EXTRA 登場人物紹介その2
《シルヴィア・クローバー》
・本作の主人公。
・エカテリーナが闇の神となった事で闇の巫女という特殊な立ち位置になる。
・マチョの元で本格的な武術を学ぶ。そのおかげでアリアに勝った。
・魔法学園に在籍していた3年間の成績はトップ。他の生徒の実力も考慮すると非常に優秀。
・JOKERと戦った時の魔力は測定不能。闇の宝玉を持っていたトムリドルより強い。
・闇の神と別れた後からはオロチという名前の大蛇を召喚獣にする。ただし、エカテリーナのような変身能力や会話は不可能。
・闇の巫女となった事で魔力量が桁外れになったが、一番凄いのはその回復速度。空になっても翌日には戦えるくらいには回復している。理由としては度重なる激闘で死の淵に立つ機会が多くなり、魔力回路が鍛え上げられたから。
・友達や家族は大事に。敵なら容赦しない性格。ジェリコ・ヴラドには複雑な思いを持っている。
・エカテリーナと別れたその夜にマーリンと体を重ねた。伯爵にはキチンと謝った。
※未来の情報。
・校内でも人気の子育て先生だったが、アーサーが7才の時に二人目を妊娠して産休に入る。
・マグノリアとマーリンが仲直り出来るように間を取り持っているが、まだ時間はかかりそう。
・理事にならないか?という打診もあとたが、マーリンが苦労している姿を見てきているので断った。子育てが優先。
・息子のアーサーがお姫様が気になっているのは微笑ましいが、なんだか嫌な予感がする。主に王妃様がアリアな時点で。
・シルヴィアの今までの冒険や巻き込まれた事件は妹であるリーフの手によって本としてこっそり出版されている。
《ソフィア》
・クローバー伯爵家のメイドで、一時的に学園の職員としてAクラス寮で使用人をしている。
・何かと悪漢や人攫いに狙われやすかったが、今回はクラブによって阻止された。それでも二回拐われた経験がある。
・マチョから護身術を教えてもらった以降は自分の身は最低限守れるようになった。
・シルヴィアとマーリン、伯爵夫人の後押しもあって交際をスタートした。
・クラブが生徒会に入れたのはほぼソフィアのおかげ。以降は寮内でクラブとの関係について色々と質問攻めにあう。
※未来の情報。
・クラブと結婚し、伯爵夫人となる。
・学園での経験や交友関係をフルに利用し、平民出身とは思えない完璧なサポートをする。他の貴族達からは見本のような良妻だと評価されている。
・クラブとの間に子供を作り、シルヴィアやアリア達とママ友談議をしている。
《アリア》
・黙っていれば一番かわいい光の巫女。
・シルヴィアファンクラブの代表にして、自身のファンクラブも存在している。
・本当の光の巫女としての力に覚醒。魔力量はシルヴィアに負けるとも劣らず。
・光の巫女という立場のせいで付き合える男子に求められる地位が高くなったが、光の神をその身に降臨させたせいで釣り合う相手が王族くらいしかいなくなった。
・エースが裏で根回しをして逃げ道を塞いだおかげで交際スタート。ダンスパーティーでいきなり婚約者にされて逃げ場が無くなった。
・別にエースの事が嫌いなわけではなく、どちらかといえば男子の中では一番信頼をしているけどシルヴィアが別格過ぎて愛が暴走しがち。
・光の神が自分とマーリンをくっつけようとした事に激怒して神を追い出した上に叱り付けた。
・魔法学園での成績は最終的にシルヴィアに次ぐ二位だが、平民で魔法学園に入学してから魔法の鍛練や勉強を開始したのでどれだけ優秀か分かるだろう。
・密かにキャロレインをライバル視している。
※未来の情報。
・エースと結婚して王妃になる。
・貴族のマナーや礼儀作法については苦労したが、上手く猫を被れている。
・生まれた娘とアーサーを婚約させてシルヴィアと本当の家族になろうとする計画を画策中。娘のイリヤも乗り気である。
・平民から王妃へと華麗なるシンデレラストーリーを駆け上がった話は本になっている。
・王妃でありながら何かと理由をつけて魔法学園に遊びに行こうとするが、腹黒な王様に見透かされて寝室へと強制連行される日々。二人目もそう遠くない。
《エリス・カリスハート》
・シルヴィア達の一つ上の学年で公爵令嬢。
