コヨーテの帰還、

私はコヨーテ、セルリアンハンターズ、対特定特殊セルリアン部隊の隊員…。


今、私は目の前の敵、巨大セルリアンから仲間を…コンを守り、息絶えた。


そして、死体となった自分を見下ろしていると、セルリアンを何者かが倒し、コンが私の死体を抱きかかえて、大声で泣いていた。


「…コン…」


次の瞬間私の目の前は真っ白になって、気付くと不思議な部屋に飛ばされていた。


その部屋は壁一面に本がぎっしりと詰まっていて、その中央には木製の机と椅子が置いてあった。


「ここは…?」


コヨーテはひとまず、壁の本棚から一冊取り出す。


タイトルは地獄の辞典。


「悪魔に興味があるのか?」

「!?」


コヨーテが後ろを振り返ると少し汚れている茶色いローブを来た男が立っていた。

帽子を深く被っていて顔は見えないが、何か異様な空気を感じる。


「始めましてかな?コヨーテ…」

「キミは何者だ?」


コヨーテは攻撃姿勢に入る。


「…コンの元に戻りたくないか?」

「…!!」


コヨーテは驚いて抜こうとしていたナイフを落とす。

何故、初対面の相手がコンの事を知っているのか、そして、奴の全てを知り尽くしているような風貌が気味悪かった。


「…戻りたい…コンの居るところへ私はコンと一緒に過ごしたいんだ…もう一度だけでも良いから…会いたい…」


コヨーテは素直に自分の気持ちを伝えた。

それを聞くと男は頷き、コヨーテの前に手を出した。


「…」

「一体何を…!!(体中から力が湧いてくる!)」


コヨーテはクリエイターになっていた。


「よくやった…次はユニオンフレンズだ…やってみろ」


ユニオンフレンズ、言葉の意味は分からないが力を入れると体の周りに装甲が出来、エネルギーショトガンが背中にくっついていた。


「すごいっ!」

「だが、決して慢心するなよ…常に心の隙につけ込む奴がいる……!」


男は何かに気が付く。


(ソロモン72柱のうち誰が今、コヨーテの体に入り込んだ…一体…)


次の瞬間男はエネルギー弾をフォースで止める。


「一体何を…まさかっ!!」


コヨーテの片目は黒くなっていた。


(召喚陣…あれを操作してるのはコヨーテではないのか?兎にも角にも一度ユニオンフレンズを…)


男に蹴りが直撃し、本棚に衝突する。


「ぐっ…落ち着け…俺は敵じゃない…お前はコンに会いに行くんだろ…?」


男は部屋を変え、ポータルのある部屋へ行く


「俺を殺せばこの世界は崩壊するし、この部屋からは絶対に出られないぞ…」

「敵は敵っ!殺すっ!お前を殺したらっ!次はコンだぁっ!」

(正常な判断が出来てない!?マズいな…非常にマズいぞ…しかし、あれはソロモンの悪魔なのか?何が違うような…)


そう考えていると男は殴られ、その勢いで操作卓に当たり、ポータルが解放されてしまった。


「なにっ!こんな偶然がッ!」

「…コンを倒しに行く…」

「やめろっ!何故その考えが浮かんだ!」

「会わなくちゃ…話さなくちゃ…だって…あの人は…」


男はポータルの方へ歩くユニオンフレンズフォースで止める、しかし、スラスターで強引に加速され、ポータルへ飛び込まれてしまった。


「クソッ!最近失敗続きだっ!一体何が原因だ?何故記憶障害が…まさかこっちに無理矢理転送させたのが…いや…だがそれは…」


男は頭を抱えながらもボウシとコヨーテの闘いを見ていた。


無事、コヨーテが記憶を取り戻すと男は安心して、彼らのいきさつを見守ることにした。


「ま、お似合いのカップルだな…片方は認めてないが…」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

私はコンと…いや、ボウシと再開した。


彼は少し見ない間にたくましくなっていた。


私はこれからも彼に着いていく。


何時までも、何所までも…


つづく


後書き


短いとか思ったそこの人っ!

許して下さい…

<m(__)m>







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