応援コメントの難しさ。(後編)

2020年1月29日


 どうも、あじさいです。


 大学のある講義の最中に雑学として聞いた話ですが、夜に見る夢というものは、脳が記憶を整理しているときに生じる混沌カオスを、脳自身が解釈した結果だという説があるそうです。

 この説によると、夢を見ていると何となく感じる時間の大半は、実際にはカオスと向き合っているだけで、夢を(不条理ではあるにせよ)ストーリーとして見ているのは、実際には目覚める直前の5秒程度なんだそうです。

 睡眠についての本を読んだことはほとんどありませんが、筆者はこの説を推しております。




 何の話かというと、応援コメントの話です。

 「寝ると嫌なことを忘れられる」とはよく言ったものです。

 筆者は別に自分がそんな豪快で能天気なタイプの人間だと思ったことはなかったのですが、それでも、感想をもらった翌朝、目が覚めてみると、前夜ほど「ざわざわした」心持ちではありませんでした。

 どうやら、複雑かつ不都合な感情は忘れるべきものとして処理されたようです。

 脳、恐るべし。


 それでも、応援コメントに批判的なことを書くのはもうやめた方が良いかもしれない、とは思いました。

 ですが、ホーム画面で新着小説を眺めていたときに、見つけてしまったのです。

 あらすじ部分に、勇ましくも、「拙い文章だと思いますので、おかしな所は指摘していただけるとありがたいです」という趣旨のことが書かれた作品を。


 これは……筆者に対する挑戦だろ。


 ということで、書いてしまいましたね、応援コメント。

 実際のところ、「拙い」というのは単なる謙遜でした。誤字脱字と伝わりにくい表現が少々あるだけで、基本的に破綻のない文章でした。筆者は別に文学部出身ではありませんが、そう思いました。

 そして、途中まで読んだ限りでも、面白い展開が待っていそうな作品でした。

 しかし、やはりそれまでの傾向通り、「気になる点」の方が長くなりました。


 そして、(たぶんこういうところがいけないんでしょうが、)調子に乗って他の書き手さんの作品についても、誤字脱字の指摘をさせていただきました。

 やめときゃいいのに、と自分でも思うのですが、頭の中にそういうスイッチでもあるのか、一度気にし始めると次から次に気になって、居ても立っても居られなくなるんですよね。

 「そうするべき」を基準に行動しようとしていたはずなのに、いつの間にか、「そうしたい」で動いている自分がいます。


 ところが、調子に乗っていたのも束の間、「おかしな所は指摘していただけると……」の方から返信をいただいたのですが、その内容が何とも素っ気なかったんですね。

 さすがの筆者でも、やらかした、と思いました。

 筆者の長話がその方の予想を超えて陰湿だったんでしょう。

 また、「ここの表現には日本語としてので、こう変えた方が良いと思います」という感覚的な批判を並べたことも良くなかったのかもしれません。

 少なくともこの書き手さんの作品については、今後、続きを読んでも批判するのは控えようと思いました。


 ただ、書き手さんの中には、筆者が長々と批判しても、感謝の言葉を並べてくださるだけでなく、「またお越しください」「今後もよろしく」とおっしゃる豪胆な方もいらっしゃるんですよね。

 実際、この日返信をくださった書き手さんの中にも、そういう方がいらっしゃいました。

 そういうとき筆者は、変なスイッチが入っていることもあり、お言葉を社交辞令や皮肉ではなくマジなものとして受け取ることが多いです。


 筆者、バカなんです。


 これが1/28の出来事です。

 お分かりですね? 昨日です。

 この話は現在進行形なのです。

 ということで、前編の冒頭に回帰します。


 「今日知ったことは明日覆る」。


 初心者の筆者は現在進行形で、今後「応援コメント」をどういうふうに書いていこうか悩んでいます。

 ここまで読んでくださった方がいらっしゃると信じて、あえて言いますが、もしよろしければ、応援コメントの書き方についてご意見をお聞かせください。

(もちろん、無理にコメントしてもらわなくても、♡を下されば筆者は充分喜びます。)




 蛇足ですが、このインターネット世界には筆者のような輩が、多くはないかもしれませんが、他にもいると思います。

 このエッセイを読んでくださった方で、そんなに長々と批判されたくないという方は、くれぐれもご注意ください。

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