・生徒会では副会長をしているが、会長が傀儡なので実質生徒会で一番権力がある。
・エースの右腕として学園内に色々な目を光らせている。
・従兄弟であるジャックに猛烈にアピールをするが、鈍感過ぎて中々気づいてもらえない。でも、そんなジャックが好きなのでちょっと困っている。
・ジャックが王位継承争いを退いた時は内心で喜んでいた。貴族の暗い部分をよく知っているので真っ直ぐで正義感の強いジャックが心配だったから。
・魔法学園を首席で卒業した。ジャック達が卒業するまでの間は祖父や実家の仕事を手伝ってエースが王になるのに邪魔な連中を処分していた。
※未来の情報。
・カリスハート公爵家に婿入りしたジャックの妻として活躍している。
・結婚のきっかけは痺れを切らしたエリスがジャックを襲って出来ちゃった結婚。これにはシルヴィアも苦笑い。
・騎士団長のジャックを支えつつ、エースの部下としても社交界で高い地位にいる。
・怒らせてはいけない人ナンバーワンで、貴族社会にはエリスの息のかかった元ファンクラブメンバーがゴロゴロいる。
《クラブ・クローバー》
・シルヴィアの弟でジャックの側近。
・いつも姉やジャックの尻拭いをさせられている苦労人。
・生徒会選挙で予想以上に票が集まったが、何があったかは知らない。ただ、温かい目で見てくる人が多いのを疑問に思っている。
・ジェリコの過去の話を聞いて、深く共感してしまう。もしも何かズレていたらクラブもジェリコのようになっていたかもしれない。
・ソフィアとは家族のように接していたが、流石に彼女のアピールには気がついた。
・シルヴィアではなく、自分について行くと言ってくれたソフィアの思いに報いるために研鑽に励む。
・残念ながら自分の進む道を決めたジャックに惜しくも負けてしまった。
※未来の情報。
・クローバー伯爵家の当主になる。
・子供も生まれて教育熱心なパパになった。
・最近の悩み事は各地をフラフラしている妹について。父や母と相談してお見合い相手を探してあげている。
・最終的に侯爵にまでなるが、屋敷は増築するだけで引っ越しはしなかった。
・シルヴィアが魔法学園にいるので花壇の手入れを日課にしている。その土の下にはとある魔法使いの杖が埋まっている。
《ジャック・スペード》
・王子で双子の弟の方。
・他人からの好意に鈍感で、周囲からはまだまだ子供だと思われている。
・自分を弱いと思っているが、剣術ありの実戦形式ならばジャックに勝てる人間は少ない。
・自分が王になるのが本当に正しいか悩んでいたが、慕ってくれる臣下達がいたので退けなかった。
・ジェリコとの戦いや迷宮探索で自分の長所をしっかりと確認し、為すべきことを見つけた。
・エースとの決闘で負けた事により王位継承を諦めたが、勝っても王位継承は辞退しただろう。
※未来の情報。
・学園を卒業後は騎士団に入団し、その実力やカリスハート家の応援もあってスピード出世した。
・騎士団長になる直前にエリスに闇魔法で動きを封じられて襲われた。しかし、彼女の今までずっと我慢していた思いを告げられ、男として責任を果たすべく結婚した。
・仲間達や家族とも関係が良好で幸せなのだが、部下であるニールとリーフには頭を抱えている。
《エース・スペード》
・ジャックの双子の兄で王子。
・シルヴィア達が事件終了後にベッドの上で寝ている間もずっと事後処理をしていた。戦いよりもそっちの方が大変だと本人は語る。
・アリアの事は煩わしいお見合いを断るための口実として、それとアリア自身の身を守るために付き合うフリをする。
・アリアが光の巫女として覚醒し、自分もまた初代国王の再来と呼ばれた事でもう結婚相手の選択肢がアリアしかいなくなった。付き合いだしてからお互いを愛し合ったパターン。
・腹黒と呼ばれるだけあって、ダンスパーティーでの婚約発表で驚くアリアに愉悦を感じていた。
・負けず嫌いな一面もあり、3年生最後にアリアと戦い負けた時は本気で悔しがっていた。
・アリアのシルヴィアに勝ちたいという願いを聞いてジャックと共に剣術を教えたりもした。
※未来の情報。
・トランプ王国の国王になる。
