第2話 探偵団結成…?

「桜、遅いぞ!」またもや声を掛けられる。この子は根田 つよし。さっき紹介した敦の双子の兄。性格はちょっと違うし、前髪も違うけど顔はそっくり。

「あ、やっと来た〜。」この子は浜田 仁維人にいと。生徒会役員でみんなからも慕われててほんわかしてる性格。結構頭良いんだよね…仁維人くん、1学期の学期末テスト学年1位だったらしい。羨ましいな…。


「なあ、探偵団つくろうぜ!潤斗の仇をとろうぜ!」やたらと元気の良いこの子は加賀美 来徒らいと。よく予想外な発言をするんだよね。今だって、…ん?探偵団?

「ちょ、ちょっと待って、探偵団って言った?今。」聞き間違いかと思って聞いてみる。「おう!そうだぜ!こう言うのって待つより自分で解決する方が楽しくねえか?な!敦と剛も、仁維人も草堂寺も三野も!6人でやろうぜ!探偵団!」

「ど、どうする?そんな無茶なこと…」残りの4人に聞いてみる。「楽しそうだな。やるか?敦。」剛が敦に聞くと、「やったことないから怖いけど、なんか楽しそうだしやってみたい。」と敦。

え、えぇ…。「は、葉月ちゃん…」葉月ちゃんに助けを求める。お願いだ!葉月ちゃん!この人たちを静めて…「ん〜。楽しそうだし良いんじゃない?私の方で手が貸せると良いけど…。やってみたい!」は、葉月ちゃんまで⁉︎こ、これは…。仁維人くんにっ!「仁維人くんはどうするの?」よしっ、上目遣い決まったぁ!

「ん?僕?そうだなぁ…。本当はそう言うのって子供だけでやっちゃいけないんだよね。」よし!その調子だ仁維人くん!

「でも、みんながどうしてもと言うなら今回だけは目を瞑ってあげる。僕も少し興味あるしね!」ん?これってもしや…。あとは私待ち…?

「んで、三野は?やるだろ?」来徒くんの圧が凄い。は、葉月ちゃん助けて〜!葉月ちゃんと目を合わせたらニコッと返してきた。うっ…、ここは折れるしかない…。「わかった。私もやるよ…。」「やったぁ!ありがとう!桜ちゃん!」葉月ちゃんが私の手を取って笑顔を向ける。か、可愛い…。

「よっしゃ!ここに探偵団結成だ!絶対潤斗の仇をとるぞ!」来徒くんが高々と宣言した。


これが前兆し。私たち6人は事件解決に立ち向かって行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

学校アビス とえ @toe_kano

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