての参加作品を読んで、

 主催者が全ての参加作品に

 主催者が全ての参加作品に、特に面白ければレビューコメントも書きます。

 この企画に参加したら、最低1作は読んで、

 


 などと言っている自主企画は、全部ガイドライン違反です。


 特に横行しているのが最後のパターンです。

 自主企画の概要欄に主催者自身の作品のリンクを貼ることは、「特定の作品へ誘導」する行為であり、ガイドライン的にアウトのはずですが、

「主催者の特権として、自分の作品を紹介させていただきます」

 などと言って、堂々と貼っている人が多いです。


 筆者としては、これがどうにもムカムカします。

 腹立たしい、納得がいかないというよりも、胃の辺りがムカつくときのような気分という本来のニュアンスで、ムカムカします。


 あまり共感を得られないかもしれませんが、筆者が感じているのは、

「我々はまじめにルールを守っているのに、ルールを破る不届き者たちがとくをしているのが許せない」

 ということではなく、

「明文化されたルールが設定されていて、それが破られていることが周知の事実なのに、放置されていることが許せない」

 ということです。


 20歳未満の飲酒や、自動車のスピード違反などが生活の一部になっているせいで、感覚が麻痺まひしている人も多いかもしれません。

 ですが、筆者の考えでは、ルールとは(少なくとも、正当とされる手続きに基づいて明文化されている場合には)それ自体として守られなければならないものです。

 これくらいいいじゃないかとか、そんな細かいことを気にしていたら生きていけないという判断は、個々の人間によって下されるものですが、個々人がその時、その場の気分でルールを破ることが許されてしまったら、ルール自体が意味を持たなくなります。

 「ルールは破るためにある」という言葉がありますが、筆者に言わせると、せいぜい小学生の内に卒業していただきたい考えです。

 たしかに今の世の中、不合理なルール、不条理な支配、横暴な権力者が多いものですが、その場合であってもまずはルールを決めた人やルールが決められた状況・過程・根拠を問題にすべきであって、何も言わずにただルールを破っていいという話にはなりません。


 カクヨムの自主企画に話を戻しますと、個々のユーザーの判断で「こんなルールは守らなくてもいいよね」と決めつけてガイドライン違反をするのは、ナンセンスなのです。

 仮にルールに不満があるなら、独断専行で違反行為をするのではなく、「こんなルールはおかしい」と運営に抗議するか、他のユーザーと話して賛同者を募るのでなければなりません。

 それがルールを守るということであり、社会の中で責任ある人間として生きていくということです。




 今一度考えてみますと、そもそも小説投稿サイトという場所は、パクリや盗作の疑いが濃厚な作品を数多く書籍化してきたような界隈ですし、サイトの運営がそれを「テンプレ」だの「王道」だのと、もてはやし、奨励し、コンテストを通じて募集してきた経緯があるので、社会倫理や規範に反することを指摘しても今更かもしれません。

 それに、小説投稿サイトの運営が本当に良心的なら、差別的な表現や品のない表現がここまで横行していないような気もします。


 もちろん、ガイドラインに一度目を通しただけで全ての内容を把握・暗記するのは難しいでしょうし、恥ずかしながら筆者自身も、何度かガイドライン違反を疑われる行為をしたことがあります。

 応援コメントでの「過度な批判」(少なくともガイドライン的にセーフのラインは守ってきたはずですが)や、著作権が切れていない歌詞の掲載(削除済み)、『涼宮ハルヒ』シリーズの応援(広義の宣伝)と受け取られかねない自主企画の実施などです。


 ですが、不注意でガイドライン違反をする人がいることが分かるだけに、カクヨムの運営には、少なくとも通報を受けた場合には、きちんと取り締まってほしいと思っています。

 ユーザー同士で注意し合うのは難しいですし、トラブルの原因ともなりますから、公式がきちんと動いてくれることが必要であり、最善でもあると思います。




 ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。


 今回は近況ノートに相談窓口を設けませんでしたが、先日、「2010年代の作品(完結済み)」という自主企画を開催しました。

 こう言っては何ですが、予想以上に多くの方に、作品をお寄せいただきました。

 良ければ、皆さんもご覧になっていってください。

 https://kakuyomu.jp/user_events/16817330656478361792

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