・魔法学園からもっと国への利益を得ようと策を巡らすが、マグノリアにはまだ勝てない。なのでシルヴィアやマーリンから攻めようとしている。
・ジャックやエリスの手助けもあり国は平和。シンドリアンとの国交も順調である。
・娘のイリヤの婚約者にアーサーを考えている。その点ではアリアと意見が合っているが、それは国のためであり、不純なアリアとは違う。
・国王になってからは自由な時間も少なく、気軽に遊びにも行けないので王妃の脱走計画を潰すのが趣味。
《エリザベス・ホーエンハイム》
・元魔法学園の理事。
・マーリン達の学生時代の先生で、彼らにいつも拳骨を落としていた。
・理事を退任してのんびりしている所をニールに連れてこられて迷宮探索に参加した。
※未来の情報。
・シルヴィアとマーリンの結婚式ではマーリンの親族側に座って参加した。
・エースとアリアの結婚式ではシルヴィア達と結託して派手な花火を打ち上げた。
・イリヤやアーサーからは魔女のお婆さまと呼ばれている。
《アルバス・マグノリア》
・魔法学園の理事長。
・実は物語の根幹に絡んでいて、マーリンの実父。
・まだ理事長になる前、神の伝承について調べるうちに妖精女王のティターニアに出会う。
・魔法を教えてもらったり世界のこれからについて語り合ううちに惹かれて愛し合った。
・ティターニアが妊娠したと分かった瞬間に光の神によって記憶を消されて追い出された。
・記憶に空白が出来て得体の知れない喪失感に悩まされたが、その気持ちを魔法の更なる研究に費やして理事長になった。
・迷宮探索で最下層に行き、記憶を取り戻したが、どう接して何と声をかければいいかわからなかった。
・結局、マーリンとは完全な和解を出来ずに今まで通りのような仕事仲間として対応する事で二人共同意した。
※未来の情報。
・息子とは仲良くなれなかったが孫は別。マーリンやシルヴィアの目を掻い潜っては魔法を教えている。
・アーサーが誘拐された時はシルヴィアとマーリンと共に大暴走し、まだまだその実力は健在であると知らしめた。
・ティターニアと身を重ねた事で寿命が伸びているので、マーリンが理事長になるのはまだまだ先の話。
《ティターニア》
・妖精族の女王で長寿な存在。
・初代国王達と一緒に闇の軍勢と戦った。
・光の神とは友人であり、主従であり、信仰対象でもある。
・人間と交わる事が禁忌だと知りながらもアルバスと愛し合った。
・なんとしても我が子を守りたく、一人で生きていける最低限の年齢まで数十年かけて腹の中で育て続けた。その執念は母の愛がなせる奇跡だった。
・マーリンを出産して死んだが、その魂は光の神と人間を結ぶ案内人として迷宮の奥で眠っていた。
・光と闇の神と一緒に現世から消える時は、マーリンとアルバスの今後を心配していた。
《JOKER》
・全ての元凶で一番悪い奴。
・セブルという学生に姿を変えて魔法学園に潜んでいた。
・シルヴィアの前に現れたのはトムリドルに似ている顔だが、中身は初代国王達と戦ったJOKER本人。
・自分の魂を分裂させて他人に埋め込める。
・ジェリコを騙して闇の刻印を完成させてシルヴィアから闇の神を引き剥がして今度こそ世界を征服しようとした。
・召喚獣は大きな蜘蛛。
・ベヨネッタ達から魔力を吸い上げた時の実力はマーリンやアルバスよりも強い。
・シルヴィアとは違い、闇の神を便利な力として利用しようとしていたのが敗因。最後は自分の死を悟って精神崩壊し、光の神によって消滅させられた。
《光の神》
・人間臭い神であり、自分勝手な面がある。
・特に固定の姿は無く、啓示を与える相手によって好みの姿に変えている。
・人間界では光の巫女の体を借りて行動する事が出来る。迷宮も本来は光の神を巫女に降臨させるための儀式場である。
・闇の神とは表裏一体なので、アリアから追い出された時は白蛇の姿だった。
・ルールであるとはいえ、ティターニアの息子であるマーリンを独りぼっちにさせた事に負い目を感じており、ずっと気にかけていた。
・マーリンと自分の加護を受けた光の巫女であるアリアが結ばれればきっと幸せになると信じており、シルヴィアとマーリンを引き裂こうとした。悪気は無いからタチが悪い。
・ティターニアに怒られるとしょんぼりする。
