書く・読むのバランス。
2020年2月4日
どうも、あじさいです。
このエッセイは「カクヨム」をテーマとしていますが、「カクヨム」とは普通に考えれば「書く・読む」のことですよね。
つまり、書く場であり、読む場でもあるから、「カクヨム」なのですが、しかし、このバランスをとるのは意外と難しいように思います。
拙作にせよこのエッセイにせよ、筆者は基本的に楽しんで書いています。
書くことに熱中すると、当然ながらその分、新たに
つい2週間ほど前までは、他人様の小説を読む時間よりも拙作を執筆あるいは
ところが、カクヨムを始めてからというもの、拙作の執筆が一歩も進まなくなりました。
読む時間が圧倒的に増えたからです。
カクヨム・ユーザーになったことで、
これには以前お話ししたカクヨムのフォローの仕組みだけでなく、自主企画も関わっています。
というのも、自主企画では大抵、参加者同士で作品を読み合うことが推奨されているからです。
そして、自作を参加させた自主企画の参加作品を見れば、自分の作品と同じジャンル、かつ、似たコンセプトの作品に出合えます。
だから、つい、読んでしまう訳です。
ですが、振り返ってみると、筆者が小説投稿サイトに拙作をアップしたきっかけは、拙作の執筆が行き詰ったことでした。
大筋は考えてあるのですが、細かいことが書けなくなりました。
それまで楽しく書き進めていたのに、急に、です。
元々誰に見せるでもなく書いていたものですが、さすがに10万字を超えてくると情が移って、完結まで持っていきたくなります。
そのため、再び書き進めるための原動力として、ネットの海で読者の方を募って、評価・感想をいただきたいと考えるようになりました。
筆者がカクコンに応募した(そのためにカクヨムを始めた)のも、万に一つの間違いで拙作が賞を取れば、執筆に全力投球する口実を作れるからでした。
全ては、拙作を書き進めるという目的のためだったのです。
ということは、小説投稿サイト上をサーフィンすることが楽しくなって拙作の執筆を後回しにしている今の状況は、本末転倒もいいところな訳です。
なぜそんなことになっているかと言えば、いつまで経っても、筆者が執筆の行き詰まりを打破できないからです。
突然ですが、ここに、執筆に使える時間があったとします。
読者の皆さんから拙作への反応が何かないか気になるので、とりあえずカクヨムを開くでしょ?
当然ながらひっきりなしに感想を付けてもらえるような作品ではないので、大抵の場合、新しい応援コメントは届いていません。
そうすると、そのままカクヨムを閉じるのは何だか悔しくて、新着小説の一覧や自主企画の参加作品を見てしまうでしょ?
つい読んでしまうでしょ?
読んでいる内に書くことが後回しになるでしょ?
負のスパイラル、一丁上がり。
(恥を忍んで言えば、
こういうとき筆者は、ありきたりですが、ジブリ映画の『魔女の宅急便』を思い出します。
お察しの通り、ウルスラさんの以下の名言ですね。
ウルスラ「魔法も絵も似てるんだね。私もよく描けなくなるよ」
キキ(主人公)「ほんと!? そういうとき、どうするの?」
(略)
ウルスラ「そういう時はジタバタするしかないよ。描いて描いて描きまくる」
キキ「でも、やっぱり飛べなかったら?」
ウルスラ「描くのをやめる。散歩したり、景色を見たり……昼寝したり、何もしない。そのうちに急に描きたくなるんだよ」
監督が天下の宮崎駿さんなだけに、とても説得力のある言葉です。
しかし、お気づきの通り、ここでは相反する2つのことが言われています。
そして、筆者並みのバカになると、自分のことであるにもかかわらず、自分がどちらを選択すべき局面にいるのか分からなくなってくるのです。
とりあえず拙作の世界にどっぷり
それとも
筆者は拙作を執筆するとき、文章が
したがって、執筆から離れないのであれば、書いて書いて書きまくるしかありません。
(この手法はとても時間がかかる上に、非常に疲れるのであまりお薦めしません。)
しかし、色々なパターンを試すとなるとアイディアというか、感覚の鋭さのようなものが必要になってくるので、それを養うために書くことから一旦遠ざかることも、もしかして必要なのかな、と思うときもあります。
カクヨムで書く・読むのバランスをとることは難しい、という話をするつもりだったのに、すっかり筆者の愚痴と弱音になってしまいました。
皆さんをいつも以上の駄文に付き合わせることになってしまい、申し訳ありません。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
こういう事情もあることですので、毎日更新してきたこのエッセイも、この辺で投稿のペースを下げさせていただこうかな、と思っています。
もちろん、このエッセイが更新されようが
筆者がカクヨムと距離を置く訳ではありませんので、指摘やコメントは遠慮なく送ってきてください。筆者が喜びます。
次の投稿まで何日か空けることになると思いますが、どうぞ気長にお待ちください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます