○○PV感謝! と言ってみたい。
2020年4月14日
どうも、あじさいです。
一般的に言って、よく読まれる本は良い本であり、良い本はよく読まれています。
逆から考えた方が分かりやすいかもしれません。
よく読まれる本が、誰がどう見てもつまらないということはあるのでしょうか。
一般的に言って、ないですね。
では、誰がどう見てもつまらない本が、よく読まれることはあるでしょうか。
これも、一般的に言って、ないですね。
これが強引な話に聞こえるのは、良い本であってもあまり広く読まれないことがある、また、よく読まれる本の中にもつまらない本がある、と我々が知っているからです。
もっと言えば、ここでの問題は、「良い本」=「みんなが良いと思う本」という前提があることです。
(実は、この前提がある時点で、先ほどの話はトートロジーにしかなりません。)
そのため、この前提を拒否し、その本が「良い本」であるか「つまらない本」であるかを判断するのは個々の読者だと考えた場合、先ほどの話は成り立ちません。
一般論を
ただ、ここで一般論に触れた理由は、ベストセラーやロングセラーは「良い本」であることが期待されるという傾向を確認したかったからです。
カクヨムに投稿されている文章は無料で読めるので、「セラー」という言い方はしませんが、それでも、PVをタイトルやキャッチコピーに書くことで、よく読まれていることをアピールしている作品が結構あります。
わざわざそんなことをするのは、「これだけ読まれているんだから良い作品なんだぞ」と主張するために他なりません。
正直なところ、筆者はこうしたアピールの効果については懐疑的でした。
というのも、先ほど述べた事情もさることながら、PVがついただけでは厳密な意味で「よく読まれている」とは限らないと、カクヨム・ユーザーなら察しがつくのではないかと思ったからです。
タイトルやキャッチコピーに
20人の読者が1話から100話まで読んで2000PVの可能性もありますが、500人が1話から4話までしか読まずに2000PVということもあり得ます。
「2000PV感謝!」を
そのため、以前チラッと紹介しましたが、カクヨムで良作を見つけようと思ったらPVに対する♡と☆の数を見る必要がある、とおっしゃる方もいらっしゃいます。
ただ、筆者の考えは、最近になってちょっと変わってきました。
そのきっかけは、拙作のPVが、少し前まで数百だったのに、気づけばいつの間にか、数千に達していたことです(ありがとうございます)。
PV自体は大した問題ではない、宣伝で大事なのはむしろ♡と☆だということは分かっていても、PVが伸びるのはやはり嬉しいものです。
読者の方がどう受け取ったのかは分からないにしても、それだけ多くの方に目を通していただけたということですから。
そうなってくると、「拙作がここまで育ったんだぞ!」という喜びを、皆さんと共有したくなってきます。
もちろん、それを報告したところで皆さんに喜びを共有してもらえるとは限らず、逆に自慢だと受け取られて不快感を抱かれてしまう恐れもあるのですが、それでも、報告したいような気になってくるのです。
きっと、我が子や飼い猫の動画をSNSにアップする方々もこういう気持ちなのでしょう。
ということで、筆者は最近、「○○万PV感謝!」「祝○○万PV!」というキャッチコピーを見ると、その方々の心情に思いを
数千PVでも喜ばしいのに、自作が数万PVに達したら、そりゃね、周りの人たちに伝えたくなりますよ。
とはいえ、悩ましい問題も残っています。
あまりPVが少ない状態で「○○PV感謝!」をタイトルやキャッチコピーに書くと、宣伝として逆効果になるのではないか、という問題です。
たとえば「百数十以上のエピソードがあるのにそれしか読まれてないのか」という話になれば、PVを知ったせいで読まない人も出てくるでしょう。
また、応援コメントやレビューコメントで「そんな少ないPVを自慢してんじゃねぇよwww」と笑われてもつらくなります。
いや、もちろん、分かってますよ。
SNSにしてもカクヨムにしても、すべては自己満足でしかありません。
自分が気持ち良く、楽しくカクヨムを使えれば、それでいいんです。
そういう文言を
分かってはいるつもりなんですけどね……。
察しの良い方はお気づきかもしれませんが、実はこのエッセイも一時期、キャッチコピーにPVと♡の数を書いていたことがありました。
ただ、それを宣伝にしてみたところであまりPVが伸びなかったので、
やはり、筆者の作品には、そういうのはまだ早いようです。
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