キャッチコピーと自主企画。

2020年1月27日


 どうも、あじさいです。

 早速このエッセイに♡と☆を送ってくださった方がいらっしゃって嬉しいです。

 ありがとうございます。


 サブタイトルは「~を始めました。」縛りにすることも考えていたのですが、そういう慣習は早めに破っておいた方が後々楽だろうということで、今回は「キャッチコピーと自主企画」の話です。


 前回、カクヨムより以前に「なろう」をやっていたという話をチラッとしましたが、「なろう」にしても昨年11月に始めたばかりなので、筆者はまだ小説投稿サイト初心者です。

 ようやく「なろう」に慣れてくる頃だったので、カクヨムを始めたときは驚きの連続でした。

 最初に驚いたのがキャッチコピーです。


 え?

 ホーム画面に並んでる作品のキャッチコピーって、書き手さん自身が考えてるの?

 筆者も拙作のキャッチコピー考えないといけないの?


 率直なところ、このときばかりは、運動部員だった高校生の頃に戻って自分の二つ名を考えろと言われるくらい恥ずかしいことのような気がしました。

 どうやら必ず付けなければならないものでもないようですが、それでも周りを見ると誰のどんな作品にもキャッチコピーが付いています。

 どうやらこれは、セルフプロデュースの一環のようです。


 たしかに、拙作のタイトルは『……したら○○だったけど××だから△△』系の分かりやすいものではないので、キャッチコピーがあった方が興味を持ってもらえそうです。

 カクコンへの応募が目的で始めたカクヨムですが、こうなってくると欲が出てくるもので、新規読者開拓のために気の利いたキャッチコピーを考えたい、と思いました。


 しかし、そう簡単に思い浮かぶものでもありません。

 拙作の特徴や強みって何だろう……?

 ちょっと宣伝になるかもしれませんが、まず思い浮かぶのが、アンチ・チート主人公、というコンセプトです。

 拙作の主人公はチート主人公とは真逆で、ファンタジー小説なのに魔法を使えません。では何をするかというと、チートな登場人物たちを間近で観察して、記録に残すんですね。

 これは流行の真逆を狙った訳ではなく、そういう流行を知る以前からの構想です。あの人物があのようであるためには語り手を別に設定する必要があったんですよね。

 小説を書いていると、そういうことってあると思います。

 とにかく、これが最初に目につく特徴のはずだから、キャッチコピーにも使おうと考えました。


(ここだけの話、本当はもうちょっと深いテーマの作品なのですが、普段からそれを考えている人のことはノンフィクション作家や評論家にお任せして、筆者は普段あまりそれを考えない人を狙いたいと思ったので、そのテーマをあらすじやキャッチコピーに書くのはやめました。)


 そこで考えたキャッチコピーが、


「チート主人公? ハーレム? スローライフ? そんなもの要りません!」


 だったのですが、これはカクヨムのもうひとつのシステムによって課題を突きつけられることになりました。


 自主企画です。


 「なろう」でも自主企画を見かけることはあったのですが、カクヨムのそれに比べると、もっと内輪でやるものという印象があります。

 というか、自主企画を運営側が宣伝するようなことをしないんですよね。

 そんな訳で、筆者は「なろう」ではいまだに、拙作にちょうど良い自主企画に巡り合えていません。


 どうやら、カクヨムでなら拙作でも他人様の自主企画に参加させることができるらしい。

 ということで、とりあえずピックアップされている企画を見てみました。

 そして、異世界ファンタジーに募集をかけたものに、拙作を参加させてみました。

(1作品につき3つの企画に参加させることができますが、このとき筆者は、今はない新しくて魅力的な企画が後日立ち上げられる可能性を考えて、1枠空けておくことにしました。)


 おお、これで読者が付くぞ。

 なかなか良いシステムを整えているじゃないか、カクヨム。


 そんなこんなで、同じ企画の中から面白そうな作品を物色して、フォローしたり読み始めたりしていたのですが……。


 しばらくして気がつきました。

 異世界ファンタジーを集めただけあって、企画を見渡せば、チート主人公とか、ハーレムとか、スローライフとか、そういうものも結構あります。

 そんな中で、拙作のキャッチコピー「チート主人公? ハーレム? スローライフ? そんなもの要りません!」


 ……筆者、周りの書き手さんにケンカ売ってない?


 筆者は基本的に小心者です。

 直接言われなくても、陰口を叩かれたり、悪意を持たれたりというのを想像しただけで落ち着かなくなり、そのことで1週間は頭がいっぱいになる性格です。

 という訳で、これは引っ込めて、もう少し当たり障りのないキャッチコピーを考えることにしました。

 それが今の形です。

 我ながら、あまり挑戦的な印象を受けず、他の方々のキャッチコピーと比べると埋もれてしまいそうですが、むやみに周りのご機嫌を損ねないとなると、こういうものに帰着させることになりました。


 斬新さを強調するにしても、他人様の作品をディスるようなキャッチコピーは、やっぱりいけませんね。

 そんな当たり前のことに気付かされました。


 ちなみに、このエッセイには今のところキャッチコピーを設定していませんが、これは信念があってのことではなく、単に丁度良いものを思いつくことができないからです。

 しばらくはキャッチコピーを付けなくても良いかな、と思っております。

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