応援コメント

ラブコメ小説談義。」への応援コメント

  • コメント失礼いたします、島尾と申します。私の自主企画にご参加いただきありがとうございます。

    個人的には、美少女タイプ、ハーレムタイプ、セフレタイプのいずれにおいても「中身がない、空っぽ」な作品群だと思っています。それを求める人々の中には、頭を空っぽにしたいほど日々が忙しい人もいるんじゃないかと思います。しかしそれでは、その人の人生全体が虚無なものになり、読み終わった途端に救いのない状況に陥ると思います。中身のない作品がダラダラ続くのは、それが一つの要因ではないでしょうか。
    一方で私は、中身があるだけでなく新天地に連れていってくれるような作品にこそ魅了され、その作品について深く考究します。また、序盤は空っぽでも中盤からいきなり中身が濃くなる作品も好きです(ただし空っぽ部分が長すぎるのは問題)。

    作者からの返信

     コメントを下さり、ありがとうございます。

     おっしゃる通りだと思います。
     人間や社会に対する豊かな眼差しを持った物語は、(本の外も含めて)他者への想像力を豊かにし、物事に対する多角的な思考力を培ってくれるので、精神だけでなく人間関係の点でも、読者の人生を豊かにしうるものです。
     一方、単に主人公および一部読者の欲望を刺激するだけの作品は、全くもって無益とは言いませんが、そういった豊かさや広がりがありません。主人公がいくらもてはやされても、読者自身が何者かになるための道筋や可能性が示されるわけではないので、読み終わると落差で虚しくなるだけだと思います。むしろ、身勝手な願望や偏見に基づく貧相な人間観を振りかざすことになれば、自らの状況を危うくすることにもなりかねません。実際、そうやって苦労している人も多いように思います。
     百歩譲って小説投稿サイトにそういう作品が多いのは仕方ないにしても、それが文芸賞で賞を取ったり書籍化されたりするのは、ある種の頽廃であり、文芸の危機と言わねばならないでしょう。自分でもWeb小説を書く筆者としては、せめてそこに一石投じる作品を書いていければと思っています。