・迷宮での出来事はそれまでの光の神のイメージを損ないかねないので記録や本にされる際は脚色が加えられている。
《闇の神》
・ある日、偶然開いた世界の歪みによって人間界に迷い込んでしまった神。
・蛇のような龍のような恐ろしい姿に紫紺に光る第三の目が特徴的。
・その見た目や力から人間に襲われて嫌われていた。
・自分の力を利用しようとしていたJOKERに担ぎ上げられる形で加護を与えた。その結果、闇の軍勢が誕生した。
・初代国王とその仲間、妖精族や光の神まで登場して闇の宝玉に封印された。
・神器や魔法学園を大きな魔法陣に見立てて半永久的に封印されたかと思ったが、直前に自らの分身を生み出して逃していた。
・時が経ってその分身はシルヴィアに召喚されてエカテリーナと名付けられる。
・トムリドルとの戦いの後に闇の宝玉から記憶と本来の力を取り戻して水中神殿で覚醒した。
・人間を嫌っていたが、エカテリーナの中でシルヴィアとの記憶を共有する内に興味が湧いた。
・シルヴィアを唯一の人間の友と認めた。
神々の世界に闇が帰って来た。
いつも青空が広がり、生命に満ちた世界は数十……数百……もしかしたらそれよりずっと長い期間を経て夜を迎えた。
暖かい太陽が見えなくなり、周囲が暗くなる。
闇がもたらすのは寒々しい闇。だからこそ光がより輝くのだが、神々の世界に生きる者達はそれを忘れていた。
「【怖がられているね闇の神】」
「【ふん。いつもの事だ】」
白蛇が黒蛇に声をかける。
闇の神にとって、嫌われたり恐れられるのは日常だ。
「【それが嫌でこの世界から逃げ出したくせに】」
「【……昔の話だ】」
世界に歪みが発生した時、闇の神は変化を求めてしまった。
自分を変えたいと思って。
その結果が人間達に迷惑をかけてしまったが、そのケリはつけたし、こうしてきちんと帰って来たのだ。
「【ちぇ。反応が面白くないねキミ】」
「【貴様はそんなのだからティターニアに叱られ、アリアから嫌われるのだ】」
「【彼女達は私の愛を理解してくれないね】」
あ、こいつ反省する気がねぇなと黒蛇は思った。
なまじ神としての位が高く、人間達からも崇められていたせいで自尊心が大きく傲慢な態度だ。
本来ならそれが神らしい在り方なのだろうが、闇の神は違う。
人間に人間の子供のように育てられ、愛情を注がれた。
だからこそ、いい思い出の無いこの世界に帰って来た。
人間界に迷惑をかけないために。
「【私ならこの空を優しい光で包んで、みんなを照らすのにね】」
意地悪な言い方だが、それは事実だ。
光の輝きでは闇は勝てない。
でも、
「【貴様程ではないが、我も世界を照らせるぞ?】」
黒蛇の額にある第三の目が開かれる。
すると、真っ暗な世界の天井にポツポツとした光が浮かび上がるではないか。
神々達はそれを見て感嘆の声を出した。
一つ一つが小さな光で太陽には届かないが、無数に集まって空を彩っている。
その光は星の輝き。命の輝きでもある。
流れる河のような小さな光の集合体は闇の中だからこそ目に見える。
ある光はいくつか結び合わせる事で生き物の姿に変わった。
またある光は道具や人の姿になる。
「【なんなんだいコレは……】」
「【星座と言うのだ。一つ一つに物語がある。昼の世界しか無かったこの場で貴様や他の連中は初めて見るだろうがな】」
風を感じたり、水を浴びたり、気持ちよく原っぱで寝転んだりと自由にしていた神々達が一斉に夜の宙を見上げた。
その様子を見守っていた妖精女王のティターニアが、神々世界全域に闇の神の声が届くように魔法を発動させた。
その心遣いに感謝しつつ、黒蛇は優しい口調で語り出す。
「【あれは蛇つかい座で、こちらにあるのはこいぬ座。獅子座にいっかくじゅう座もある。それからーーーー】」
星座の話をしながら人間界の事を思い出す黒蛇。
この星空を見上げれば、いつでも幸せだった時間に浸れる。忘れることの無い大切な記憶。
たとえそれが見知った人間達が死んでしまった未来の先でも。
一人で孤独に怯える事は無い。
これなら寂しくないよ
〜終わり〜
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